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2009年07月31日

雨にもまけず粗茶一服(上・下)

松村栄子:著者
ピュアフル文庫

「BOOK」データベースより
友衛遊馬、18歳。
弓道、剣道、茶道を伝える武家茶道坂東巴流の嫡男でありながら、
「これからは自分らしく生きることにしたんだ。黒々した髪
七三に分けてあんこ喰っててもしょうがないだろ」と捨て台詞を
残して出奔。向かった先は、大嫌いなはずの茶道の本場、京都だった―。
個性豊かな茶人たちにやりこめられつつ成長する主人公を描く、
青春エンターテイメント前編。

投稿者 fran : 23:41 | コメント (0)

2009年07月07日

エンド・ゲーム〜遠野物語〜

恩田陸:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。
『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。
『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも
最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。
ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。
親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?『
洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?
緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。

「光の帝国」「蒲公英草紙」と続く常野物語、第3弾。
前2作が光ならば、こちらは影。というか闇の面。
どんなものにも表と裏がある。光があれば影はある。
美しいものだけで、世の中成り立てば、それにこしたことはない。
だが、残念ながら、醜いものも必然なのである。
それを目の前に叩き付けられたようなものだろう。

だが、むしろ、この一族に関しては、ダークな部分の方が
しっくりくるんじゃないか?と思うのは、深読み過ぎか。
綺麗でのどかな話も好きだけど、ドロドロに悩みあがく
こんな話も、好きです。

しっかし、ここまで評価が落ち着かない作家も珍しい。
いや、あたしの中で、なんですけど。

投稿者 fran : 01:40 | コメント (0)

2009年07月06日

ニッポン硬貨の謎〜エラリー・クイーン最後の事件〜

北村薫:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
ミステリ作家にして名探偵エラリー・クイーンが
出版社の招きで来日、公式日程をこなすかたわら、
東京に発生していた幼児連続殺害事件に関心を持つ。
同じ頃アルバイト先の書店で五十円玉二十枚を
千円札に両替する男に遭遇していた小町奈々子は、
クイーン氏の観光ガイドを務めることに。
出かけた動物園で幼児誘拐の現場に行き合わせるや、
名探偵は先の事件との関連を指摘し…。

北村薫によるクイーンのパスティーシュ小説。
とのことですが。

わたくし、ミステリは好きですけど、外国物は
読んだこと、ございません。
エラリー・クイーンももちろん、名前だけは
知ってますけど、状態。
なので。
正直これはどうしたものか、と思ったんですが〜
ま、引用だのネタバレだの、そこここに警告してあるのは
無視で「そういうおはなし」として読んだら、かなり楽しめました。
さすが北村氏。

後で知ったが、若竹七海のお題に13人が競作した
「五十円玉二十枚の謎」というのがあるのだそうだな。
これ自体には北村氏は参加してないが、この作品で
参加しているということになるらしい。
というか、正解発表〜!状態?(笑)

ともあれ、エラリーに心底惚れ込んでるのは、よくわかった。
でも、あたしはそのエラリーをネタに、こんな話を作れちゃう
北村氏に心底惚れました(笑)

しかし、立て続けにエラリーのネタものだなぁ。
(こないだ霧舎氏で読んだばかり)
なんかあるのか?
読めってこと?
やなこった。
本当に北村さんが翻訳したなら、読んでやってもよいがな。

投稿者 fran : 01:10 | コメント (0)

2009年07月04日

名もなき毒

宮部みゆき:著者
光文社カッパノベルズ

「BOOK」データベースより
今多コンツェルンの広報室では、ひとりのアルバイトを雇った。
編集経験があると自称して採用された原田いずみは、しかし、
質の悪いトラブルメーカーだった。
解雇された彼女の連絡窓口となった杉村三郎は、極端なまでの
経歴詐称とクレーマーぶりに振り回される。折しも、街では
連続して起こった、無差別と思しき毒殺事件が多くの注目を
集めていた…。
人間の心の陥穽を、圧倒的な筆致で描ききった、
現代ミステリーの最高峰。第41回吉川英治文学賞受賞。

「誰か」の続編といったとこでしょうか。
その「誰か」もなんか読み込んでないので、シリーズだとは
しばらーく気がつかなかった。
なんかあっちはメルヘンチックだったような気がするんだが〜

が、こちらは、ぞっとするほど、絶対に現実にある話。
「誰でもよかった」「人を殺してみたかった」
そんな世の中です。原田いずみなんて掃いて捨てるほど
転がってる輩でしょう。

ところで、結構あれこれ詰め込んでます。
クレーマーにシックハウスに環境汚染に無差別殺人に…
このメインの毒殺事件のは、なんなんだろ?
これも現代病のひとつなんでしょがねぇ。
マイナスばかり詰め込んで、暗いですわ。

今の世の中、見えない毒ばかりやなぁ。
しみじみ思いましたです。

投稿者 fran : 00:46 | コメント (0)