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2009年09月30日

二重標的〜ダブルターゲット〜

今野敏:著者
ハルキ文庫

「BOOK」データベースより
東京湾臨海署(ベイエリア分署)の安積警部補のもとに、
殺人事件の通報が入った。若者ばかりが集まるライブハウスで、
30代のホステスが殺されたという。
女はなぜ場違いと思える場所にいたのか?
疑問を感じた安積は、事件を追ううちに同時刻に発生した
別の事件との接点を発見。繋がりを見せた二つの殺人標的が、
安積たちを執念の捜査へと駆り立てる―。
ベイエリア分署シリーズ第一弾。

初出1988年。古っ!(笑)21年前。。。
だのに、なんでこんなに今でもしっくりくるんでしょうか(^^;
違和感なんて携帯がないこと、スープラが現役だったこと、
そんくらい?(大笑)
台場に思い入れはないから、そっちは無視で。
あ、ゆりかもめもないのか。
船の博物館だけだもんなぁ。なつかしー(笑)

まぁ、そんな時代です。
はっきり言っちゃうと、シリーズを一つながりと見た時に
まるきり「サザエさんワールド」と化してる年齢設定だけが
ひっかかりますが、そこは無視しろということなんでしょかねぇ。
きっとハンチョウは永遠に45歳(笑)

初出では名前もなかった速水が文庫ではフルネームちゃんとついてます。
安積も速水も、初々しいシリーズ第一弾です(笑)
そして相楽警部補とのバトルの始まりでもあります。
これがえらい楽しい。
闘志むき出しで手柄を焦りまくる相楽と、実に淡々と人の話を聞き
分析しつなぎ合わせていくだけの安積。
部下がこれまたいいキャラで。

この「東京ベイエリア分署」シリーズでは、安積、村雨、須田、
黒木、大橋、桜井という6人の班になっています。
村雨と大橋、須田と黒木、そして安積は一番末っ子の桜井とペア
ということになっています。
後に大橋は安積班を離れ、桜井が村雨と組むのですが、大橋でも
桜井でも、村雨の組は、安積が気にするという(笑)

たぶん、社会において、すごく理想的な上司と部下の関係というのを
この安積班は築いているんじゃないかと。
だって、安積は村雨のことすごく苦手なのに、すごく頼りにしてるし
評価もしてる。でも苦手なの。ずっとぶつぶついってるもん(笑)
理解しようではなくて、自分の感情や考えをぶつけないようにしてる
上司なんて、なかなかいないと思う。
どうしたって、自分に合わない人間が絶対いるのは事実だから。
嫌いとかじゃない。何がどうでもない。ただ、合わない。
いるよね?
普通なら無視すればいい。
けど、それが自分の部下だったら?
そこに、安積という人間の器の大きさが描かれていると思う。

このシリーズ、思いっきり途中の1冊「神南署安積班」を読んだ時、
ドラマの方がいい、なんて書いた記憶ありますが、撤回します(爆)
やはり、最初から読まないとその良さは分からない。
というか、シリーズ順番に読んでいくと、その良さがどんどん
大きくなっていくんだよ。すごい今野マジック(笑)
ということで、一部を抜き出してもその良さはわかりません。
ぜひ、最低でも3冊。絶対揃えたくなること請け合いです(笑)

投稿者 fran : 01:39 | コメント (0)

2009年09月29日

ただいま一気読み中

今ドツボにハマってるのが「安積班シリーズ」。
そう、ドラマでやったハンチョウの原作です。
正直、佐々木蔵之介氏見たさに観てたドラマですが
(好きなんだよ、蔵之介氏・笑)ふと、せっかくだから
原作も読むか、と手を出したら、ハンチョウとは全く180度
違う世界に、すっかりハマっちまいました。

ちょっとややこしいんだけど、なんせ20年以上も前からある
作品なので、、、
実際のお台場開発地区とか連動してるから。
バブルがはじけて開発が止まっちゃったから作品も中断
せざるを得なくなったとかいう背景があり。
神南署はとにかく安積たちを描きたかった作者が、無理矢理
全員異動!状態で移しちゃった、もので。
だから、交機隊の速水なんかは、神南署時代はパトカーにも
バイクにも乗れず、不機嫌ぶっちぎりなだけなんすね(^^;

新・ベイエリア分署こと「東京臨海署安積班」シリーズに
なってから、もぅ全員生き生きしてます(笑)
そしてこのあたりからドラマに近くなっていく。

それでも、全然違いますよ?
はっきりいって、安積が蔵さんじゃかっこよすぎです。
村雨も速水も全然違います。
速水なんて、絶対原作の方がかっこいい(笑)

今最新作の「花水木」なので、それが終わったら、シリーズ
どかーんとレビューだします!

投稿者 fran : 00:39 | コメント (0)

2009年09月26日

玻璃の天

北村薫:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
昭和初期の帝都を舞台に、令嬢と女性運転手が
不思議に挑むベッキーさんシリーズ第二弾。
犬猿の仲の両家手打ちの場で起きた絵画消失の
謎を解く「幻の橋」、手紙の暗号を手がかりに、
失踪した友人を探す「想夫恋」、ステンドグラスの
天窓から墜落した思想家の死の真相を探る「玻璃の天」の
三篇を収録。

ベッキーさんと英子シリーズと銘打たれた第二弾。

どれほど待ちこがれたことか。。。
北村氏はなかなか出ないから、作品が出るとほんとうれしい。
3作目は直木賞獲っちゃったから、文庫になるの、おそいかも
しれないなぁ。しょんぼり。
そこまで好きなら、単行本で買え、といわれそうだが、収納が
もはやないのだから、仕方がない。
母に「絨毯かわりに床にしいたら」と言われてしまったよ。とほ。

それはさておき。
今回も深い話でした。
女性が言いたいことも言えなかった時代。
いや、男性だとて思想の議論は出来なかった時代。
右へ倣えが美徳であり、そうでなければならなかった時代。
何に熱狂しているのかわからないまま、流されていた時代。
そんな時代に対峙しようとするかのような女性ふたり。
ベッキーさんこと別宮の凛とした生き方、良家のお嬢様で
ありながら、型にはまらない英子の考えや行動。
とにかく一気読みです。

こういう質のいい作品を書く作家にはなかなか巡り会えないので
それだけでも幸運だったと思えるのです。
気長に、次を待ちます。

投稿者 fran : 00:08 | コメント (0)

2009年09月25日

水銀虫

朱川湊人:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
17歳を目前に自殺した姉。明るく優しい性格で、
直前までそんな素振りはなかったのに、なぜ…
背後には、死神のような女生徒の姿があった(「はだれの日」)。
孫を交通事故で亡くした祖母。断ち切れない愛情と悲しみが、
孫の幼友だちをおぞましい事件に巻き込む(「虎落の日」)。
惨劇の陰には、人の心を蝕む「水銀虫」の存在が。
取りつかれ、罪を犯した人々の、悪夢のような一日を描いた
ホラー短編集。

いやぁ怖い怖い。
美しく、怖い。

ただ、これ単行本のジャケ、不気味ですよね。。。
文庫は綺麗だけど。
かなり鬱です。やばいです作品が。

ノスタルジックさはかけらもないので、これまで朱川作品を読んできた
人にはかなり異質なものになってると思います。

ただのホラーでもないところが、さらに不気味なんだよなぁ。。。

投稿者 fran : 00:01 | コメント (0)

2009年09月24日

ぶぶ漬け伝説の謎

北森鴻:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
地元弱小新聞の自称エース記者・折原けいに殺人容疑が?
京都の裏情報を取材に来ていたフリーライターが毒殺され、
接触していた彼女に警察が目をつけたのだ。
マイナーな名刹・大悲閣千光寺の寺男・有馬次郎は、
容疑を晴らしてやるため、調査に乗り出すが―(表題作)。
知る人ぞ知るミステリアス京都と、古都ならではの
謎解きの妙味。

マイナー・裏京都ミステリシリーズ、、、で合ってるのかしら(^^;
前作は「支那そば館の謎」。
とにかく、京都いうても、知る人ぞ知る、なマイナー名刹、
大悲閣を舞台にした、ミステリーの連作集。

読んでて、こんなの目の前にいたら、確実にぶっとばすわ!な
非常識というか無神経というか、なメンバーばかりで(笑)
お調子者過ぎて凶悪犯人に近いものに(笑)

とにかく、バカにして読めます(大笑)
とはいえ、ミステリはきちんと押さえてあるんですけどね。

投稿者 fran : 23:49 | コメント (0)

2009年09月23日

シャドウ

道尾秀介:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
人は、死んだらどうなるの?―いなくなって、それだけなの―。
その会話から三年後、凰介の母は病死した。
父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの母親が
自殺したのを皮切りに、次々と不幸が…。
父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、
苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは?
いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。
本格ミステリ大賞受賞作。

かなーり凝ってるんで、途中でなにが本当なんだか
わかんなくなりましたが。
上手いな、と思いましたですよ。
子供が子供らしくないのはまぁ、「向日葵〜」から
変わってないみたいですが(笑)
十分上質の叙述トリックですね。

けど、この作家もムラがあるんだよなぁ。
幅が広いといやそうなのかもしんないけど。。。

投稿者 fran : 23:43 | コメント (0)

2009年09月22日

あなたが、いなかった、あなた

平野啓一郎:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
「老い」のために、少しずつ崩れ始めた肉体に戸惑う青年と、
南国のリゾート地を突然襲った悲劇との交錯。
―日常性の中に潜む死の気配から、今を生きる実感を
探り出そうとする11の短篇集。
小説家は、なぜ登場人物の「死」を描くのかという謎を、
ノルマンディ地方の美しい風景の中で静かに辿る
「『フェカンにて』」。
経済のグローバル化のただ中で、途方に暮れる
一夫婦を描く「慈善」など。

ジャケ買いに近いが、、、よーわからん、、、
それでもそこそこ数の作品を発表されてる中堅どころ?な
作家なのに驚く。
ことば遊びは嫌いじゃないが、合う合わないがあるからね。
残念だが、このひととは合わなかったようだ。

投稿者 fran : 23:34 | コメント (0)

2009年09月21日

つくもがみ貸します

畠中恵:著者
角川書店

「BOOK」データベースより
お江戸の片隅、お紅と清次の姉弟二人で切り盛りする、
小さなお店「出雲屋」。鍋、釜、布団にふんどしまで、
何でも貸し出す出雲屋ですが、よそにはないような、
ちょっと妙な品も混じっているようで…。
彼らは、生まれて百年を経て、つくもがみという妖怪に
化した古道具。気位も高く、いたずら好きでおせっかいな
妖怪たちは、今日もせっせと、出雲屋を引っ掻き回すので
ありました。
ほろりと切なく、ふんわり暖かい。
畠中ワールド、待望の最新作。

しゃばけとは違ったこちらは、決して交わろうとはしないが
関係はもちたい絶妙な距離感を見事にまとめてある。
話的にはちょい平凡かも?
けど、読んでて安心感はあるし、それを決して裏切らない
読後感のよい作品です。

妖たちときゃわきゃわころがっているのも面白いけど、
こういう、これが普通だよね的なのも、いいもんです。

投稿者 fran : 23:24 | コメント (0)

2009年09月15日

所轄刑事・麻生龍太郎

柴田よしき:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
麻生龍太郎は、二十五歳の新米刑事。
下町を管轄する高橋署の刑事課強行犯係に配属され、
ささいな傷害や器物損壊事件にも、犯人の心に深い闇が潜み、
傷つき泣く人がいることを知ってゆく。
そして次々に起きる事件は、恵まれた警官人生を歩みながら、
人には明かせぬ秘密を抱えて生きる麻生自身をも変えていった―。
のちに辣腕刑事となる男の「それ以前」を描いた
ミステリー連作短編集。

RIKOシリーズは読んでない、、、いや、えーっと1-2作かな?
でも「聖なる黒夜」は読んだ。

いた?

失礼。

だって覚えてないんだもん!!といいつつ、麻生は実はそっちの気が、
というとこで、ぴんときましたよ。

あいつか!!

んー真面目にやってたんだね(笑)

シリーズ知らなくても、これはこれで単発もんとして十分堪能出来ます。
つか、それが柴田氏の筆力。
それはシリーズ通したらもっと、きっと楽しめるだろうとは思う。

んでも、今はちょっとRIKOより気にかかる方があってなー(笑)
ま、そのうち全作揃えます。いつかね。

投稿者 fran : 00:08 | コメント (0)

2009年09月12日

神の守り人(上・下)

上橋菜穂子:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
【上 来訪編】
女用心棒バルサは逡巡の末、人買いの手から
幼い兄妹を助けてしまう。ふたりには恐ろしい秘密が
隠されていた。ロタ王国を揺るがす力を秘めた少女
アスラを巡り、“猟犬”と呼ばれる呪術師たちが動き出す。
タンダの身を案じながらも、アスラを守って逃げるバルサ。
追いすがる“猟犬”たち。バルサは幼い頃から培った
逃亡の技と経験を頼りに、陰謀と裏切りの闇の中を
ひたすら駆け抜ける。

【下 帰還編】
南北の対立を抱えるロタ王国。対立する氏族をまとめ
改革を進めるために、怖ろしい“力”を秘めたアスラには
大きな利用価値があった。異界から流れくる“畏ろしき神”と
タルの民の秘密とは?
そして王家と“猟犬”たちとの古き盟約とは?
自分の“力”を怖れながらも残酷な神へと近づいていく
アスラの心と身体を、ついに“猟犬”の罠にはまったバルサは
救えるのか?
大きな主題に挑むシリーズ第5作。

守り人シリーズ一気読みしました。

一応バルサという短槍使いの女用心棒が主人公となって話が進むのが
「守り人」で、それ以外、チャグムとかが中心になってれば「旅人」という
分け方がされてるらしいです。
でも、シリーズは一緒くたです。

かなりさくさく読めるいいファンタジーですよ。これは。
「獣の奏者」とはまた違う趣きではありますが、人と人のつながりが
とても丁寧に紡がれています。
ファンタジーといってますが、十分に現実もうつしている。
というか、生々しくなりそうな現実の話を、ファンタジーという
オブラートに包んでいるだけです。
そして分かりやすく諭している。
人間が持つ、全ての醜さを、指摘している。
そして、人にしか持ち得ない優しさを、賞賛している。

子供向けの文庫にもアニメにもなってるこのシリーズ。
全10作で、すでに単行本では終わっているらしいですが、
もっともっといろんな形で、人の目に留まるように、そして
一人でも多くの人に読んでもらいたい作品だと思います。

投稿者 fran : 23:32 | コメント (0)

2009年09月11日

虚空の旅人

上橋菜穂子:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
隣国サンガルの新王即位儀礼に招かれた
新ヨゴ皇国皇太子チャグムと星読博士シュガは、
“ナユーグル・ライタの目”と呼ばれる不思議な少女と
出会った。海底の民に魂を奪われ、生贄になる運命の
その少女の背後には、とてつもない陰謀が―。
海の王国を舞台に、漂海民や国政を操る女たちが織り成す
壮大なドラマ。
シリーズを大河物語へと導くきっかけとなった第4弾、
ついに文庫化。

投稿者 fran : 23:29 | コメント (0)

2009年09月10日

夢の守り人

上橋菜穂子:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
人の夢を糧とする異界の“花”に囚われ、人鬼と化したタンダ。
女用心棒バルサは幼な馴染を救うため、命を賭ける。
心の絆は“花”の魔力に打ち克てるのか?
開花の時を迎えた“花”は、その力を増していく。
不可思議な歌で人の心をとろけさせる放浪の歌い手ユグノの正体は?
そして、今明かされる大呪術師トロガイの秘められた過去とは?
いよいよ緊迫度を増すシリーズ第3弾。

投稿者 fran : 23:25 | コメント (0)

2009年09月07日

すのーれぱーど

先月末に出たmacの新OS、雪豹くんを入れました♪
いやね、週末にやろうと思ったら、インストールディスクが
不良品でしたのことよ。
どうも、かなりの不具合が報告されてる模様。

で、こういうとき、Appleはものすごっっっっっっく!!
面倒くさい。
過去にも何度かぶち切れた経験ありで、うわーと頭抱えて
しまったんですね。
んが。
購入がヨドバシだったから、ダメ元でヨドバシに交換できるか
聞いてみました。
あら?あっさり(^^;
相当数の不具合報告で、サポセンやってらんなくなったか?(笑)
なんの確認もありませんでした。レシートさえもってりゃ、
はいどーぞって。
つか、レシートすら確認しなかったぞ、ヨドバシのにいちゃん。

無事、アップグレード完了しました(^^)

しかし、交換してもらったロッドNoも結局おんなじだったんだけど。
しかも、読み取り面、おんなじくらい波打ってたけど(大笑)
この運不運の差はどこから(笑)

で。
バージョンアップして。
なにが変わったのか、実はさっぱりわからないのでした(自爆)

投稿者 fran : 23:16 | コメント (0)