2017年11月25日

紫のアリス

柴田よしき:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
底なし沼に落ちていくヒロイン。
深くて悲しい、これぞ本当のイヤミス!

「なぜ忘れていたんだろう、
      あんなに彼女を憎んでいたことを――」

こんなサイアクな日ってあるの?
不倫を清算し、結婚の夢を捨てた紗季が思い切って
会社を辞めたまさにその日、夜の公園で男の変死体を発見!
脇に立つのは「不思議の国のアリス」のウサギ……?
引っ越したマンションには刑事が現れ、かつての不倫相手の
ことを無遠慮に聞いてくる。
「どうして?」「たぶん墜落死だと……」。
おせっかいな隣人にあれこれ詮索され、げんなりした矢先、
唯一の友人に悲劇が。不思議の迷宮へ放り出され、
十重二十重のトリックにがんじがらめの紗季がたどりついたところは?

投稿者 fran : 22:55 | コメント (0)

2016年12月18日

猫は毒殺に関与しない

柴田よしき:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
誰が犯人だ!?桜川ひとみの自宅で開かれた鍋パーティ。
作家仲間である四方幸江を陰で中傷する人物を探り出す。
それが、ひとみに任された役割りだった。
だが、パーティ参加者の中に、大きな殺意を抱く者がいて…
(表題作)
いつもクールに謎を解く猫探偵正太郎が、生涯二度目の
恋をした!?(「正太郎、恋をする」)珠玉の三編を収録。

投稿者 fran : 00:20 | コメント (0)

2016年09月29日

ドント・ストップ・ザ・ダンス

柴田よしき:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
新宿の無認可保育園「にこにこ園」園長兼探偵の
花咲慎一郎。彼の携帯に城島から調査依頼が入った。
洋菓子店『若草』の職人・内野の身辺調査をして
ほしいと。一方、にこにこ園で大事件が起こる。
並木浩太郎の父親が路上で襲われ意識不明と
なったのだ。父子家庭の浩太郎のため、花咲は
失踪した母親を探しにいくが。

投稿者 fran : 21:39 | コメント (0)

2016年07月28日

女性作家

柴田よしき:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
実力はあるが作品が売れていない悩みを抱える
作家・佐古珠美はかつて、ベストセラー作家・豪徳寺ふじ子の
秘書だった。奔放なふじ子に振り回され、恋人の芝崎夕貴斗を
奪われてしまう。ある日、夕貴斗の消息を探るライターが現れ、
彼の遺書らしき手紙があると珠美に告げる―。
二人の女性作家の過去と現在が複雑に絡み合い、情念が蠢く。
そして衝撃の結末が!

投稿者 fran : 20:50 | コメント (0)

2016年03月18日

愛より優しい旅の空

柴田よしき:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
鉄道の旅を愛し、突然姿を消した叔父。
そのゆくえを探し、一心に列車に乗り続ける香澄だが、
いつしか各駅停車旅の醍醐味を味わっていた。
京急の歌う電車に秘めた技術者の願い、
南阿蘇鉄道で出会った美しい蝶、
小海線の大カーブをめぐる考察…
やがて、新たな情報に導かれ、今なお震災の爪痕が残る
東北へ向かうことになるのだが―
線路がつなぐ人々の想いが心揺さぶる、鉄道旅ミステリ第二弾!
文庫オリジナル。

投稿者 fran : 16:33 | コメント (0)

2016年02月24日

夢より短い旅の果て

柴田よしき:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
四十九院香澄は、大学入学と同時に「鉄道旅同好会」の
扉を叩いた。根っからの鉄道好きが集うこの会に入部して、
三年前に起きたある事件の真相を探りたいという
切実な動機があったのだ。こどもの国線、氷見線、飯田線―
列車に揺られ、旅先で出会った人々と話し、土地の名物を
味わううち、鉄道に興味のなかった彼女が、ゆっくりと
変わりはじめる。
読めば旅に出たくなる、叙情豊かな鉄道ミステリ第一弾。

投稿者 fran : 16:22 | コメント (0)

2015年03月25日

ア・ソング・フォー・ユー

柴田よしき:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
新宿にある無認可保育園の園長・ハナちゃんこと
花咲慎一郎の副業は探偵だ。
十五年前に二回会ったきりの男性を探したり、
逃げたインコを見つけて欲しいなど、
一筋縄ではいかない依頼を受ける花咲の目の前に、
箱に入れられた赤ん坊が―。
弱き者をほうっておけない優しき探偵を描く人気シリーズ第4弾。

投稿者 fran : 00:24 | コメント (0)

2014年02月03日

クロス・ファイヤー

柴田よしき:著者
徳間文庫

うらがきより
男だけの世界のはずのプロ野球に、女性選手が入団。
人寄せパンダと囁かれる逆風の中、楠田栞は、
同僚の早蕨麻由と励まし合いながら、プレイに、恋に、奮闘中。
そんな中、栞はある日、コーチの雲野から特別指導を
受けることとなる。
特訓の目的は、女性選手ではいまだ前例のない、
先発完投型の投手になること。
まずはそのための体作りがスタートした……。
熱心なスワローズファンとしても知られる著者が挑戦する、野球小説。

投稿者 fran : 00:13 | コメント (0)

2013年04月04日

ぼくとユーレイの占いな日々 (石狩くんと株式会社魔泉洞)

柴田よしき:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
徹夜のアルバイトを終えた石狩くんが出逢った。
冗談みたいな厚化粧の女。彼の過去の行動を当てる
彼女は大人気占い師、摩耶優麗だった!
石狩くんはある事件をきっかけに優麗が率いる
占いの館・魔泉洞に就職してしまう。
次々に持ち込まれる不思議な事件を鮮やかに解く
ユーレイの名推理と、超個性的な面々に振りまわされる
石狩くんの受難の日々を描いた、ユーモアミステリ短編集。

投稿者 fran : 01:29 | コメント (0)

2013年02月08日

桃色東京塔

柴田よしき:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
警視庁捜査一課に配属されながら、事件で失敗し出世の道を
閉ざされた黒田岳彦。
一方、過疎の村にあるI県警上野山署捜査課係長の小倉日菜子は
警官の夫を職務中に亡くしていた。
捜査を通じて心を通わせてゆくが、いくつかの事件がふたりの
距離を変えはじめる。
悩み、葛藤する男女を描く「遠距離恋愛」警察小説。

投稿者 fran : 00:13 | コメント (0)

2012年11月26日

竜の涙〜ばんざい屋の夜

柴田よしき:著者
祥伝社文庫

「BOOK」データベースより
「竜の涙」を飲んだことがありますか?
都会の片隅で今夜もそっとカウンターに置かれる一皿、一杯。
迷子になったり傷ついたり、意固地になったり独りぼっちになった
彼女たちの心に、そっと染みるふうわりとしたお出汁の香。
ヒット作『ふたたびの虹』で人々を癒した女将の包丁の音が、
ことこと今宵もまな板で鳴って、ばんざい屋の夜が始まる…
人気シリーズ第二弾。

投稿者 fran : 21:41 | コメント (0)

2012年10月31日

風精の棲む場所

柴田よしき:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
京都・北山の奥深く、“地図にない村”へやって来た
ミステリ作家・浅間寺竜之介と愛犬・サスケ。
村祭りの奉納の舞を見てほしいという少女に誘われたのだ。
通し稽古の会場で、幻色の蝶を模した優美な舞に、
竜之介は圧倒される。その直後、衆人環視の密室の中、
舞手の少女の一人が胸を刺され、息絶えていた。
村の伝説と乙女たちの想い。
美しく、せつない本格ミステリ。

投稿者 fran : 20:33 | コメント (0)

2012年05月18日

いつか響く足音

柴田よしき:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
かつては理想郷、今となっては古臭いだけのこの団地。
借金まみれのキャバ嬢に、息子夫婦から絶縁された老女。
猫に執着するカメラマンや、多額の保険金を手にした未亡人。
みんな孤独で、寂しくて。どこで道を間違ったのだろう?
あの甘やかで、温かな場所に帰りたい―。
それでも他人同士が肩寄せ合う空間は、なぜだかとても心安らぐ。
「共に生きる」意味を問う、感涙の連作小説集。

投稿者 fran : 01:40 | コメント (0)

2011年10月26日

私立探偵・麻生龍太郎

柴田よしき:著者
角川文庫


「BOOK」データベースより
春日組大幹部の殺害事件が解決した後、
警察を辞めた麻生龍太郎。彼は私立探偵として
新たな道を歩み始めた。
麻生は、裏社会で生きようとする美貌の男・山内練に
対して引き起こした罪を背負い、全てを捧げることを誓う。
その麻生の想いに呼応するかのように、今日も人々の
切実な依頼と事件が次々と舞い込んでくる…。
傑作の呼び声高い『聖なる黒夜』の“その後”を描いた
麻生と山内の物語がついに明らかに。
そして警察小説の金字塔「RIKO」シリーズ『聖母の深き淵』
『月神の浅き夢』へとつながる心揺さぶる連作ミステリ。

投稿者 fran : 00:23 | コメント (0)

2011年09月15日

神の狩人 2031探偵物語

柴田よしき:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
老人問題、人口減少、整形、自殺、ドラッグ…
“現代の闇”が凝縮された世界、それが2031年東京。
私立探偵サラのもとに舞い込む様々な依頼。
周囲の誰もがいなかったものとして口を閉ざす姉の捜索。
関わる人間が必ず自殺する美しき死の天使。
食欲喪失により死に至るドラッグ…。
調査の過程で、サラにも魔の手が。
彼女の奥底に眠る9.11の記憶を呼び起こした才賀医師は
悪魔なのか…。

投稿者 fran : 14:13 | コメント (0)

2010年11月05日

朝顔はまだ咲かない〜小夏と秋の絵日記

柴田よしき:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
高校一年のときから、ひきこもりとなったあたし、
鏡田小夏。あたしを訪ねてくるのは、親友の秋だけ。
秋は、奔放なイマドキの女の子。
今日も、恋の一部始終を報告にやってくる。
そう、ひきこもりのあたしにだって、恋にも
将来についても悩みはある。
そんな二人の女の子が遭遇した、七つの出来事を
描く青春ミステリ。

投稿者 fran : 23:40 | コメント (0)

2010年10月04日

やってられない月曜日

柴田よしき:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
高遠寧々、二十八歳、経理部勤務、就職氷河期の
コネ入社が引け目―。勤め先は一応大手の出版社、
彼氏はいなくても、気の合う仲間もいるし、
趣味もあるし、一人暮らしも満喫中。
だから辞める気なんか少しもない。
けど、職場にあるのは伝票の山と経費の
ゴマカシとパワハラと不倫…、はっきり言って、
不満だらけです!
働く女性のリアルな日常と本音を描いた
ワーキングガール・ストーリー。

投稿者 fran : 00:58 | コメント (0)

2010年08月20日

回転木馬

柴田よしき:著者
祥伝社文庫


「BOOK」データベースより
謎の失踪を遂げた夫・貴之のあとを継ぎ、
探偵となった下澤唯。十年の月日を経て
偶然彼を目撃した唯は、佐渡出身の渋川さわ子と
いう関係者がいたことを突き止めた。
だが、さわ子はすでに死去し、貴之はさわ子の娘・雪と
一緒にいるらしいことだけ判明した。
夫は唯を本当に裏切っているのか?
細い糸をたぐり追跡を続ける唯は、さわ子の友人だった
佐野明子のもとを訪れた。彼女はさわ子から、死の間際に
雪と貴之のことを記した手紙を預かっていたのだ。
明子も死の床についていたが、唯の事情を知った彼女から、
手紙の内容を明かされる。どうやら貴之と雪は、
人に知られてはならない事情を抱えているらしい。
失踪前日に起きたホームレスの不審死と関係が?
手紙を手がかりに、信州・蓼科へ向かった唯。
だがそこには、貴之の目元を残す美少女―小松崎ゆいが
待っていた…。著者渾身の感動のミステリー。

投稿者 fran : 02:12 | コメント (0)

2010年08月15日

小袖日記

柴田よしき:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
上司との不倫に破れて自暴自棄になっていた
あたしは、平安時代にタイムスリップ!
女官・小袖として『源氏物語』を執筆中の
香子さまの片腕として働き、平安の世を
取材して歩くと、物語で描かれていた女たちや
事件には意外な真相が隠されていた―。
ミステリーをはじめ幅広いジャンルで活躍する
著者の新境地。

投稿者 fran : 02:05 | コメント (0)

2010年06月02日

求愛

柴田よしき:著者
徳間文庫

「BOOK」データベースより
フリーランスの翻訳者・弘美は、自殺とみられた
親友の死の真相をつきとめたことをきっかけに、
探偵事務所の調査員となる。
自殺願望の女子中学生、浮気疑惑のエリート医師夫人、
砂場に生ゴミを埋める主婦…。
ささやかな毎日を懸命に生きる女たちと関わって、
弘美自身が掴んだ人生の真実とは…!?
深い感動を呼ぶサスペンス・ミステリー。

元恋人の妻であり親友でもあった由嘉里の死から
全てが始まった。
自殺だと思われた死の真相を解き明かし、その
大元となった人物を探し出すために探偵事務所の
調査員となる。
そうしてささやかな日常の出来事に潜む謎の糸を
ほぐしていく、連作短編集。

ひとの人生の一端に関わるって、どうなんだろうな。
私立探偵ってうさんくさいけど、本人たちにも
いいしれぬ悩みはあるわけで。
あ、もちろん、まっとうな会社のまっとうな
調査員なら、ってことだけど。

こういう生き方もありなんだろうけど、いくら
親友でも、他人の為には動けないなぁと
思ってしまったです。

で、目標達してしまった弘美は、このあとも
調査員は続けるみたいだけど、どうなるんだろうな、と
結構気になっている(笑)

投稿者 fran : 22:07 | コメント (0)

2010年05月11日

0-ゼロ-

柴田よしき:著者
祥伝社文庫

「BOOK」データベースより
「口にダイナマイトをくわえさせて火を点けたら、
こんな感じじゃないかね」
東京都下で頭部を木端微塵に吹き飛ばされた死体が、
相次いで発見された。不思議なことに、首から下には
外傷がまったくない。
この異様な連続殺人は人間の仕業か?それとも…。
10から0へ。日常に溢れるカウントダウンの数々が、
一転、驚天動地の恐怖を生み出す新感覚ホラー。

「ゆび」の続編にあたるらしい。
SFホラーですな。

なんかちょっと尻切れとんぼな感があるが
SFにしちゃったら、そんなもんだろうな。

投稿者 fran : 00:05 | コメント (0)

2009年12月15日

ふたたびの虹

柴田よしき:著者
祥伝社文庫

「BOOK」データベースより
東京・丸の内の片隅にある小料理屋「ばんざい屋」。
女将の作るちょっぴり懐かしい味に誘われて、
客たちが夜な夜な集まってくる。
クリスマスの嫌いなOLの悩み、殺された常連客が
心ひそかに抱いていた夢、古い指輪に隠された謎と殺意…。
数々の人間模様をからめながら、自らも他人にいえない
過去を持つ女将が鮮やかに解決する
恋愛&ヒューマン・ミステリーの傑作。

小料理屋の女将とその常連客の連作短編集。
北森氏の香菜里屋シリーズを思い出した。
どっちも、それぞれにいい味をだしてる。
そこらへんの作家が同じことやったとしても
これほどのあたたかさは表現出来ないだろう。

つまり、プロット的には、誰でもやれる。
けれども、センスは真似出来ない。
北森氏は男性の、柴田氏は女性の、それぞれの
センスが成功してるということですね。

もっとこういったのを読みたいとは思うが
読んでてお腹が空いてくる小説は困りものだとも
思うのです(笑)

投稿者 fran : 00:43 | コメント (0)

2009年10月13日

PINK

柴田よしき:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
『そろそろ時間切れです。心の準備をして下さい』
メイの元に差出人不明のメールが送られてきたその日から、
夫の達也がまるで別人のように変わってしまった。
しかも達也は殺人容疑者として逮捕される。
あいつぐ不可解な出来事がひとつに繋がったとき、
驚愕の事実が浮かび上がった!
震災後の神戸を舞台に、愛の再生を描いた長編ミステリー。

「失ったものを認める作業なしに真の再生はありえない」

愛する人を亡くした時、立ち直る為に、ひとはどうすれば
よいのだろうか。
阪神・淡路大震災で、暴力的に大切なひとを奪われた。
自分では懸命に前を向いて生きてるつもりだった。
でも…

相変わらず先の読めない謎の重ね方が巧い。
そして人の心を見つめる描写があたたかい。
結構、泣けます。

投稿者 fran : 22:56 | コメント (0)

2009年09月15日

所轄刑事・麻生龍太郎

柴田よしき:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
麻生龍太郎は、二十五歳の新米刑事。
下町を管轄する高橋署の刑事課強行犯係に配属され、
ささいな傷害や器物損壊事件にも、犯人の心に深い闇が潜み、
傷つき泣く人がいることを知ってゆく。
そして次々に起きる事件は、恵まれた警官人生を歩みながら、
人には明かせぬ秘密を抱えて生きる麻生自身をも変えていった―。
のちに辣腕刑事となる男の「それ以前」を描いた
ミステリー連作短編集。

RIKOシリーズは読んでない、、、いや、えーっと1-2作かな?
でも「聖なる黒夜」は読んだ。

いた?

失礼。

だって覚えてないんだもん!!といいつつ、麻生は実はそっちの気が、
というとこで、ぴんときましたよ。

あいつか!!

んー真面目にやってたんだね(笑)

シリーズ知らなくても、これはこれで単発もんとして十分堪能出来ます。
つか、それが柴田氏の筆力。
それはシリーズ通したらもっと、きっと楽しめるだろうとは思う。

んでも、今はちょっとRIKOより気にかかる方があってなー(笑)
ま、そのうち全作揃えます。いつかね。

投稿者 fran : 00:08 | コメント (0)

2009年04月22日

激流(上・下)

柴田よしき:著者
徳間文庫

「BOOK」データベースより
京都。
修学旅行でグループ行動をしている、東京から来た七名の
中学三年生。知恩院に向かうバスで、その中の一人の女生徒、
小野寺冬葉が失踪し、消息を絶った―。
二十年後。三十五歳となり、それぞれの毎日を懸命に生きる
グループのメンバーに、過去の亡霊が甦る。
「わたしを憶えていますか?」
突然、送られてきた冬葉からのメール。運命に導かれて再会した
同級生たち。彼らに次々と降りかかる不可解な事件。
冬葉は生きているのか?そして、彼女の送るメッセージの意味とは…?
「今」を生きるすべての人に贈る、渾身のサスペンスミステリー。

投稿者 fran : 01:19 | コメント (0)

2008年10月01日

シーセッド・ヒーセッド

柴田よしき:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
新宿二丁目で無認可の保育園を切り盛りする園長・ハナちゃんこと、
花咲慎一郎の副業はハイリスクな難題でも引き受ける私立探偵。
次々と持ち込まれる面倒な事件…ストーカーの脅迫、捨て子の赤ん坊、
消えたダイヤモンド、大学教授のスキャンダルなど、絡みあう謎を
解きほぐすうちに、立ち現れる意外な真相とは…。
稀代のストーリーテラー柴田よしきが、軽妙なる筆致で読者を魅了する
傑作探偵小説。

花咲シリーズ第3弾!
今回は短篇連作集という形になってます。
そんで、なんと、あの山内練に子どもが?!しかも本人ガン?!
という、ショッキングな内容に(笑)
なんか、ハナちゃんより、練に気持ちがいっちゃいました(笑)

それはさておき。
今回もがんばってます。園長・花咲。
基本的に人が良すぎるのよね。
その良すぎる性格にだいぶ引きずられつつある山内の、変化も面白い。

そして、探偵依頼に絡めた各話のミステリも上等。
短篇連作という長篇という、ちょっと変わったオチもよし。
なんとなくまだまだ続くよーいう終わり方もよし。
楽しみが増えるってもんです。

ちなみに、今回は題名にビートルズの曲名をモジってあるそーです。
ずっとそうなのかな?ビートルズ知らないからわかんない。

ともあれ、次作、あるなら、期待大。

投稿者 fran : 01:45 | コメント (0)

2008年09月19日

フォーユア・プレジャー

柴田よしき:著者
講談社文庫

うらがきより
無認可保育園の園長兼私立探偵・花咲慎一郎。彼に持ち込まれた
人探しは、やがてクスリがらみの危険な仕事に発展する。
その上、最愛の女性・理紗が行方不明に…。
次々に襲いかかる無理難題と戦う心優しいハードボイルド探偵に、
明日はあるのか?!

花咲シリーズでいいのかしら。の、第2弾。

元刑事で、同僚を射殺してしまってから廃人同様になってしまった
花咲がひょんなことから、保育園の園長となり、その責任感で立ち直り
保育園を維持していくために、奔走する、といったら、なんかほのぼの
みたいなんですが、場所は新宿歌舞伎町近く、といったらそりゃ客は
ふつーじゃないわけで。

念のため。無認可保育園っていっても、ちゃんと保母は資格がいります。
自治体の認可を受けてないので、補助金がでない、とそれだけのことです。

補助金がないから、貧乏なんですねー。
で、元刑事という特技(?)を生かして、副業が探偵。
新宿ゆえに、ヤクザさんたちともすったもんだ。

おもしろいですよ。テンポもいいし。
子どもに命かける園長、ってのもいい。
いいように振り回されてるようでいて、なんとなく結果オーライ状態な
とこもいい。おまけがとんでもないけど(苦笑)

やくざの山内が「聖なる黒夜」の練だと気がつくのに、すげー時間
かかったです(汁)
読み順、せっかく逆なのにねぇ(苦笑)

投稿者 fran : 01:14 | コメント (0)

2008年07月14日

フォー・ディア・ライフ

柴田よしき:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
新宿二丁目で無認可だが最高にあったかい保育園を営む男・花咲慎一郎、
通称ハナちゃん。慢性的に資金不足な園のため金になるヤバイ仕事も
引き受ける探偵業も兼ねている。ガキを助け、家出娘を探すうちに
巻きこまれた事件の真相は、あまりにも切なかった…。
稀代のストーリーテラーが描く極上の探偵物語。

いやもぅ、いい作品である。
元刑事、かつマル暴であった男と無認可の保育園。
どこがどう繋がるのやら、っていうのはあっという間に一蹴。
とにかく、暖かくて優しくて、それでいてどきどきわくわくする、
そんな一作。

場所柄、母親たちの職業柄、ワケありな子供たちも多い中、
無認可とはいえ、子供の為をきちんと考え抜いた、しっかりした保育園。
決して楽な経営状態ではないが、無体なことは出来ないゆえに
自分が危険な目に合ってでも、保育園を守ろうとするハナちゃん。
そのハナちゃんの過去も、哀しいもので。
それ故にいい男になったんだなぁ。
ヤクザと渡り合いながら、預かる子供の予防接種に悩む男なんて
なかなかいないっしょ?(笑)

脇で支える人たちも、いい魅力があります。

これには続編もあり、そっちも読了。
読めば読むほど、じーんとくる。

投稿者 fran : 23:20 | コメント (0)

2008年06月11日

ゆび

柴田よしき:著者
祥伝社文庫

「BOOK」データベースより
エレベーターのRボタンを押し惑う飛降り自殺志願者。
混み合うデパートの非常ベルを見つめる主婦。
彼らの目前に、突然、“指”が現われた、まるでためらう気持ちに
ふんぎりをつけさせるかのように。そして、指はボタンを押す—。
東京各地に指が出現する事件が続発。幻なのかトリックなのか?
やがて指は大量殺人を目論みだした。不条理な恐怖があなたを襲う。

ホラーです。文句なしにホラーです(涙)
ただし、SFホラーです(笑)
なにもないところに、いきなり指だけ出現する訳ないし、ましてや
指が学習するなんて、笑うしかありません。
でも、怖いのです。
めちゃくちゃ深層心理を突いてます。
しかも、立派なヒューマンドラマでもあります。
ここに描かれている人たちをそれぞれ切りとって、別の小説にしても
十分おもしろいものが出来るでしょう。
それをさらっとはめ込んじゃうんだから、全く…ね。

これには続編があるそうです。「0(ゼロ)」らしい。
あちゃ、みつけたらよろしくー(笑)
そう、これも借り物デス♪
あ、くれるんだっけ(笑)

投稿者 fran : 00:38 | コメント (0)

2008年04月09日

窓際の死神

柴田よしき:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
「死」を想ったこと、ありますか?
目の前に現れた、黄泉の国への死者。
死と向き合ったとき、生きることの実感と歓びを知るのかもしれない。
おとぎばなしをモチーフに描く寓話的ミステリー。

うらがきより
死神(アンクー)の姿を見ると、自分か、その愛する人が死ぬという。
OLの多美は、恋敵が死ぬ夢想にとりつかれ、自分を嫌悪している。
ふとしたきっかけで、総務部の窓際主任・島野に相談してみると、彼は
その夢想は予知なのだと説き、そして自分はこれから死ぬ誰かを黄泉へと
おくる死神なのだと言い出した。

Ankou【アンクー】
フランス・ブルターニュ地方に伝わる死神。

伊坂幸太郎氏の「死神の精度」みたいな?
そこまで死神してないですけど。
誰にでもある「隣の芝は青い」ことに悶々と悩む2人の女性の2つの話。
嫉妬、やっかみ、ねたみ、、、
死を前にして、初めて見えてくる自分。
ちょっと柴田氏にしては、おとなしいというか。
まぁ、このくらいオブラートに包んでやらないと、きついかね。
それこそ丑の刻参りになってしまう(^^;

死神という脅しをかけてるけど、自分自身を見直すきっかけを
与えているような優しさを感じさせる。
こーゆーのもありなんだな。

投稿者 fran : 00:43 | コメント (0)

2008年02月07日

好きよ

柴田よしき:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
「好きよ」―たった一言を遺して同僚の愛果がビルから飛び降りた。
死んだはずの愛果の影を感じる董子の前に伊勢崎という男が現われる。
伊勢崎の周囲で起こる奇怪な出来事の数々―時空が歪み、記憶も操られる中、
董子の故郷、真湯島と東京をつなぐ恐るべき企みが明らかに。
予想を遙かに超える衝撃のラスト。

驚いた。
タイトルから恋愛小説かと思ったら、とんでもないSFホラーだった。

柴田氏は、いろんなジャンル書くし、ホラーも恋愛もミステリも怪奇も
なんでもありなのはわかるけど、へんな合体させないでください(^^;
つか、これはあまりにもタイトルから内容想像出来なすぎ(^^;
しかも、途中まで普通にミステリだし(^^;

ちょっと恩田陸に通じるもの、あるなぁ…

投稿者 fran : 00:25 | コメント (4)

2008年01月11日

観覧車

柴田よしき:著者
祥伝社文庫

「BOOK」データベースより
失踪した夫を待ち続ける下沢唯。夫の居場所を残しておきたい、という
思いから探偵事務所を引き継いだのだが、浮気調査など気が滅入る仕事ばかり。
あるとき、行方不明になった男の捜索依頼が舞い込んだ。
手掛かりは白石和美という愛人。が、和美は日がな寂れた観覧車に乗って
時を過ごすだけだった。
彼女の心を占める虚無とは?静かな感動を呼ぶ恋愛ミステリー。

これは、連作短篇という位置でよいのかな?
失踪した夫の探偵社を引き継ぎ、慣れない探偵を始めて、3年、5年、10年と
時間が流れて行く。
刑事になった友人が、辛口ながらも協力をしてくれることにも助けられ
探偵としても成長していく。

しかし、生きてるか死んでるかわからないひとを、それも愛するひとを
待ち続けるのはつらいっすねー
そういうのって、強いのか弱いのか…
恋愛小説的なものを織り込みながら、ミステリな話。
やっぱ、うまいなーと思いますです。

投稿者 fran : 01:16 | コメント (0)

2007年09月19日

水底の森(上・下)

柴田よしき:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
「もう森へなんか行かない」シャンソンがエンドレスで鳴り響く
アパートの一室で顔を潰された男の死体が発見された。
部屋の借主である高見健児と風子の夫婦は行方不明。
翌々日、高見の絞殺死体が見つかるが、風子は依然姿を消したまま。
刑事・遠野要は、風子の過去を追ううちに、忘れ得ぬ出来事の相手が
風子であると気づき、烈しく風子を求め…。
時間と距離を超え、繋がる謎。愛とは何か、人間性とは何かを真摯に
問い掛ける、長編ミステリ。

やはりこういう話を描かせたらピカイチだよなぁ。柴田氏。
深く掘り下げていく人物像、予断を許さない謎また謎。
最後の意外な真犯人、全く気がつきませんでした…。
というか、ほんとに最後の最後まで、ここまでピースが揃ってるのに
なぜ?!というわからなさ。
そんな、ミステリとして読むのもありですが、ここはやっぱり
風子という女性の生き方でしょう。

正直、「どないやねん!はっきりせぇ!」というつかみどころのない
ほやんとした女性で、苛つく人は苛つくかも。
そんな女性だからこそ、ここまでややこしくなるとも言える。
さらに追い打ちをかけるのが、刑事の遠野要。
こっちは、わかりやすい”救いがたさ”でありましたが。

不器用な生き方しかできない男たち。
翻弄されるしかなかった女たち。
とても悲しく、愛おしく、精一杯それでも生きてた。
水底の森へ、風子はいけたのだろうか。やっと知った自由へ。
それとも・・・

投稿者 fran : 23:17 | コメント (0)

2007年05月09日

ワーキングガール・ウォーズ

柴田よしき:著者
新潮文庫

うらがきより
三十七歳、未婚、入社十四年と十ヵ月。だけど、それがどうした?
総合音楽企業の企画部係長・墨田翔子。仕事は出来る。収入もそこそこ。
でも対人関係はちょっと…。
仕事に疲れ、ある日ふと思い立ったオーストラリア旅行。
そこで出会った二人の女性との奇妙な友情を力にして、翔子は、
オフィスに渦巻く悪意や嫉妬と闘いつづける。
働く女性のリアルな本音と弱音。

働く人なら、男も女も、一度は思う事があるのではないでしょか?
「このままでいいのかな?」
翔子が出会った、同じような思いを抱えた女性たちのお話。

仕事は好きだ。それなりの待遇や収入はある。
でも、長くいればやっぱり「敬遠」されてしまう、お局さまと呼ばれる
お年頃・・・そして、翔子の性格は、それに真っ向から対抗するような
ちょいキツ目。部下たちもひと癖もふた癖もあるような・・・

読んでて、なかなか楽しかったが、これはきついなーとも思った。
待遇も収入もない私は、割合ちゃらんぽらんでやってるもんだから
やっぱり、人の上になんて立ちたくないわけで。
でも、わかるわかると頷く場面も多々。
会話は小気味よくて、結構すかっとしてたり(笑)
やー、おんなはこわいっす(笑)

ひとりで生きる女の子みんなに向けたエールのような話でもある。
がんばれおんなのこ♪
いくつになっても、女の子さ。悪いか!(大笑)

投稿者 fran : 23:22 | コメント (0)

2007年03月08日

RIKO〜女神の永遠〜

柴田よしき:著者
角川文庫

うらがきより
男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを
主張し放埒に生きる女性刑事・村上緑子(リコ)
彼女のチームは新宿のビデオ店から一本のビデオを押収した。
そこに映されていたのは残酷な輪姦シーン。それも、男が男の肉体を
むさぼり、犯す。やがて、殺されていくビデオの被害者たち。
緑子は事件を追い、戦いつづける、たった一つの真実、女の永遠を
求めて。
性愛小説や恋愛小説としても絶賛を浴びた衝撃の新警察小説。

初出1995年、さすが古いだけあって、文章が若いです(笑)
以前読んだ「聖なる黒夜」がつながっていく、というか、内容が同じ
バイオレンスなんで、ややしんどくなってきます。

なんか、男社会の中でがんばるのはいいが、弱すぎないか?
もちろんそういう、女であることを武器にする「女性」であることは、
悪いとは思わないが、なんつーか、あたしの一番嫌いなタイプに近くて
あんまり感情移入できなかった。
好みが分かれるとこでしょか。

若い時の若いなりの勢いがあって、これはこれでいいと思うが、読み難い
感じも否めない。
やっぱり上手くなっていくんだなーと思いましたです。

シリーズだけど、以後を買うかどうかは悩み中・・・

投稿者 fran : 23:15 | コメント (0)

2007年02月12日

消える密室の殺人

柴田よしき:著者
角川文庫

うらがきより
何も聞いてないよ─。
またしても同居人の突発的な旅行につき合わされることになったオレ。
今度は東京だ。嫌な予感がしていたのだ。
上京したオレを待っていたのは猫、猫、猫。そしてやはり、死体。
しかも人間の死体とともに、友達になったばかりのアビシニアン、
デビッドも死体で発見される。殺人?自殺?そんなことには興味ないが
殺「猫」犯は見つけださなきゃならない。しかし、密室で誰が、どう
やって人間と猫を殺せたのか。オレは他の猫たちと犯人を追い始める。
本格ミステリシリーズ第2弾!

猫探偵正太郎、初期シリーズの2作目。
右見ても左見ても猫だらけ♪でござります。
まぁ、派手に擬人化されてますけど(笑)
猫にヒントもらう警察ってどうなの?(大笑)

ともかく。めいっぱい活躍してくれます。正太郎とたくさんの猫たち。
人間なんておまけで解決しといてやるわい、状態(笑)
密室ものとしては、ちょっとばかり「反則じゃない?」と思えますが
でも、ありえないわけじゃないし、ギリギリ許容かしら。
そうねぇ、猫が解決出来る範囲だし、という寛容さで(笑)

これで正太郎シリーズ、今の所は全部読み切ってしまった。
ちょっとさみしい。早く次作を期待するところである。

投稿者 fran : 23:03 | コメント (0)

2007年01月26日

ゆきの山荘の惨劇〜猫探偵正太郎登場〜

柴田よしき:著者
角川文庫

うらがきより
オレの同居人、作家の桜川ひとみは、山奥の「柚木野山荘」で開かれる
結婚式に招待された。そして、無理矢理連れてこられたオレ(しかも
一服盛られて!)。
山荘で待っていたのは幼なじみのサスケと美猫トマシーナとの出会い、
しかしそれだけではなかった。オレは次第に怪しげな雰囲気に飲み込まれて
いく。新郎・白石へ脅迫状が舞い込み、土砂崩れで山荘は孤立、そして
とうとう最初の犠牲者が・・・
毒死、転落死、相次ぐ死は事故か殺人か?
猫探偵正太郎が活躍するシリーズ第1弾。

えっと、ちょっとややこしいのだが、猫探偵・正太郎の冒険シリーズの
前身のシリーズでつ。
順番に読んでりゃよかったのだが、この最初のシリーズ知ったのは、冒険
シリーズ読んじゃった後だったからな〜
別になんの問題もなかったもんで、今更ながら前シリーズへと(苦笑)

いや、文章が若い(爆)
最初の頃のって、今のよりもさらに擬人化が強いですなぁ。
トマシーナなんて、思いっきり人間くさいじゃん・・・
つか、猫じゃないよ、その発想は(^^;
あ、このトマシーナとの出会いは読めてすっきりしましたん。
刑務所ってそゆことかー。やっぱり人物関係+猫関係は最初から読まないと
ダメかも(^^;

どっちかつと、ファンタジー系ミステリですが、ミステリとしても完成度は
なかなか高いので、安心して読める作品です。
外れた作品読んだあとのお口直し的存在(笑)

投稿者 fran : 23:31 | コメント (0)

2006年11月21日

聖なる黒夜(上・下)

柴田よしき:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
悪魔のように悪賢く、美しい男妾あがりのヤクザ…それが、十年振りに
麻生の前に現れた山内の姿だった。
十年前の気弱なインテリ青年はどこに消えたのか。
この十年の間に何が起こったのだ?
新宿を牛耳る大暴力団の幹部・韮崎誠一惨殺事件を捜査する麻生は、
次第に過去に追い詰められ、因縁の波に翻弄されて暗い闇へとおちていく…。愛と宿命に操られた者たちの果てしなく長い夜。
人間の原罪を問うて、深い感動を呼ぶ傑作。

ずっしりと読み応えのある一作。
刑事とやくざと同性愛・・・へたするとただの「やおい本」になる関係
だろう。もちろん相当数妄想も入ってるだろう感は否めないが、そんなもん
どうでもいいわ、と言わせてしまう柴田氏の筆。
そこにあるのは限りない絶望。
人の闇の悲しさである。
そして、愛と憎しみは紙一重、これを深く感じさせてくれます。

大物やくざ韮崎がありえない状況で殺害される。マル暴刑事・及川純と
捜査一課係長の麻生龍太郎は「抗争か?ただの殺人事件か?」を見極める
ためそれぞれに奔走。そして事件に関わっているかもしれない韮崎の
企業舎弟の山内練が浮上してきた時、麻生の歯車が狂い始める。
十年前、研修中だった麻生が関わった小さな暴行傷害事件。
目撃者もいる、証拠は揃いすぎるほど揃っている”犯人”が気弱で泣き虫な
インテリ東大院生の山内練だった。
そして無罪を叫び続ける練を”落とした”のが麻生であった。
それから十年・・・あまりの変貌ぶりに、この十年で何があったのか。
屈折し、幾重にも複雑に絡み合う過去と現在。
過去に追いつめられながらも、捜査に奔走する麻生。やがて少しずつ
パズルのピースがはまるように繋がっていき・・・
最後に麻生を襲った驚愕の真相と共に意外な犯人が明らかに。

この麻生と練は、他のシリーズでかなり人気が高いらしい。
柴田氏は好きだが、全くといっていいほど過去の作品に手を出して
いないので、どれから読めばいいのやら状態。
これはこれで完結されているし、他のシリーズの関係などみじんも
感じさせないので、前後がどうのなどという野暮なこといわずに
済んでるようですが。
でも、読んどいた方がいいのだろなぁ〜
とりあえずは「RIKO」かな。

投稿者 fran : 23:36 | コメント (0)

2006年08月23日

猫は引っ越しで顔洗う

猫探偵 正太郎の冒険4
柴田よしき:著者
光文社文庫

うらがきより
同居人のミステリ作家・桜川ひとみの転居にともない、東京で
暮らし始めた正太郎。早速仲よくなった隣猫、フルフル(アメショー系
シルバータビーもどきの大きな去勢猫)とニンニン(茶虎と白の混じった
小柄な避妊猫)のコンビと一緒に、新しい街で、新しい冒険に大忙し?!
下町の情緒に馴染み、正太郎が活躍する四つの事件。

これで、4作目になったこの本は、文庫オリジナルです。
同居人が恋人をおっかけて、東京に住む事を決めたものだから、いままで
住んでいた琵琶湖のほとりのマンションから、東京神楽坂へ引っ越して
きた正太郎。
東京には正太郎のあこがれのマドンナ・トマシーナがいるので、いつか
会えるだろうと心待ちにしてたりします。
けど、その前に。

引っ越してきたのは、大家の家の離れ一軒家。古いながらもしっかりとした
昔の造りの家。決して狭くないこの家が格安の賃料なのには、訳があった?
大家の家の猫と早速仲よくなった正太郎は、その理由を猫たちに教わります。
同居人に教えようかどうか悩んでいるところに、ちょっとした事件で
真実が明らかに。
まぁ、教えるったって、同居人は猫語に明るくないしなぁ、なんて真剣に
悩む猫って(笑)
大家宅の猫フルフルは正式名「フルハタ」、ニンニンは「ニンザブロー」
古畑任三郎・・・orz
ニンニンが雌なんだから、逆にしても・・・(^^;

そんでもってこの猫たちも、まぁ人間臭くて笑えます。
うちのやつらも会話が理解できたら、さぞおもしろい話が聞けるだろう。

今回からなにしろ庭付き一戸建て。隙間のないマンションと違って、
探せばある抜け穴から、外を出歩く事を覚えた正太郎。
フルフルとニンニンがついてるとはいえ、事故に遭わないようね。

さて、引っ越し騒動に関しては、ここではあまり記されていない。
このあとに長編がでるんだそうだな。
順序が逆になってしまったぽいが、これは番外編のようなものと思って
いればよいみたいです。
それにしても、猫にとっては住みやすそうでよさげだな。神楽坂。

投稿者 fran : 23:10 | コメント (0)

2006年06月15日

猫はこたつで丸くなる

柴田よしき:著者
光文社文庫

うらがきより
人間顔負けの推理力で難事件を解決する猫探偵・正太郎。
親友犬・サスケや、近所の猫仲間とまたまた大活躍。
そんな正太郎が恋い焦がれる永遠のマドンナ、美しき
シャム猫・トーマ。
去勢猫・ゴンタと雑種の正太郎、それぞれへの愛情に揺れる
彼女の物語も収録。人間も猫も恋する女は悩むものなのだ。
殺人事件、恋のさやあて・・・好評、猫探偵の七つの事件簿。

猫探偵 正太郎の冒険3です。
正太郎の初恋(?)の猫もでてきます。すらりとしたライラック
ポイントのシャム猫、トマシーナ(トーマ)。
彼女は同居猫のゴンタと仲がよく、それはゴンタが去勢されて
穏やかな雄だからで、たぶん恋の相手としては正太郎が好き。
このあたりの話は別の本で書かれているのかな?
そんなこんなで、血統書同士で子供を作りたいと、飼い主(正確には
預かっているだけだが)の山県雅美が連れてくる雄猫たちを一蹴して
しまうトーマ。

まぁ、ともかく、今回は東京と滋賀県に離れて暮らす猫たちの
それぞれの視点で話が進みます。
おなじみチャウチャウ雑種のサスケ、ご近所友猫の金太も活躍。

そして、恋人ができた正太郎の「同居人」桜川ひとみさんは、
恋人ができたのは嬉しい。でも、結婚するのは(一度失敗してるから)
やっぱり怖い。そんな悩みのどん底にいるのでした。

正太郎・ひとみサイドとトーマ・雅美サイド、二匹とふたりの
それぞれの話があって、盛りだくさんって感じ。
さぁ、次回はひとみさんは恋人について東京に引っ越すのでしょうか。
そして、正太郎とトーマは再会できるのでしょうか。

今回のいちおし。「キャットニップ入りアイスクリーム」
うちのやつらにも食べさせてみたーい(笑)

投稿者 fran : 22:55 | コメント (2)

2006年04月23日

猫は聖夜に推理する

柴田よしき:著者
光文社文庫

うらがきより
クリスマス・イヴに、推理作家・桜川ひとみは、リビングで
膝の上の猫・正太郎に語りかける。イヴの失恋の思い出。
彼に渡せなかったプレゼント。「プレゼントは、いったい何
だったでしょうか。推理してください」。正太郎は小首を傾げ
「答」を示した・・・。(「賢者の贈り物」)
本格推理、ラブストーリー、宇宙を駆ける「番外編」など、
好評、猫探偵の六つの事件簿。

猫探偵正太郎の冒険2、でございます。
1よりもさらに推理力アップの正太郎。そして兄弟のような犬の
サスケと共に大活躍します。

それにしても猫は人間の言葉を解し、人間も猫の言葉をなんとなく
理解してる、いい関係っすね〜。
どこにいくにも連れていく「同居人」ひとみもすごい。
猫だからと追い出されることもないのは、ぬいぐるみみたいに
おとなしいから?ありえん(笑)
でも、リードでお散歩するし、抱っこもおとなしくされてるし
いいなぁ・・・・・・小説ですから(笑)

今回も、猫視点での話、人間視点での話、二通りで成り立って
います。
何も考えずにまたーりと読みたいです。

しかし、「番外編」には笑ったわ。推理もありますが、基本は
お笑いかもしれない(苦笑)

投稿者 fran : 23:29 | コメント (0)

2006年03月08日

猫は密室でジャンプする

柴田よしき:著者
光文社文庫

うらがきより
名前・正太郎(雄猫)、毛色・八割黒に二割白(長めの毛足)、
飼い主・桜川ひとみ(ミステリ作家)、住まい・琵琶湖近郊、
友犬・サスケ(チャウチャウ系の雑種)、特技・推理─。
飼い主を〝同居人〟と呼び、明快な推理で事件を解決してしまう
正太郎。謎解きには、こだわりや、仕掛け、いたずらが満載。
猫好き、ミステリ好き絶対満足。
猫探偵の六つの事件簿。

猫探偵正太郎の冒険1、と副題がついてます。
今3まで出てるはず。
動物が探偵物っていっても、別にしゃべるわけじゃないし、
(動物同士での会話は人間語に置き換えられていますけど)
まぁ、猫らしくもない行動をとったりはしますが、変な擬人化は
ないです。
猫の視点での話、人間の視点での話、が交互に展開される
連作短編です。

かるーいどたばた系あり、心理描写巧みなサスペンス系あり
謎解き系あり、ほんとに柴田氏作品の幅広さには、毎回
驚かされます。そして、長篇は長篇でいいけど、短編もまた
きれいにまとまって、読みやすく、いいんですねぇ。

猫が語り手、あるいは探偵、とはいっても、猫は猫。
〝同居人〟に振り回されて抗議したり、ねずみにうずうずしたり
隠れ場所を上手くみつけたり、猫を飼ってるひとなら、うんうんと
頷きながら読めること請け合いです。
猫は、ちゃんと話が通じるのです。親ばかじゃないですよ?(笑)

投稿者 fran : 23:08 | コメント (0)

2005年11月09日

ミスティー・レイン

柴田よしき:著者
角川文庫

うらがきより
恋に破れ仕事も失った茉莉緒は、若手俳優の雨森海と出会い
彼が所属する芸能プロダクションに再就職することになった。
だが、喜びも束の間、ロケ現場で殺人事件が発生、海に嫌疑が
かけられる。海のマネージャーとなった茉莉緒は愛する人を
守るために、見えない悪意と戦う決意をした。
ふたりの恋の行方は?そして、殺人事件に隠された悲しい
真実とは?愛に仕事に奮闘するひたむきな女性の姿を描いた
恋愛ミステリ。

文庫の裏表紙に書いてあるあらすじ(勝手にうらがきといってますが)
誰が書くのだろう?
たまに的はずれな文章だなぁと思うのですが・・・
大体本を買うときの目安にしてんだから、ちゃんと書いてくんなきゃー。

ということで、こいつは的はずれです(笑)
ということでx2、あたしなりのあらすじをば。

不倫であった恋に破れたと同時に、そのために会社に遠回しな解雇を
言い渡され失業した茉莉緒は、ドラマのロケをやっている所をなんと
なしに見ていた。そこに話しかけてきた無名の俳優・雨森海。
数日後、生活費捻出のためにめくったアルバイト情報誌で、映画の
エキストラ募集をみつけ応募する。その映画にも海がでていた。
再会した茉莉緒に海は意外なことを言ってきた。「うちの事務所で
働かない?」
その後にロケ現場で起こったエキストラ変死の事件のどさくさや
海のマネージャー・冴子の強引な決定もあって、茉莉緒は海の
事務所で海のマネージャーとして働くことになる。
勝手のわからない芸能界の世界に必死についていく茉莉緒。
そして殺人と断定された変死事件、再び起こる殺人事件、それは海と
どういった関わりがあるのか?
自分なりの推理を展開していく茉莉緒だが、真実はとても悲しく
芸能界という世界の残酷面を浮き彫りにしていく。
なげやりだった海の素質を信じ、海を輝かせる為に奔走する茉莉緒。
やがて公然の秘密として恋人同士となるが、次第に名前が売れ始めた
海に事務所移籍の話が持ち上がる。
そして茉莉緒にも海を売り出させた腕を見込まれて、次の新人を
まかせようという話が・・・

とかいいつつ、やっぱうまく書けないなぁ(苦笑)
これは殺人がどうのこうのというより、茉莉緒という一人の女性が
成長していく話だと思ったほうがいいですね。
芸能界なんて超特殊な世界、普通ならマネージャーすらなかなか
なれるもんじゃないと思いますが。運がいいのか悪いのか(笑)
そして、タレントはもとより、タレントを商品とする事務所の
スタッフでさえ、時として精神を壊してしまうような、きつい世界。
そういう世界にいた経験があるあとがき者によると、なかなかリアルに
書かれているそう。まぁ、大体は想像できますが。

それにしても、恋か仕事か。女性だからって、そうならなくても
いいじゃんかねぇ。両方とればいいじゃん♪
ライバル会社で恋人同士なんてざらにいるでしょうに、情報漏洩
なんて、私生活に仕事持ち込む方がバカじゃん。
というあたしは、古いのか新しいのか・・・(汁)
きっぱり2分割できるほどには単純ではないのかなぁ。
つか、周りがそう思わないか・・・めんどくさ・・・

まぁ、なかなかよかったです。
最近のあたしのなかでの成長株な柴田氏。次がたのしみ♪

投稿者 fran : 23:06 | コメント (0)