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2006年10月31日

三日月が円くなるまでー小十郎始末記ー

宇江佐真理:著者
角川書店

「BOOK」データベースより
刑部小十郎の仕える仙石藩と、隣接する島北藩は、かねてより不仲で
あった。仙石藩藩主・義敬が、江戸城内で起きた桧事件で島北藩に顔を
潰されたのをきっかけに、正木庄左衛門は、藩主の汚名をそそぐべく
御長屋を飛び出し、中間として島北藩の江戸藩邸にもぐりこんだ。
義憤にかられて暗躍する剣豪の朋輩とは対照的に、その助太刀をいいつけ
られた小十郎は、小道具屋「紅塵堂」に寄宿しながら、そこの一人娘
ゆたや雲水の賢龍らとともに、のんびりと町屋暮らしを堪能していた
のだが…。

どなたさんもお倖せに─
そんな小十郎のつぶやきが目にしみる・・・

主君に対する忠義がまるきり正反対ともいえる小十郎と正木。
もちろん小十郎だとて、忠義心はきっちりありますが、なにもそこまで
しなくても〜という感じの、いうなれば、今の若者系?(笑)
この時代だって、みんながみんな義に燃え、主君のためなら命差し出すって
人間ばかりじゃなかっただろう、を見事に描き切っています。

ぶつくさいいながらも、仕事はきっちりこなしていく。
周りに流されながらも、自分なりの成長はとげていく。
最後は、いい男になったな、とつぶやけます(笑)

うん、いい話でした。
に、しても相変わらず、女たちの強いこと・・・(笑)

投稿者 fran : 22:59 | コメント (0)

2006年10月30日

真相

横山秀夫:著者
双葉社文庫

うらがきより
犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつの
ドラマがある。
─息子を殺された男が、犯人の自供によって知る息子の別の顔「真相」
選挙に出馬した男の、絶対に当選しなければならない理由「18番ホール」
など、事件の奥に隠された個人対個人の物語を5編収録。
人間の心理・心情を鋭く描いた傑作短編集。

いまさらいうことはないっすね。
きっちりツボ押さえて、ぐいぐい読ませます。またも唸らされ。

事件と真相とその後。
刑事ものと違って、事件そのものではなく、その後を描いている。
息子を殺された男の願い。
殺人を隠蔽しようとする男の焦燥。
犯人を目撃してしまった男の迷い。
真実から目を背け逃げた男の心痛。
裁きを受け罪を償い続ける男の叫び。

どれも心理描写が見事です。
けっしてハッピーエンドではなくても、打ちのめされても、なんとか
這い上がろうとあがく様が生きてる人間そのものだなと思います。

投稿者 fran : 23:01 | コメント (0)

2006年10月29日

ワインワインワイン♪

両親、フランス10日間の旅より無事に帰宅。
んふー♪
みやげー♪

向こうで、これは辛口よといわれたらしい1本をまずあける。
見事な辛口であった。結構きつい。だが美味。
さて、どれでしょう?(笑)
チーズもくれた。カマンベール。よく合うのである。
ちなみにマカダミアナッツもよく合う。飲み過ぎ食べ過ぎ注意☆

懸念された空港持ち込み制限もすっかりなくなってたそだ。
旅も快適だったらしい。ベルサイユ宮殿もルーブル美術館も最高だった
そです。モンサンミシェルは雨だったとか。
今せっせとオヤジが写真プリントアウトしてるので、来週には全部
見られるようになってるだろう。
今回、珍しく同じツアーの人たちの話が多かった。
変というか、めっさ個性的な人ばかりだったらしい(^^;

いや、まぁ、無事に帰ってきたので。(直後パリで暴動再びだったし)
なんか今、南アフリカがいいらしいよ〜とぼそっとつぶいやいたのに
行くのか?!と詰め寄った娘。もう日本でおとなしくしててくれ!
でも70歳くらいまでなら、好きに行かせておいてもいいかもしれない。
本人たちが、飛行機のあの狭さに耐えられなくなってきてるみたいなので
ほっといても行かなくなるだろうけど。

あ、、、南アフリカ、、、意外にワイン美味いんだよねぇ・・・
(結局そっちかよ、娘。)
ほんとに行く事になったら、休みとって便乗かも(笑)
(でも、高いよ)

旅にでたい・・・

投稿者 fran : 23:26 | コメント (2)

2006年10月28日

妖怪展

正確には「化け物の文化誌展」である。
国立科学博物館にいってきました。

いやー最高にかわいかった(大笑)
人魚のミイラ、天狗のミイラ、曹源寺の河童の手などがみもの。
そして、たくさんの絵。
いつの間にか、ずっと工事中だった本館がオープンしてて、かなり広い
展示で扱ってました。
これはうんちくよりも見た方がよろしい。とにかく、絵がいい。

化け物の進化論、いろんな立場の研究者からつなげていくというのが
なかなか興味深い。
陰陽師の岡野玲子氏のマンガ、生原稿が展示されていたのにびっくり。
確かに、あれも化け物である。
行けてよかった〜
ついでだったので、南方熊楠もみてきたよ。化け物つながりで。
意味のわからないひとは行ってみよう〜(笑)

それにしても広くきれいになったね。外のでっかいクジラのオブジェが
今までなんともよくわからない位置だったのが、本館オープンして
やっとあるべき姿になった、という感じ(笑)

パンフレット買うと、ミイラの正体もついてるよ☆

投稿者 fran : 23:11 | コメント (0)

2006年10月26日

やきにく

叙々苑いってきた。
メニューみてくらくら〜のすばらしきお値段☆
実はあまり焼き肉は好きじゃない。
で、高いから、おいしいのかと思ったら、よくわからない。
変なのだろうかあたしの舌は(^^;

そんなに多くを食べたわけでもないのに、胸焼けに腹下し。
まぁ、キムチとかカニとかエビばっかり食べてたから、そのせいか?(笑)
キムチはお土産にもたしてくれました。
えぇ、奢ってもらったんすよ。でなきゃー誰がいきますかぃ(大笑)
ちらりお会計見たら、お一人様1まんえん也。
うひゃー☆
おまけに早い時間に解放してもらって、よろしきことかな。

あー・・・しかし胃もたれ追加orz

投稿者 fran : 23:19 | コメント (0)

2006年10月25日

グレイヴディッガー

高野和明:著者
講談社文庫

うらがきより
改心した悪党・八神は骨髄ドナーとなって他人の命を救おうとしていた。
だが、移植を目前にして連続猟奇殺人事件が発生、巻き込まれた八神は
白血病患者を救うべく、命がけの逃走を開始した。
首都全域で繰り広げられる決死の追跡劇。
謎の殺戮者、墓堀人(グレイヴディッガー)の正体は?
圧倒的なスピードで展開する傑作スリラー巨編!

「13階段」の高野氏です。
いやはや、猛スピードで繰り広げられるアクション系とでもいいましょうか。
悪くはないんだが、それだけなら楽しめるのだが、あまりのご都合主義さに
笑ってしまうことも(苦笑)

蘇った死者─グレイヴディッガーが異端審問官を皆殺しにしたという伝説
そのままの、魔女裁判の頃の話が現代に蘇ったかのような殺戮。
「第三種永久死体」という死んだ時そのままの状態で保存されていた死体が
消失した事件との関わりは?

話はどんどん広がり、収集つかなくなるんじゃーと心配になったあたりで
全てが繋がり結末へ、はいいんだが、消化不良も多々あり。
「そこまでする」必然性も感じられない。
別に魔女裁判まねなくても、ふつーに殺してもよいんじゃ?(殺しは
いけませんが^^;)
八神もいくら改心したって、命はってまで移植患者を救おうとする
その気持ちがいまいち弱い。もう少し「そうなんだ!」もしくは
「がんばれ!」という感情移入できるような理由考えて欲しかったな。
迫力はみとめましょう。スリルたっぷりだし。
映像化したら「あぶない刑事」みたいなもんかしら(笑)
というだけで内容がわかっちゃうというものです(ゲラ)

褒めてるんだかけなしてるんだかわからんレビューですが、まぁおもしろ
かったということで。
これはスピード感の勝利、というとこでしょう。

投稿者 fran : 23:30 | コメント (0)

2006年10月24日

屋上物語

北森鴻:著者
祥伝社文庫

うらがきより
そのデパートの屋上では、いつも不思議な事件が起こる。
飛び降り自殺、殺人、失踪。ここに、何があっても動じない傑物がいた。
人呼んでさくら婆ァ、うどん店(スタンド)の主である。
今日もPHSの忘れ物が一つ。奇妙なことにそれが毎日、同時刻に呼出音
だけ鳴るのだ。彼女の手が空いた時間帯に、まるで何かを伝えたいかの
ように・・・。
屋上の名探偵さくら婆ァの奮闘ミステリ。

東京都内で、300円で本場讃岐うどんが食べられるなんて、ありえん!
しょっぱなの感想はそれですた(大笑)
いや、きっちり本場ですってよ。
なにしろ北森氏。あれだけのグルメ小説ともいえるような、よだれでそうな
作品描いてて、嘘がかけるわけはない。
うどーん!くいたーい!!(笑)

さて。
さくらさん、婆ァなんていわれてますが。
おそらくあたしとたいして年変わらないはず。失礼だわ。
というのはおいといて。

主人公はさくらさんですが、語り部はデパート屋上にまつられてる
お稲荷さんの像だったり、ベンチだったり、します。
語り部は全ての真相を知ってる訳ですが、口がきけないので、さくらさんの
推理にかけているのです。
全体的に、「明るい」とはいえない、内容です。
いい意味で、きちんと悪意が描かれたミステリといったとこでしょか。
短篇のそれぞれの事件が、最後一点に収束されていく。
さくらさんの過去もからんで、なんとも救いようがない寂しさが
あります。

ちょっとめずらしく、読んだ後カランとした孤独を感じました。

でも、ほのぼのや満足もいいけど、こういう孤独もいいな、と思います。

投稿者 fran : 23:13 | コメント (0)

2006年10月22日

映画と渋谷

小川洋子氏原作の薬指の標本を観に行ってきました。
や、なかなかよかったです。
一瞬ぎょっとしたとこもありましたが。あははは(^^;
日本では絶対できませんね。原作に忠実でありながら、原作にはない
エピソードも盛り込まれ、これがまたいい感じでありました。
原作よりいいんじゃん?と思わせるくらいの出来、フランスやるじゃん!
ちうことで(笑)
とはいえ、ラボの所長・・・不気味ってば・・・(^^;

でも、もしかして「博士の愛した数式」があれほどブレイクしなかったら
フランスだけの公開で終わってたかもしらんなぁ。。。
未だに東京以外で公開してないし。

で、その唯一の公開劇場が、渋谷だったわけで。
しかも、ユーロスペースって、ラブホ街のどまんなか(^^;
映画終わって夜、怪しさ倍増(^^;
最後に渋谷なんて行ったのいつだか忘れたくらい昔で、もー怖いのなんの。
人間が人間にみえません(笑)
シャブもってそーな外人とかそこかしこにいるし(偏見です^^; つか
こんな大通りにいるか^^;)
ストリートミュージシャンが、おまわりさんに怒られてるし(笑)

そういいながら、人通りの少ない裏道さまよってみつけた居酒屋は、なかなか
美味かったね♪
いや、はっきり言って、そっちのほうがよっぽどあぶにゃい>裏道

ともあれ、人ごみはさけてくれたんで、そういう意味では疲れずにすんだ。
予約もなし、指定席もなし、な映画館も久しぶりでめずらしく、おもしろ
かった(笑)

投稿者 fran : 22:36 | コメント (2)

2006年10月20日

〜龍の黙示録〜唯一の神の御名

篠田真由美:著者
祥伝社文庫

うらがきより
時は飛鳥時代。悪霊を追い、極東・倭(やまと)の国に流れ着いた
不死の吸血鬼である「彼」は、主イエスの面影を宿す、後の聖徳太子こと
厩戸皇子に付き従うようになった。
折しも推古帝の後継を巡り朝廷内の政争が激化。皇子の息子・山背大兄は
暗黒神・暗螺萬愉(アンラマンユ)の使徒に取り憑かれ、皇子もその渦中で
病に倒れた。
朝廷に忍び寄る邪教の影・・・果たして倭の運命は?

龍の黙示録、第3弾です。
イエスキリストの血をもらい、不死の生き物となって2000年の時を
生きる現在名・龍緋比古の過去の話となっています。
ローマ帝国時代のハドリアヌス皇帝の話。
そして、飛鳥時代の厩戸皇子の話。
かってラハブと呼ばれ、厩戸皇子に羅睺(らごう)と名付けられた男の話。

いや、久しぶりに厩戸皇子の話読んで、なつかしかー!な気分に。
なんたって「日出ずる処の天子」by山岸涼子で育ちましたからね(笑)
篠田氏自身もこれはしっかり描いてる時に読みふけっておられたようで
馬子とかあの顔になっちゃってたそう(大笑)
もう、全員あの顔で脳内展開してましたよ。すり込み現象だわ☆

まぁ、内容は伝奇小説ゆえ、ネタバレもへったくれもないが、要するに
悪霊退散!的な話なんで・・・(ちがっ)
前作のときもいいましたが、徹底的にキャラ萌えしてますんで、お好きな
方だけどーぞ(^^;
それから、厩戸皇子世界は相当歪められていますので、そちらが好きな
方はやめたほうが・・・(って、ある意味あのひとって、こういう話
作られるのが似合うのだけど)

さて、次作はまた現代日本にて大暴れの様子。
いくところまで行き着いたその時が楽しみっす♪

投稿者 fran : 23:17 | コメント (0)

2006年10月19日

唖然

うちのねこたちは段ボールの爪とぎ器が大好きです。
気がつけば、ざっかざっかやってます。(壁でもやるが;)

しかぁーし!
これはどうよ?!

わかります?穴あいてます。掘っちゃってます。
やるか?そこまで?
これはみゅうさま。間違いなくみゅうさま。
床も掘りましたからあいつは。
ちなみに、壁でやりすぎて、コンクリはつってくれたのはチャイ。
(「はつる」とは建築用語で、削り取るという感じ)

もはや、ねこじゃねぇ・・・;;;;;;;;

投稿者 fran : 23:06 | コメント (0)

2006年10月18日

明日から

うちの両親、家出です(笑)
毎年一回は行ってる海外旅行、今回はおフランス☆
これでヨーロッパの主な国は制覇したと。ちくそー。。。

で、フランスですからねぇ。もぅ本場も本場じゃあないですか♪
ワ・イ・ン(はーと)
よだれたらしてお土産妄想中。

・・・が・・・持ち込めるかどうか、謎・・・
あれでしょ、テロの影響で液体一切持ち込み禁止になってたでしょ。
免税店で買った化粧品や酒すらだめだという噂。
目薬すら没収されていたという噂。
緩和したのかなぁ・・・

思い起こせば、あの911のツインタワー崩壊。その3日前に帰国した
両親。たぐいまれ(?)な強運の持ち主ゆえ、今回もうまくすりぬけて
くれることでしょう。
命とワインだけはお持ち帰りを(一緒のレベルかよ!・爆)

投稿者 fran : 23:22 | コメント (0)

2006年10月17日

動物園の鳥

坂木司:著者
創元推理文庫

みひらきあらすじより
春が近づくある日、鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。
僕、坂木司のお得意先であり年上の友人でもある木村栄三郎さんと
高田安次郎さんだ。高田さんがボランティアとして働く動物園で
野良猫の虐待事件が頻繁に発生しているという。
野良猫の姿をみて心を痛めている、同じボランティアの女性のために、
二人は鳥井のもとを訪れたのだった。
さっそく動物園に向かった僕たちが掴んだ事実、そして鳥井が
ひきこもりの原因となった少年時代の出来事とのつながりは─。
果たして鳥井は外の世界に飛び立つことができるのか。
シリーズ完結編。

ひきこもり探偵シリーズと名付けられた、鳥井と坂木の物語完結です。
「巣の中」の「卵」が「鳥」になっていく経過そのまんまの題名も
なかなかよろしいかと。
友人で警官の滝本の複雑な家庭事情。うわべだけの表現しかできない
ボランティアの女性・松谷。事件の後遺症を抱える滝本の同僚・寺田。
またたくさんのひとが、鳥井によって救われていきます。

さて。
鳥井がひきこもりになってしまった原因。中学時代のいじめ。
その元凶の人物が登場して、坂木は思い切り困惑・動揺します。
しかし、鳥井は強かった。いじめっこというか、性格悪いそのまんま
大人になった彼を、これ以上ないくらいの冷淡さで、突き放します。
もっとも。
鳥井は当時から、「自分」というものをしっかりと持っていて
他人に振り回されるとかいうことがなく、冷淡といえば冷淡なものいい
しかしなかったので、いじめだのどうのの前にお互いの力関係はまるで
変わってないんですけどね。
そうやって言い負かすことができるのに、なぜ鳥井はひきこもりにまで
なってしまったか。
それが「いじめ」というものの怖さかも。
集団になった人間ほど、恐ろしいものはない。
いじめているのが彼・谷越だけなら、どうということはなかった。
しかし谷越に乗ってクラス全員が敵に回った。
担任も見て見ぬ振りだった。
どっかの自殺した子供の学校みたいですねぇ。

そして、いじめまっただ中に鳥井に近づいていった坂木もまた、その
恐怖心から逃れられずにいたのでした。
坂木が鳥井を守っていたのではない。お互いに支え合っていた。
そのことをようやく坂木は自覚します。

「あいつは守っているつもりでその相手にすがっているからだ」

この話に出てくるひとたちは、みんな、そうでしたね。

鳥井が本当にひとりで生きていけるようになるまで、まだまだ時間が
かかると思います。
でも、出会った人たちはみんないいひとだった。
そこからひとつづつ始めていけばいいのでしょう。

この文庫版、鳥井が作中で作っていた料理のレシピが載ってます(笑)
もぅ、めちゃくちゃよだれでそうなくらいおいしそうなんだよぅ。
あぁ、こんな婿さん欲しい・・・(爆)
実際に作ってみて、おいしくできたものだけ載せてるんだって。ぷぷぷ。

ちょっと名残惜しい気もするけど、ここで終わってきっと正解。
違う話も楽しみ。

投稿者 fran : 22:53 | コメント (0)

2006年10月16日

邪魅の雫

京極夏彦:著者
講談社ノベルズ

うらがきより
「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞いました」
「俺は人殺しなんだ」「死んだのか」「─自首してください」「死ねば
お終いなのだ」「ひとごろしは報いを受けねばならない」
昭和二十八年夏。江戸川、大磯、平塚と連鎖するかのように毒殺死体が
続々と。警察も手を拱く中、ついに”あの男”が登場する。
「邪なことをすると─死ぬよ」

前作から3年、待ちに待った新刊。
期待を裏切らない分厚さに、わくわくしながら読み始めましたが・・・

昭和二十八年夏。とあるアパートの一室で発見された毒殺死体。
仏はその部屋に住んでいる「真壁恵」という女性・・・のはずだった。
しかし、交番に届けられていた台帳の前住所などは、まるででたらめで
実際は身元不明状態であった。
そこから始まる、不気味な連続殺人事件。
犯人は?「真壁恵」とは一体何者か?

端折り過ぎなあらすじですが、とにかく登場人物が多くて多くて。
しかも名前は騙るわ、入れかわるわ、関係が分からないわ、頭抱えたよ。
ただでさえ人が多すぎると混乱してくるのに、出てくる人物ことごとく
殺されていくんだから、なにがなんやらもー(涙)
作品の中で刑事さんたちが振り回され、引っ掻き回され、疲労困憊ですが
読んでる方も疲労困憊。
(加えて、校正がお粗末で、名前間違えている箇所が続出。混乱を
増長させております)

さらに過去の事件のおさらいみたいな感じの所も多くて、話忘れて
いるってば(^^;
オールスターキャストとばかりに過去の人物もこれでもかとでてるが
忘れているってば(^^;

まぁ、最後はきっちりまとめてくれましたけどね。
しかも最後の最後で「え?これってもしかして、恋愛物?!」
あれだけ殺しておきながらこのオチっすかorz
いや、いいんですけど。だからこそ、というのはありますし。

京極堂の憑き物落としがややうすっぺらいのも不満ですねー
妖怪蘊蓄もないし(笑)
榎木津に関係してる内容でありながら、榎さん出番少ないし。
(ただし、一番おいしいところは、ばっちりさらっていった)
関口がまともにしゃべっていたのにもびっくり。
あれほど他人に向けて言葉を発した関口なんて初めてじゃないでしょか。
しかもみんなまともに扱ってるし!(大笑)

ともあれ。
京極堂シリーズのなかでは、異色といってもいいかもしれないです。
妖怪ミステリではなくただのミステリ。
そういう意味では楽しめます。
それにしても切ない幕切れでしたなぁ。あんな榎さんもあるんだなぁ。

今回の新刊にはおまけがついてて、今までの作品のまとめ小冊子という
感じなんですが、やっぱり本編でこれだけ過去の事件が語られるのだから
非常に親切かもしれない(笑)
でもその前に、名前間違えないでね(涙)

で。
最後に。
巻末の「京極夏彦作品一覧」。
次作の題名だけはきまってるんかい!!
あー、、、また3年まちかなー、、、orz

投稿者 fran : 23:14 | コメント (0)

2006年10月15日

ようやっと

ゆうべ3時までかけて京極新刊を読み終わった。
クライマックスにいくともうやめられないので仕方がない。
感想はのちほど。
家で読む分が京極にかかりきりだったので、やっと宇江佐のハードに
入れるぞー。(昨日の猫足ブックカバー・笑)

酒屋のスタンプ集めて景品、で、ワイングラスげと♪
RIEDELのグラスで、とにかくでかい。高さワインの瓶とほとんどかわらん。
まんず食器棚にはいりません(笑)

今年のヌーボーはこいつで楽しむとしましょうか(笑)

てゆーか、ワインの種類でグラスも選ぶ、そんな生活してみたいもんです。
(夢見る目)

投稿者 fran : 23:04 | コメント (2)

2006年10月14日

ブックカバー♪

そもそもの始まりはぶんぶんが「文庫サイズのブックカバーはあるけど
単行本(ハードカバー)用のってないなー」というひと言から。
そのひと言でぶんぶんママがちゃっちゃと作ってくれちゃったのね。


それがこれ。貸してくれた本についてたので無断アプ(大笑)

そして、材料の手ぬぐいを買い込み、みんなのぶんまで作ってくれた。
これがいただいたもの。

こうなると黙っていられないのが服屋のむすめ(爆)
いや、別に店をやってるんではありません。洋裁が生業だというだけです。
この道ン十年のプロです。つついてみたくもなろう?(笑)
ということで、作ってもらったのがこちら。

しかもですね。つけた注文が「リバーシブルにして」です。
むつかしい?と控えめに聞いた娘を鼻で笑い飛ばしてくださいました。
はい、聞くだけ野暮ってもんです。


裏表気分で♪

それだけでは終わらなかった。
布ならそれこそ店出せるくらいにある家である。最近着物のリサイクルに
凝っていたせいもある。
おまけがありました。

いいでしょー♪上手く写せないけど、なかなか渋いわよ。
しかも、これもしっかりリバーシブルの片面は

大島紬・・・orz
シルクと大島紬を背中合わせしてブックカバーに仕立てるこの贅沢さ。
買ったら高いぞ(笑)

大抵の事はそれなりに器用にこなす私だが、洋裁、針と糸だけは天敵。
ミシンなぞ「なぜ壊す!」と怒られる始末(^^;
ボタン付けがせいぜいです。
そりゃープロが目の前にいりゃー頼んだ方が楽っしょー。
器用な血は引いたが、洋裁の血は引かなかったのねー。

まぁ、いずれ自分でも挑戦してみよう。
ノベルズ版の大きさを頼むの忘れたし(爆)

あ、決して対抗してるわけではないぞ>ぶんぶん
だが、ぶんママのつくったものみて「よくできてる」とつぶやいた母は
対抗意識燃やしたかもしれん(大笑)

投稿者 fran : 22:59 | コメント (4)

2006年10月13日

風邪はやり

今週は風邪でばたばたとたおれていく人が多かった・・・
戦々恐々である。朝昼晩うがいしまくっちゃったよー
隣に座ってるひとも、マスクしてきてて、でも次の日のはしてなくて
げほげほやってるし、てめーあっちいけー!と蹴り倒したくなった。
ま、今の所無事である。バカだから風邪引かない(自爆)

そういや、本屋にカレンダー出始めましたねぇ。
コンビニ行ったら、「クリスマスケーキ予約受付中!」だの「年賀状
印刷」だの、考えてみたら今年あと2ヶ月半じゃん!
まだ半袖で闊歩してるひともおるに、ちょっと頭がついていきません。

そして現場勤務も気がついたら、半年。
そろそろストーブ用意しよ(爆)

投稿者 fran : 23:22 | コメント (2)

2006年10月11日

マイク・ハマーへ伝言

矢作俊彦:著者
角川文庫

うらがきより
松本茂樹が死んだ。スピード違反でパトカーに追跡され首都高速から
転落したのだ。だが、茂樹とともにポルシェ九一一sダルガを共有していた
マイク・ハマーと仲間たちは腑に落ちなかった。茂樹はハンドル操作を
あやまるようなやつではない。
茂樹の死には何か別の理由があったのではないか。
やがて真相をつきとめたマイクは、仲間たちと警察への復讐を計画する。

し、、、しんどかった、、、
読めないほどにはひどくないのだが、まぁ、わけわからん。
決して長編ではない、薄い本なのに、読み終わるのに1週間もかかっちまった
じゃないか!

まず、視点があやふや。仲間たち全員の視点でしょっちゅう入れかわる
のだとしても、描き分けができてないから、ものすごい混乱する。
それに、結局なにがいいたかったん?
復讐?しかして、それのどこが復讐になるん?ただのイカレたガキの
暴走行為じゃん?迷惑千万。
それにマイク・ハマーへ伝言、ってその伝言の意味はなんなの?

意地で最後まで読んだ。脱力・・・

車好きな人にはいいのか。マニアック。しかもアメ車。
いくら横浜だって、いくら70年代だって、キャデラックだすなや;

しかも、このかた、「気分はもう戦争」で大友さんと共作してますわ。
そういうことか(納得)

投稿者 fran : 23:12 | コメント (0)

2006年10月10日

おしりがいたいのよ

パソコン椅子をみゅうさまに乗っ取られて数日・・・
仕方がないので丸椅子(木製)でパソコンするこの頃・・・
おしりがいたいので、長くあそべません。しくしく。

あたしがパソコンしようとすると、ぜーったい乗っかってくる。
いやがらせだー。しくしく。

投稿者 fran : 23:26 | コメント (0)

2006年10月08日

広島ドッグパーク

ここ1週間ほど気になりチェックしていた件。
ニュースでも取り上げられ、知ってる人も多いと思う。
現在ホームページはサーバダウンで閲覧できない状態らしい。
なので、途絶えさせないためにも微力ながら・・・

最新の情報はARK-ANGELSブログへ。
また、どういう事件なのか?と詳細知りたい方はLitStaShu*
しなこさん・ARK-ANGELS広島支部長のブログへ行かれたらよいかと
思います。

きょうの「バンキシャ!」でも取り上げられていました。
ここに来る人は微々たるものでしょうが、できるだけ多くの人に
知ってもらいたい現実です。

犬も猫も命です。人間だけが生きてる訳じゃありません。
ましてや、人間に命をもてあそぶ権利なぞありません。
どうか1匹でも多く、ここの子たちが救われますように。

ホームページが復旧でき次第、また取り上げたいと思います。

投稿者 fran : 23:55 | コメント (4)

2006年10月07日

2度あることは3度ある

すいません、またアゲハ蝶話題です(^^;
だってね、だってね、今日は、まだサナギになる前の、なま・・・
失礼、芋虫が歩いていたんだもん!!
30秒はきっちり硬直しましたよ。
こぅ、首をね、くいっと持ち上げてね、「こにちわー」って、、、
うぎゃあ!ですよ。
洗濯物を干すのにベランダ出てたから、よく踏みつぶさなかったなと
どきどき。
気になって気になって小一時間ばかり観察してしまいました。
へんなとこもぐりこまれちゃたまらんし。

植木鉢に登ろうとして、ぽてっと落ち、タイムの葉っぱをかじって
うぺぺっとばかりに首振り、ひととおりてこてこ歩き回って、やがて
お隣へと移動していきました。よかった〜〜〜〜〜
芋虫に帰巣本能があるのかどうかは謎だが、やっぱり隣にえさ場の
ようなものがあるのだろう。飼育してるとみた。

もう見てるだけなら慣れたよ(泣きながら)
行動はおもしろかったし(泣きながら)
かわいかったよ!(泣きながら)

投稿者 fran : 23:11 | コメント (2)

2006年10月06日

よく降るなぁ

今年の「中秋」のはずの今日ですが、月どころじゃないやい。
ホームに立ってても横から雨がふってくるぅ!
台風並みっすね。
どろどろになって帰ってきますた。
1日ずれてくれたら、ベランダ掃除日和だったのに(笑)
がんがん水撥ねさせても文句言われないので、だいたいこういう天気の
時に、ホース引っ張って窓から網戸から、全部洗ってしまいます。
休めばよかった(爆)・・・って4連休になっちゃうからひんしゅくだが。

さて、予定のない3連休。
京極夏彦の新刊がまってるぞ。読む時間とれない800ページ。
ようやく取り組める。
相変わらずのレンガ本っぷりにうれしくなったが、持ち歩く気力が
出ないのが難(笑)
ま、あんなの昼休みだ電車内だ、な細切れな時間に読んでいたら絶対
ストレスたまるでしょうが。

投稿者 fran : 22:58 | コメント (0)

2006年10月04日

時の渚

笹本稜平:著者
文春文庫

うらがきより
元刑事で、今はしがない私立探偵である茜沢圭は、末期癌に冒された
老人から、35年前に生き別れになった息子を捜し出すよう依頼される。
茜沢は息子の消息を辿る中で、自分の家族を奪った轢き逃げ事件との
関連を見出す・・・
「家族の絆」とは何か、を問う第18回サントリーミステリ大賞&
読者賞ダブル受賞作品。

ちょっと古い作品ですが。っても、初めて読む作家ですけど。
けっこう、いいです。典型的な探偵物路線をふまえながらも、しっかりと
したミステリになってる。最後のどんでん返しは鮮やかですが、
少々都合よすぎないかぁ?と思えないこともない(笑)

末期癌で、余命半年の老人から、昔捨てたような形で見ず知らずの女性に
あげてしまった子供を、探して欲しいと依頼される茜沢。
分かっているのは、要町で「金龍」という居酒屋をやっていたという
ことだけ。35年という歳月が厚い壁として立ちはだかるが、地道な
捜査により、少しずつ糸をたぐりよせていく。
そして、刑事時代、逃走する殺人犯により轢き逃げされ、妻子を一度に
亡くした茜沢の過去に関わる男が再び事件をおこす。
2つの捜査を平行しているうちに、まるで違うはずの2つが結びついた。
そして、最後、衝撃の真実が明らかにされる。

けっこうね、関わる人たちがいいひとなんですよ。
人情というのがまだまだ残ってるような下町みたいなとこが多いから
かもしれないですが。
しかも、必要以上におせっかい(笑)
おかげで、集まる情報もたいしたものに(笑)
そこらへんご都合主義っぽいし、いちいち説明がくどい面もありますが
まぁ、よしとしましょう。
でも、笹本氏としては異色らしいので、ほかのはどうなのかなー。
探してみましょう。

投稿者 fran : 23:02 | コメント (0)

2006年10月03日

失はれる物語

乙一:著者
角川文庫

うらがきより
目覚めると、私は闇の中にいた。交通事故により全身不随のうえ
音も視覚も、五感の全てを奪われていたのだ。
残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻はその腕を鍵盤に
見立て、日日の想いを演奏で伝えることを思いつく。
それは、永劫の囚人となった私の唯一の救いとなるが・・・。
表題作のほか「Calling You」「傷」など傑作短篇5作とリリカルな怪作
「ボクの賢いパンツくん」、書き下ろし最新作「ウソカノ」の2作を
初収録。

別の文庫に収録されていたものを、数作ずつ選んで1冊にした文庫。
スニーカー文庫って、お子様向けコバルトみたいなやつで、表紙で
遠慮させていただだきます、なヤツだけど、なかなかどうして
いい話、収まってるじゃんさ。
こういう、ぞくっとするけど、うるっとくる話もかけるんだよな。
でも、ゲーム世代の引きこもりオタクな話もかくんだよな。
わりと幅広い作家になったね。

中でも好きなのは「しあわせは子猫のかたち」
人付き合いが苦手で、引きこもり願望の大学生”ぼく”。
一人暮らしの為に借りた家には、その家で殺されてしまった女性・雪村の
幽霊が住み着いていた。
まるで自分が死んだ事など気がつかないように、いつものように生活を
している風な雪村とぼくの奇妙な共同生活が始まる。
やがて、大学で知り合いになった男と友達とはいえないまでも、付き合いを
するようになって、ある事件に雪村が知らずに関わっていたことを知る。
そして雪村の死の悲しく理不尽な真相。

怪談ではなくて。ちょっとほろりとさせる話。
幽霊になっても明るさをなくしていない雪村に影響され、ぼくは少しずつ
変わって行く。ぼくと雪村をつなぐのは、雪村の飼っていた子猫。

できたらこういう話もっとかいてほしいなぁ。
グロ気味悪い話はいいからさぁ〜
でも、ある意味そういうのも、今の社会を象徴してるようで、それは
それでいいのかもしれないのだけど。

投稿者 fran : 22:47 | コメント (0)

2006年10月01日

力尽きたいのち

10月です。雨です。
秋の長雨でしょかね。今週は天気悪いらしい。雨ばっかだと現場の人
大変なんだよなぁ。

さて。今年の春にアゲハ蝶騒ぎがあった我が家ですが、
なんと、また、いました。しかも、羽化途中で力つきたらしく、半分だけ
身体が出た状態で死んでました。。。(涙)
ちょっとまってよ、なんでこんなにうちにアゲハのサナギがいるわけ?!
しかも、まともに羽化できないなんて。魔界か?うちは(^^;
4階という高さで、むきだしのままでは、風に負けてしまう。
せめて、もう少しはやく気がついていれば、囲いなりしてやれたのに。
(使ってない放置じょうろにくっついてた^^;)

憶測でしかないが。うちの隣の子供は小学生と幼稚園くらいの男の子
2人兄弟。飼っている可能性は高い。とすると脱走アゲハということか。
もしまたいたら、聞いてみようと思う。
せっかくサナギにまでなったのに哀れすぎまする。

自然はきびしい。

あと、今の時期に羽化するやつって、その年最後の成蝶らしいよ。
これ以後だと越冬するのかな。
なんにせよ、こんなに蝶について調べたのなんて初めてです。
芋虫写真がでるたんびに、大泣きしながらページ繰ってました。
むしは、きらいなんだってばーうわーん。

投稿者 fran : 23:02 | コメント (2)