2016年06月04日

雪月花黙示録

恩田陸:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
私は高校生の蘇芳。いとこの紫風(美形なうえに天才剣士!)が
当選確実の生徒会長選挙を控えたある日、選挙への
妨害行為が相次いだ。また派手好きで金持ちの道博の
仕業かと思ったら、「伝道者」を名乗る者が出現。
私たちの住む悠久のミヤコを何者かが狙っている!
謎×学園×ハイパーアクション。
ゴシック・ジャパンで展開する『夢違』『夜のピクニック』
以上の玉手箱!!

投稿者 fran : 19:48 | コメント (0)

2016年04月01日

夜の底は柔らかな幻(上・下)

恩田陸:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
恩田ワールド全開のスペクタクル巨編!

国家権力すら及ばぬ治外法権の地である〈途鎖国〉。
ここには在色者と呼ばれる特殊能力を持った者が多く、
暗殺者を養成しているとも噂されている。
自身も在色者である有元実邦は、警察官という
身分を隠し、ある目的を持って途鎖国に密入国を企てる。
闇月といわれるこの時期、在色者たちは途鎖に君臨する
導師の地位をめぐって殺戮を繰り返し、またある者は
密かな目的を持って山深くを目指す。
密入国に成功した実邦だが、かつての実邦の婚約者で
入国管理官として強権を揮う葛城や、途鎖での同級生だったが
何かを隠している黒塚と再会する。
さらに実邦の指導者だった屋島風塵、葛城の旧友で快楽殺人者と
なった青柳淳一など、関係者がいっせいに闇月の山を目指しだす。
山の奥にひそむ導師の神山倖秀――実邦の元夫であり、
葛城、青柳とともに幼少期を過ごした殺人者――と、途鎖の山奥に
隠された〈宝〉をめぐって、彼らの闘いが始まる。

投稿者 fran : 16:37 | コメント (0)

2015年06月15日

私と踊って

恩田陸:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
パーティ会場でぽつんとしていた私に、不思議な目をした
少女が突然声をかける。いつのまにか彼女に手をひかれ、
私は光の中で飛び跳ねていた。孤独だけれど、独りじゃないわ。
たとえ世界が終わろうと、ずっと私を見ていてくれる?
―稀代の舞踏家ピナ・バウシュをモチーフにした表題作ほか、
ミステリからSF、ショートショート、ホラーまで、
彩り豊かに味わい異なる19編の万華鏡。

投稿者 fran : 23:50 | コメント (0)

2014年03月25日

夢違

恩田陸:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
夢を映像として記録し、デジタル化した「夢札」。
夢を解析する「夢判断」を職業とする浩章は、
亡くなったはずの女の影に悩まされていた。
予知夢を見る女、結衣子。
俺は幽霊を視ているのだろうか?
そんな折、浩章のもとに奇妙な依頼が舞い込む。
各地の小学校で頻発する集団白昼夢。
狂乱に陥った子供たちの「夢札」を視た浩章は、
そこにある符合を見出す。悪夢を変えることはできるのか。
夢の源を追い、奈良・吉野に向かった浩章を待っていたものは―。
人は何処まで“視る”ことができるのか?
物語の地平を変える、恩田陸の新境地。

投稿者 fran : 00:07 | コメント (0)

2013年03月29日

私の家では何も起こらない

恩田陸:著者
MF文庫 ダ・ヴィンチ

「BOOK」データベースより
小さな丘の上に建つ二階建ての古い家。
幽霊屋敷に魅了された人々の記憶が奏でる
不穏な物語の数々。アップルパイが焼ける
キッチンで殺しあった姉妹、床下の動かない
少女の傍らで自殺した殺人鬼の美少年…。
そして驚愕のラスト!ようこそ、恩田陸の幽霊屋敷へ。

投稿者 fran : 01:22 | コメント (0)

2012年11月02日

六月の夜と昼のあわいに

恩田陸:著者
(序詞:杉本秀太郎)
朝日文庫

「BOOK」データベースより
よび覚まされる記憶、あふれ出る感情、たち上がる論理。
言葉によって喚起される、人間のいとなみ。
ミステリー、SF、私小説、ファンタジー、ルポルタージュ…
あらゆる小説の形式と、恩田作品のエッセンスが味わえる
「夢十夜」的小説集。
フランス文学者・杉本秀太郎による詩、俳句、短歌に
秘められた謎と、希代の新鋭画家による十のイメージに
誘われた、摩訶不思議な十の作品世界。

投稿者 fran : 20:29 | コメント (0)

2012年05月25日

ブラザー・サン シスター・ムーン

恩田陸:著者
河出文庫

「BOOK」データベースより
ねえ、覚えてる?空から蛇が落ちてきたあの日のことを―
本と音楽と映画、それさえあれば幸せだった奇蹟の
ような時間。高校の同級生、楡崎綾音・戸崎衛・箱崎一の
ザキザキトリオが過ごした大学時代を描く、青春小説の
新たなスタンダードナンバー!本編に加え、三人の出会いを
描いた単行本未収録作「糾える縄のごとく」、
さらに文庫版特別対談「恩田陸、大学の先輩と語る」を収録。

投稿者 fran : 01:52 | コメント (2)

2012年04月20日

訪問者

恩田陸:著者
祥伝社文庫

「BOOK」データベースより
山中にひっそりとたたずむ古い洋館―。
三年前、近くの湖で不審死を遂げた実業家朝霞千沙子が
建てたその館に、朝霞家の一族が集まっていた。
千沙子に育てられた映画監督峠昌彦が急死したためであった。
晩餐の席で昌彦の遺言が公開される。
「父親が名乗り出たら、著作権継承者とする」
孤児だったはずの昌彦の実父がこの中にいる?
一同に疑惑が芽生える中、闇を切り裂く悲鳴が!
冬雷の鳴る屋外で見知らぬ男の死体が発見される。
数日前、館には「訪問者に気を付けろ」という不気味な
警告文が届いていた…。果たして「訪問者」とは誰か?
千沙子と昌彦の死の謎とは?
そして、長く不安な一夜が始まるが、その時、
来客を告げるベルが鳴った―。
嵐に閉ざされた山荘を舞台に、至高のストーリー・テラーが
贈る傑作ミステリー。

投稿者 fran : 22:56 | コメント (0)

2011年11月16日

不連続の世界

恩田陸:著者
幻冬舎文庫

「BOOK」データベースより
妻と別居中の多聞を、三人の友人が
「夜行列車で怪談をやりながら、さぬきうどんを食べに行く旅」
に誘う。
車中、多聞の携帯に何度も無言電話が…。
友人は言った。
「俺さ、おまえの奥さん、もうこの世にいないと思う。
おまえが殺したから」(「夜明けのガスパール」)
―他四篇、『月の裏側』の塚崎多聞、再登場。
恩田陸のトラベル・ミステリー。

投稿者 fran : 00:00 | コメント (0)

2011年09月23日

きのうの世界(上・下)

恩田陸:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより)
上司の送別会から忽然と姿を消した一人の男。
一年後の寒い朝、彼は遠く離れた町で死体となって発見された。
そこは塔と水路のある、小さな町。
失踪後にここへやってきた彼は、町の外れの「水無月橋」で
死んでいた。この町の人間に犯人はいるのか。
不安が町に広がっていく。

塔のある町が抱える秘密を住人たちは何も知らない。
夜に塔を見てはいけないという町に伝わる不思議な教え。
亀とハサミと天の川のステンドグラスが表す意味とは。
殺された男は駅の掲示板に奇妙な貼り紙を持ち込み、
誰かと連絡を取っていた。彼は町の秘密に触れてしまったのか。
雨が降る。町の本当の姿が明らかになる。

恩田陸がすべてを詰め込んだ集大成。

投稿者 fran : 14:32 | コメント (0)

2011年08月10日

チョコレートコスモス

恩田陸:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
芝居の面白さには果てがない。
一生かけても味わい尽くせない。
華やかなオーラを身にまとい、天才の名を
ほしいままにする響子。
大学で芝居を始めたばかりの華奢で地味な少女、飛鳥。
二人の女優が挑んだのは、伝説の映画プロデューサー・
芹澤が開く異色のオーディションだった。
これは戦いなのだ。知りたい、あの舞台の暗がりの
向こうに何があるのかを―。少女たちの才能が、
熱となってぶつかりあう!興奮と感動の演劇ロマン。

投稿者 fran : 01:57 | コメント (0)

2010年11月21日

木漏れ日に泳ぐ魚

恩田陸:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
舞台は、アパートの一室。
別々の道を歩むことが決まった男女が
最後の夜を徹し語り合う。
初夏の風、木々の匂い、大きな柱時計、
そしてあの男の後ろ姿―
共有した過去の風景に少しずつ違和感が混じり始める。
濃密な心理戦の果て、朝の光とともに訪れる真実とは。
不思議な胸騒ぎと解放感が満ちる傑作長編。

投稿者 fran : 00:32 | コメント (0)

2010年11月11日

いのちのパレード

恩田陸:著者
実業之日本社文庫

「BOOK」データベースより
あちこちから指や手の形をした巨岩が
飛び出す奇妙な村に、妻と私はやって来た
(『観光旅行』)
主人公フレッドくんが起き抜けから歌うのは、
ミュージカルだから
(『エンドマークまでご一緒に』)
「上が」ってこの町を出るために、今日も
少女たちはお告げを受ける
(『SUGOROKU』)

小説のあらゆるジャンルに越境し、クレイジーで
壮大なイマジネーションが跋扈する
恩田マジック15編。

投稿者 fran : 23:59 | コメント (0)

2010年06月30日

朝日のようにさわやかに

恩田陸:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
葬式帰りの中年男女四人が、居酒屋で何やら
話し込んでいる。彼らは高校時代、文芸部の
メンバーだった。同じ文芸部員が亡くなり、
四人宛てに彼の小説原稿が遺されたからだ。
しかしなぜ…(「楽園を追われて」)。
ある共通イメージが連鎖して、意識の底に眠る
謎めいた記憶を呼び覚ます奇妙な味わいの
表題作など全14編。
ジャンルを超越した色とりどりの物語世界を
堪能できる秀逸な短編集。

例の学園ものの短編があります。
あれ、もう一度系統立てて読んでみた方がいいかなぁ。
別に知らなくても楽しめますけど。

いろんな意味でホラーな短編集。

というか、世にも奇妙な物語、そのままできそう。

投稿者 fran : 00:49 | コメント (0)

2009年08月17日

中庭の出来事

恩田陸:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
瀟洒なホテルの中庭で、気鋭の脚本家が謎の死を遂げた。
容疑は、パーティ会場で発表予定だった『告白』の
主演女優候補三人に掛かる。警察は女優三人に脚本家の
変死をめぐる一人芝居『告白』を演じさせようとする―
という設定の戯曲『中庭の出来事』を執筆中の劇作家がいて…。
虚と実、内と外がめまぐるしく反転する眩惑の迷宮。
芝居とミステリが見事に融合した山本周五郎賞受賞作。

投稿者 fran : 00:22 | コメント (0)

2009年07月07日

エンド・ゲーム〜遠野物語〜

恩田陸:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
『あれ』と呼んでいる謎の存在と闘い続けてきた拝島時子。
『裏返さ』なければ、『裏返され』てしまう。
『遠目』『つむじ足』など特殊な能力をもつ常野一族の中でも
最強といわれた父は、遠い昔に失踪した。そして今、母が倒れた。
ひとり残された時子は、絶縁していた一族と接触する。
親切な言葉をかける老婦人は味方なのか?『
洗濯屋』と呼ばれる男の正体は?
緊迫感溢れる常野物語シリーズ第3弾。

「光の帝国」「蒲公英草紙」と続く常野物語、第3弾。
前2作が光ならば、こちらは影。というか闇の面。
どんなものにも表と裏がある。光があれば影はある。
美しいものだけで、世の中成り立てば、それにこしたことはない。
だが、残念ながら、醜いものも必然なのである。
それを目の前に叩き付けられたようなものだろう。

だが、むしろ、この一族に関しては、ダークな部分の方が
しっくりくるんじゃないか?と思うのは、深読み過ぎか。
綺麗でのどかな話も好きだけど、ドロドロに悩みあがく
こんな話も、好きです。

しっかし、ここまで評価が落ち着かない作家も珍しい。
いや、あたしの中で、なんですけど。

投稿者 fran : 01:40 | コメント (0)

2009年02月09日

ネクロポリス(上・下)

恩田陸:著者
朝日文庫

「BOOK」データベースより
懐かしい故人と再会できる場所「アナザー・ヒル」。
ジュンは文化人類学の研究のために来たが、多くの人々の目的は死者から
「血塗れジャック」事件の犯人を聞きだすことだった。
ところがジュンの目の前に鳥居に吊るされた死体が現れる。
これは何かの警告か。ジュンは犯人捜しに巻き込まれていく―。

投稿者 fran : 22:05 | コメント (0)

2009年01月28日

ねじの回転―FEBRUARY MOMENT(上・下)

恩田陸:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
「不一致。再生を中断せよ。」
近未来の国連によって、もう一度歴史をなぞることになった2.26事件の首謀者たち。
彼らは国連の意図に反して、かつての昭和維新を成功させようとするが。
恩田陸渾身の歴史SF大作。

投稿者 fran : 21:27 | コメント (0)

2008年11月10日

ロミオとロミオは永遠に

恩田陸:著者
ハヤカワ文庫

「BOOK」データベースより
日本人だけが地球に居残り、膨大な化学物質や産業廃棄物の処理に
従事する近未来。エリートへの道は唯一、「大東京学園」の卒業総代に
なることであった。しかし、苛酷な入学試験レースをくぐりぬけた
アキラとシゲルを待ち受けていたのは、前世紀サブカルチャーの歪んだ
遺物と、閉ざされた未来への絶望が支配するキャンパスだった。
やがて最下級の「新宿」クラスと接触したアキラは、学園の驚くべき
秘密を目にするが…。

今頃何?というやつではあるが。
実は、急に思い出して読んでみたくなり、探したんだが家になくて
でも確かに持ってたはずなんだよなぁ。
誰かに貸してるのかもしんないけど、まぁいいやと、たまたまフェア
やってて復刊してたから、買っちゃった(苦笑)
あと、ネジの回転、ってやつもないのよねぇ。
これは読んだかどうかも記憶にない(^^;

ということで、再読になるが。
やっぱりこれ、おもしろい。
テンポはいいし、人は練られているし、さくさく読める。
そしてちゃんと結末がある(爆)
いやいや、それはおいといて(笑)

今自分が生きてる時代を、こうもノスタルジックに描かれると
みょーな気持ちになりますが、しかも、なんとなくゆがんで伝わって
いるあたりとかが、あり得そうで、ちょっと怖いんですけど。
ついでにいうなら、「汚染された地球」なんて、夢物語でもなんでも
ないわよね。絶対こんな時代くるわよね、とさらに薄ら寒く。

そして、そんなになっても「学歴至上主義」なのは変わらない
日本人の皮肉もなかなかです。
この学校さえ出ていれば…その内部がどれほど腐っていようが
目先のブランドに目がくらむ愚かな民族ってか。

まぁ、いろんな意味での警告とも思える一作。

投稿者 fran : 23:26 | コメント (0)

2008年10月10日

ユージニア

恩田陸:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
「ねえ、あなたも最初に会った時に、犯人って分かるの?」
こんな体験は初めてだが、俺は分かった。
犯人はいま、俺の目の前にいる、この人物だ―。
かつて街を悪夢で覆った、名家の大量毒殺事件。数十年を経て
解き明かされてゆく、遺された者たちの思い。いったい誰がなぜ、
無差別殺人を?見落とされた「真実」を証言する関係者たちは、
果たして真実を語っているのか?
日本推理作家協会賞受賞の傑作ミステリー。

これは、文庫じゃなくて、単行本を買えばよかった!と
思った、、、のは、決して内容がよかったからじゃなく、
装丁にむちゃ凝ってるという話を聞いたから(笑)
それって、作家にはものすごく失礼な話(笑)

でもねぇ。
いいかげん、飽きたんですよ。
この「結末は読者が決めてください」的な中途半端な終わり方。
それでも、「Q&A」に代表されるような、いきなり宗教にぶっとんじゃう
よりはマシなんだけど。
あ、、、これ、ネタバレかも。ごめーん(爆)

ただ、最後まで楽しませてくれることは確かなのです。
凝ってますから。
だからなおさら、最後の最後で突き放さないで、と思うのです。
大体こいつが犯人だろう、と目星はつくのです。
でも、それを、作者から断言してほしいのです。
読者がどう感じたかが、人の数ほどあるのは、それこそ
「ユージニア ネタバレ」でググると、出てくるHPやブログで
みんな違う事書いてることからもわかります。

あたしは、そんなのつまらない、と感じる方なんですね。

物語は作者の世界なんだから、作者の世界を感じたい方なんですね。

あたしの見解なぞ、どうでもいい。
ましてや、見知らぬ他人の見解なぞ、もっとどうでもいい。
結論、つけろ!ばか!!と毎回叫びながらも、毎回買うあたしも(苦笑)
諦めた方がいいですかね(苦笑)

で。
作中に出てくる連鶴。刑事さんが禁煙のイライラ発散でやってるあれ。
作っちゃいました♪うふ♪

夢の通い路

投稿者 fran : 01:04 | コメント (2)

2008年07月17日

蒲公英草紙〜常野物語〜

恩田陸:著者
集英社文庫

うらがきより
青い田園が広がる東北の農村の旧家槙村家にあの一族が訪れた。
他人の記憶や感情をそのまま受け入れるちから、未来を予知するちから…、
不思議な能力を持つという常野一族。
槙村家の末娘聡子様とお話相手の峰子の周りには、平和で優しさに
あふれた空気が満ちていたが、20世紀という新しい時代が、何かを
少しずつ変えていく。今を懸命に生きる人々。懐かしい風景。
待望の切なさと感動の長編。

「光の帝国」以来の常野シリーズ、待望の2作目。
この話、大好きなんですよねぇ。
ちょっと変わった能力を持っている一族。
その中で、人の人生を「しまう」力をもった春田一家と出会った少女の
回想という形で描かれた話。

長篇のせいかちょっとゆるゆる〜という感じ。
それはそれでいいんだが。
個人的には前作の方が好きだ。
ただ、結構ほろりとくるんだよなぁ。
絵に描いたような、古き良き日本、の時代。
人ものんびりと優しく一生懸命で。
今は失ってしまった、人の心。情。純粋さ。
みっしりとつまっています。

ただ、常野一族中心の話ではない。
そこんとこが、賛否両論わかれてるところ。

さてこれならば、次作はどうなってるか。
そろそろ文庫になってもいい時期よねー

投稿者 fran : 01:42 | コメント (0)

2008年04月25日

夏の名残の薔薇

恩田陸:著者
文春文庫

うらがきより
沢渡三姉妹が山奥のクラシック・ホテルで毎年秋に開催する、豪華な
パーティ。参加者は、姉妹の甥の嫁で美貌の桜子や、次女の娘で女優の
瑞穂など、華やかだが何かと噂のある人物ばかり。不穏な雰囲気のなか、
関係者の変死事件が起きる。
これは真実なのか、それとも幻か?

章ごとに語り手が変わる。視点も変わる。しかも、前章で死んだはずの人が
生きて違う展開を見せる。つまり結末が変わる。
混乱します。
まさしく、どこまで真実でどこまで幻影なのか、といったとこです。
相変わらず賛否両論。割れるひとです(笑)
相当凝ってます。

恩田陸を読み慣れない人には勧められないけど、あたしは好きです。
謎を解くのではなく、人を読むとおもしろいのではないかと。

まぁ、各章バラバラな感じでも最後にきちんとまとめてくれただけでも…
あっちの世界にぶっとんじゃわなかっただけでもよいです。
最近ハラハラなんだよ、恩田氏。
ビクビクというべきか(苦笑)

投稿者 fran : 01:23 | コメント (0)

2007年06月29日

まひるの月を追いかけて

恩田陸:著者
文春文庫

うらがきより
異母兄が奈良で消息を絶った。たったの二度しか会ったことがない
兄の彼女に誘われて、私は研吾を捜す旅に出る。
早春の橿原神宮、藤原京跡、今井、明日香……。
旅が進むにつれ、次々と明らかになる事実。それは真実なのか嘘なのか。
旅と物語の行き着く先は──。
恩田ワールド全開のミステリーロードノベル。

最近怒濤の文庫化、恩田氏。
つまり集中的に出版してたってことですか。
新書で追いかけてる人もくたびれただろな(笑)
今回は紀行小説っぽくもあります。
舞台は奈良。
こういうの読むと、辿りたくなるんだよなぁ。

さて。
失踪した一人の男を探しに、よく知らない女と旅に出る。
これはすごいかもしれない(苦笑)
兄とはいえ、会った事もろくにない。その彼女も十何年ぶりかという関係。
ひとつの謎を追いかけてるようで、実はちょっと違う。
相変わらずそういう引き込み方は上手いです。
旅の描写もすごくいい。

ここ数冊、恩田氏の作品には結末があっちにいっちゃってるものばかりで
今回も期待は全然してなかったけど、これはまともだった(ゲラ)
まぁ、ミステリという読み方してると「で?」なんだけど、今までが
今までなんで、おもいっきり許せます。わはは。

やっぱりそれでも恩田作品が好きなのは、空気がすごく好きだから
なんだろなぁ。結末にさえこだわらなきゃ、ものすごくいい展開で
わくわくさせてくれるもんなぁ。
それだけに、もうちょっと、、、と思わなくもないのだけど。

投稿者 fran : 23:12 | コメント (0)

2007年05月18日

Q&A

恩田陸:著者
幻冬舎文庫

うらがきより
都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。
死者69名、負傷者116名、未だ原因を特定できず─
多数の被害者、目撃者が召喚されるが、ことごとく食い違う証言。
防犯ビデオに写っていたのは何か?異臭は?ぬいぐるみをひきずり
ながら歩く少女の存在は?そもそも、本当に事故なのか?
Q&Aだけで進行する著者の真骨頂!

文字通りQ&Aだけで成り立ってる作品。
会話のみの構成で、パニック映画のような恐怖が全編をしめる。

ごく普通の休日だったはずのある日、大型ショッピングセンターMで
異様な事態が発生する。
火災か?毒物散布か?
しかし火の気は全く見あたらず、何かを撒かれた形跡もない。
それなのに死者69名とはどういうことか?
そのとき居合わせた助かった人たちに質問を重ねることで、何があったのか
検証しようとする。
しかし、誰にどれだけ質問を重ねても、まるではっきりしない原因。
ただわかったのは、犠牲になった人たちの死因は「圧死」だった・・・

とにかく怖い。パニックになった集団がどんなものか、見せつけられる
ようである。
恐怖による逃げようとする集団心理は、個体なぞ飲み込んでしまう。
一個一個は、なぜ逃げるのかわかっていない。
しかし、周りが逃げるから逃げる。流されるのもあるかもしれないが
恐怖は伝染するのである。
これは、いつどこで起こっても不思議ではない。
それがさらに怖さをかきたてる。

が。
正直「またですかぃ」といいたくなりました。
読者置き去りのラスト。
だーかーらー。
どうしてそっちにいくの?
途中から、やな予感はしてたんですよ。乱れてきてたから。
で、やっぱりと(苦笑)
ま、これが普通に、徐々に真相が明らかにされていく、という話なら
誰にでも描けそうな気がするので、恩田陸なんだな、と思いますが。
(だれかさんが、また投げていそう・・・^^;)

投稿者 fran : 23:48 | コメント (2)

2007年05月03日

黄昏の百合の骨

恩田陸:著者
講談社文庫

うらがきより
強烈な百合の匂いに包まれた洋館で祖母が転落死した。
奇妙な遺言に導かれてやってきた高校生の理瀬を迎えたのは、優雅に暮らす
美貌の叔母二人。因縁に満ちた屋敷で何があったのか。
「魔女の家」と呼ばれる由来を探るうち、周囲で毒殺や失踪など不吉な
事件が起こる。将来への焦りを感じながら理瀬は―。

恩田ワールド原点とも言えそうな、三月シリーズ(と勝手につける)の
最新作。
勝手につけたけど、やっぱり恩田ファンはそう呼んでるらしいな。
「三月は深き紅の淵に」「麦の海に沈む果実」と番外編?「黒と茶の幻想」
という流れ。
「麦の海〜」で青の丘をでた理瀬が高校生になっています。
つか、この「麦の海〜」も「黒と茶〜」も殆ど忘れているんだが(汗)
そして、まだまだ続いているらしい。

さて。百合の骨。
「理瀬が半年以上ここに住まない限りこの家は処分してはならない」
祖母の奇妙な遺言にしたがって、かって住んでいた祖母の屋敷にやってきた
理瀬。むせかえるような百合の花に囲まれたこの屋敷には、 梨南子と梨耶子
のおば姉妹が住み着いていて、近所の人から魔女の館といわれていた。
”この家にはなにかがある”祖母が気にしていたジュピターとは?
光と闇、善と悪、対比する人間たちが繰り広げるサスペンスミステリ。

最後で一気に謎が解けて行くのは、それまでのもやもやを解消して
くれていいのですが、やっぱり人間ってこえー。
騙し合いのパズルを解いてるようである。
単純な分、梨耶子がかわいくみえたくらいである。
話がちと壮大に広がりすぎて、次作を読むのが怖いような楽しみな
ような・・・(^^;

投稿者 fran : 23:51 | コメント (0)

2007年04月05日

禁じられた楽園

恩田陸:著者
徳間文庫

うらがきより
平口捷は、若き天才美術家の烏山響一から招待され、熊野の山奥に作られた
巨大な野外美術館を訪れた。
そこは、むせかえるような自然と奇妙な芸術作品、そして、得体の知れない
“恐怖”に満ちていた……。
現代の語り部が贈る、幻想ホラー超大作。

烏山響一というひとりのアーティスト。
絶大なカリスマ性をもち、彼の伯父もまた偉大なアーティストである。
奇妙な違和感を感じながらも、その作品に魅入られる同じ大学の平口捷、
造詣アーティストの卵の香月律子。
彼らにしてみれば雲の上の存在である烏山響一であるが、なぜか二人は
烏山の別荘に招待される。
そこにあったのは、とてつもないインスタレーション、山をまるごと使った
巨大なテーマパークのような。しかしそれは悪意に満ちたテーマパークで
あった。踏み込んだふたりが体験することとは?ふたりの運命は?

しょっぱなからホラー全開でございます。
この圧倒的な筆力。半端じゃなくイメージが飛び込んできて怖さ倍増。
インスタレーションに入るまでのみっしりとした前振り。
捷と律子だけでなく、もう一組の男女もいて、これらが交互に書かれて
いくのだが、その間に烏山響一という化け物(!)に対するイメージが
どんどんふくらんでいくのである。
それだけで恐怖である。
それでも、怖いもの見たさではないが、そのテンポの良さにだーっと
読めてしまうのである。こわいよーでもきになるよー、ってか(笑)

が。
残念な事に、ラストは、、、
まとめられなかったらしい(苦笑)

あまりに壮大なスケールで展開していったせいなのか、力尽きたという
感じがなくもない。
そっちに逃げちゃったかよー
あああ、もったいない、と思った一冊。

投稿者 fran : 23:35 | コメント (0)

2007年01月10日

クレオパトラの夢

恩田陸:著者
双葉文庫

うらがきより
シリーズ第一作「MAZE」で非凡な才能を見せた神原恵弥。
その彼が北国のH市を訪れた。不倫相手を追いかけていった双子の妹の
和見を連れ戻すためだが、もう一つ重大な目的があった。それはH市と
関係があるらしい「クレオパトラ」と呼ばれるものの正体を掴むこと。
人々の思惑や駆け引きが交錯するなか、恵弥は何を知ったのか。
粉雪舞う寒空に広がる、恩田陸の無限のイマジネーション。

「MAZE」がシリーズになってたとはしらなんだ(^^;
これのとき、装丁がすごくきれいで単行本(大きい本の方)で買って
しまったんだよな。
なので、相当昔のことだから、内容なんかすでに忘却彼方〜〜〜
が、やたらとお腹がすく話、だったのは記憶に残っています(笑)
料理が美味そうで美味そうで、、、じるるる〜〜

ということで、神原恵弥の”非凡な才能”とはなんぞや?状態でしたが
読み進めて行くうちに、あぁ、このオネェ言葉(笑)
端整な顔立ちに隙のないいでたち、よく飲みよく食べる男の口から
飛び出すあからさまな女言葉。
極秘任務を背負ってるくせに悪目立ちする男(笑)

今回はその恵弥の双子の妹との話。
妹・和見の不倫相手の若槻が急死。恵弥は自分が追いかけている
「クレオパトラ」は若槻がなにか知っていると思っていただけに
その死に不審を抱く。
そしてなぜか姿を消す和見。和見を探すため若槻の謎をも追いかける
ことに。「クレオパトラ」とは一体なんなのか。
妹・和見が逃げる理由は?

なんつーか、どたばたコメディの感が拭えないですが。
何も知らないはずの妹に振り回され、引っかき回され、謎を究明して
いく立場のはずの恵弥は、やることなすこと後ろ手にまわっていて、
どんどんよれよれに(苦笑)
しかも出てくる人物人物、アクが強すぎてもー、、、
恵弥のアクなんてかすんじゃうじゃない(笑)

北国が舞台だけあって、とにかく寒いっす。
寒さが強調されてるっす。
前作が「美味しそうな」本なら今回のは「寒い」本で記憶に残るなと
思いましたです。
え?筋は?
まぁ、どうでもいいじゃん(大笑)

投稿者 fran : 22:58 | コメント (0)

2006年09月19日

夜のピクニック

恩田陸:著者
新潮文庫

うらがきより
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して
80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。
三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために─。
学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも
貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。
本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

恩田らしいといえば恩田らしいが、らしくない、とも思える一作。
特になにがどう、という話ではないのだが、読んでて自分のこの時期を
思い出したりして、赤面してしまう、「時代」を見事に切り取った物語。

親友たちとの他愛もない会話。
異性に対する興味や噂話。
高校最後のイベントである3年生たちの意気込み。
そこかしこで起こる、ささやかな事件。
そして。
貴子と西脇融の人に言えない事情。
融に憎まれていると感じてる貴子が、この歩行祭に賭けた小さな決意。
ただそれだけの話で24時間80キロが成り立っています。

ただただ歩くだけ、っていうのもすごいよなぁ。
24時間テレビのマラソンみたいなもん?(笑)
でも、そこには「青春」がみっしりと濃縮されているのです。

『みんなで、夜歩く。たったそれだけのことなのにね。
どうして、それだけのことが、こんなに特別なんだろうね』

投稿者 fran : 22:58 | コメント (0)

2005年07月21日

図書室の海

恩田陸:著者
新潮文庫

うらがきより
あたしは主人公にはなれない—。
関根夏はそう思っていた。だが半年前の卒業式、
夏はテニス部の先輩・志田から、秘密の使命を
授かった。高校で代々語り継がれる<サヨコ>伝説に
関わる使命を・・・。
少女の一瞬のときめきを描く『六番目の小夜子』の
番外編(表題作)、『夜のピクニック』の前日譚
「ピクニックの準備」など全10話。

恩田氏原点ともいえる『六番目の小夜子』の
番外編ってことで、なつかしい感じ。
そういえばこれで恩田陸という作家を知ったんだったなぁ
しみじみ。
でも一番最初に読んだのは『3月は深き紅の淵を』ですが・・・

かなり短い、しかし恩田ワールド炸裂な話ばかりです。
読みやすいのと読みにくいの両極端な話を書く作家だと
思っていますが、これは・・・両方入ってる・・・かな?(^^;
いや、どっちかってと、とんじゃってる方かも〜

はやく『夜のピクニック』文庫になんないかな・・・

投稿者 fran : 00:04 | コメント (0)