2014年06月27日

うさぎ幻化行

北森鴻:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
突然この世を去ってしまった、義兄・最上圭一。
優秀な音響技術者だった彼は、「うさぎ」に不思議な
“音のメッセージ”を遺していた。
圭一から「うさぎ」と呼ばれ、可愛がられたリツ子は、
早速メッセージを聞いてみることに。環境庁が選定した、
日本の音風景百選を録音したものと思われるが、
どこかひっかかる。
謎を抱えながら、録音されたと思しき音源を訪ね歩くうちに、
「うさぎ」は音風景の奇妙な矛盾に気づく―。
音風景を巡る謎を、旅情豊かに描く連作長編著者からの最後の贈りもの。

投稿者 fran : 01:53 | コメント (0)

2014年05月10日

邪馬台-蓮丈那智フィールドファイルⅣ-

北森鴻:著者(浅野里沙子:共著)
新潮文庫

「BOOK」データベースより
蓮丈研究室に舞い込んできた手書きの古書「阿久仁村遺聞」。
村の伝説や民話めいた挿話の数々は、
鏡のモチーフに彩られつつ奇妙につながりを欠き真意も
編まれた目的も不可解だった―。
明治初期に地図から消えた村、隠蔽された惨殺事件、
暗躍する怪人物。那智の推理が、村の来歴と「邪馬台国」の
実像を射抜く時、古代から現代まで、歴史の闇を貫く
「もう一つの日本史」が現前する。
著者の絶筆が、その遺志を継いで遂に完成。

投稿者 fran : 01:17 | コメント (0)

2011年06月12日

香菜里屋を知っていますか

北森鴻:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
ビアバー香菜里屋は、客から持ちこまれる謎が
マスター・工藤によって解き明かされる不思議な店―。
常連客は、工藤による趣のある料理とともにこの店を
愛していた。だが、その香菜里屋が突然たたまれてしまう。
そして若かりし頃の工藤の秘密が明らかになる。
シリーズ完結編。
未完となった「双獣記」も収録。

投稿者 fran : 00:14 | コメント (0)

2011年04月30日

暁英〜贋説・鹿鳴館〜

北森鴻:著者
徳間文庫

「BOOK」データベースより
明治十年に来日した若き英国人建築家
ジョサイア・コンドル。
のちに「鹿鳴館」建造担当者となる彼は、
お雇い外国人として多忙な日々を過ごすうち、
天才画家河鍋暁斎に弟子入りする。
一方で、国際商社ジャーデン・マセソン社から、
ある密命を帯びていた…。
謎に包まれた鹿鳴館を描くという作業は、
近代日本そのものを描くこと。
鬼才、渾身の明治ミステリー800枚。
無念の絶筆作品。

投稿者 fran : 21:52 | コメント (0)

2011年02月21日

ちあき電脳探偵社

北森鴻:著者
PHP文芸文庫

「BOOK」データベースより
桜町小学校に転校してきた鷹坂ちあきは、
サラサラ髪にえくぼがかわいい女の子。
でも、不思議な事件に遭遇すると大変身!
鋭い推理力とアクティブさで謎に挑んでいく。
学校の前の桜の花が一夜にして消えた謎に迫る
「桜並木とUFO事件」。
あかずの創庫に出没する幽霊の正体を暴く
「幽霊教室の怪人事件」ほか、ミステリーの
名手が贈る、謎解きの魅力に満ちた連作推理短編集。

投稿者 fran : 14:49 | コメント (0)

2010年11月16日

なぜ絵版師に頼まなかったのか

北森鴻:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
葛城冬馬、十三歳。
明治元年生まれの髷頭の少年は、
東京大學医学部教授・ベルツ宅の給仕として
働くことになった。
古式ゆかしき日本と日本酒をこよなく愛する教授は、
比類無き名探偵でもあった。
米国人水夫殺害事件、活き人形が歩き出す怪事…
数々の難事件を冬馬の調査をもとに鮮やかに
解決してゆく。
史実を絶妙に織り交ぜながら綴る、傑作ミステリー。

投稿者 fran : 00:15 | コメント (0)

2010年10月20日

虚栄の肖像

北森鴻:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
舞い込んだ不思議な仕事。墓前での奇妙な花宴。
そこで依頼されたのは肖像画の修復。
報酬は、桜を活けた古備前というが…
表題作ほか、藤田嗣治の修復を依頼された佐月が偶然、
十五年前に別れた恋人に再会する「葡萄と乳房」。
暁斎の孫弟子らしき謎の絵師を探るうちに
思わぬ真実が立ち現れる、書き下ろし「秘画師遺聞」の
全三篇。
北森ワールドに浸る絵画修復ミステリー傑作連作短篇集

「深淵のガランス」の続編。
花師と絵画修復師のふたつの顔をもつ佐月。
その腕ゆえ、奇妙な事件に巻き込まれる。
そして、佐月の過去の一部も明らかになる。

あとどのくらい、作品残っているのだろうか。
あと3年くらいは文庫待ちの作品はあるだろうけど。
冬狐堂もだけど、この佐月のシリーズももっと
読みたかったなぁ。

投稿者 fran : 01:38 | コメント (0)

2009年09月24日

ぶぶ漬け伝説の謎

北森鴻:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
地元弱小新聞の自称エース記者・折原けいに殺人容疑が?
京都の裏情報を取材に来ていたフリーライターが毒殺され、
接触していた彼女に警察が目をつけたのだ。
マイナーな名刹・大悲閣千光寺の寺男・有馬次郎は、
容疑を晴らしてやるため、調査に乗り出すが―(表題作)。
知る人ぞ知るミステリアス京都と、古都ならではの
謎解きの妙味。

マイナー・裏京都ミステリシリーズ、、、で合ってるのかしら(^^;
前作は「支那そば館の謎」。
とにかく、京都いうても、知る人ぞ知る、なマイナー名刹、
大悲閣を舞台にした、ミステリーの連作集。

読んでて、こんなの目の前にいたら、確実にぶっとばすわ!な
非常識というか無神経というか、なメンバーばかりで(笑)
お調子者過ぎて凶悪犯人に近いものに(笑)

とにかく、バカにして読めます(大笑)
とはいえ、ミステリはきちんと押さえてあるんですけどね。

投稿者 fran : 23:49 | コメント (0)

2009年04月24日

深淵のガランス

北森鴻:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
銀座の花師・佐月恭壱のもう一つの顔は絵画修復師。
大正末期に活躍した画家の孫娘から、いわくつきの傑作の
修復を依頼された佐月は、描かれたパリの街並みの下に
別の絵が隠れていることに気づく…
表題作ほか、欧州帰りの若き佐月を描いた文庫書下ろし
「凍月」等全三篇。裏の裏をかく北森ワールドに酔う一冊。

投稿者 fran : 01:38 | コメント (0)

2009年01月10日

冥府神の産声

北森鴻:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
脳死臨調のリーダー、帝都大解剖学教室の吉井教授が刺殺された。
吉井と対立し、研究室を離れルポライターとなった相馬に刺殺事件の
取材依頼が舞い込む。相馬は、かつての同僚・九条までが吉井の元を
離れたことを知り、九条を探し、新宿の浮浪者街へ。
そこで見たものは“エビス”と呼ばれる九条、そして彼を慕う
トウトという不思議な少女であった。さらに九条が研究室時代に行なった
実験の謎、吉井が死に際にとった不可解な行動の謎も浮上、事件は脳医学の
闇の世界へと相馬を導く!!
先端医学が持つ禁断の領域とは!?
鮎川哲也賞受賞の気鋭が放つ、堂々の医学ハード・ミステリー。

投稿者 fran : 20:54 | コメント (0)

2008年12月15日

暁の密使

北森鴻:著者
小学館文庫

「BOOK」データベースより
“不惜身命”仏道のために一命を賭して西蔵(チベット)の
聖地・拉薩(ラッサ)を目指した仏教者がいた。その名は能海寛。
時は明治、近代国家形成に向け必死に背伸びする日本を取り
巻く情勢は、その苛烈さを増していた。アジアにあって地勢の
要衝であるチベットを制するために欧米列強の触手が伸びる。
世に“グレートゲーム”といわれる覇権競争である。
仏教再興のためチベット潜入という壮挙を図りながらも、
思いなかばで行方を断った能海の足跡を辿りながら、
“歴史のif”に挑む著者会心の歴史ミステリー巨編、
待望の文庫化。

明治時代の混乱期。
チベットのラサを目指した人といえば、真っ先に思い
つくのは川口慧海(かわぐちえかい)ですが、
その同時期にほかに3人の男がいました。
寺本婉雅(てらもとえんが)、成田安輝(なりたやすてる)
そして能海寛(のうみゆたか)。
これは能海を主人公に、ほかの3人との関わりを交えながら
ラサをめざす冒険譚でもあります。

しかし、史実だからなぁ。
けっして明るい話ではないです。
政治絡みだし。

で、これは後で知ったんだけど、同作者「狐闇」に、能海さん
でてきてるそです。
この話、昔すぎて忘れたよ(苦笑)
今のうちに読み返してみるかな。

どうでもいいけど、漢字が読めない(^^;


投稿者 fran : 21:37 | コメント (0)

2008年03月11日

写楽・考

北森鴻:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
表層に囚われては、未知を射抜くことはできない。
理性に拘泥しては、あり得べき真実に至ることはできない。
想像を放棄しては、歴史を覆すことはできない。
まったく新しい切り口で「あの絵師」の謎に迫る、民俗学ミステリ、
シリーズ最新刊。またしても暴かれる歴史の闇。異端の民俗学者が、
日本美術史上最大の謎、「あの絵師」に挑む。

蓮丈那智フィールドファイルシリーズの3作目。

正直これはあたしには難しい。
フィールドワークというのが、興味の対象外というか、民俗学ってねー
よくわかんないしーという感じで(^^;
ただ、短編にまとめるということで、内容はすごく凝縮されたものに
なっていて、わからないなりに、おもしろく読める。
というか、わからなくても楽しめるように出来てるというべきか。

これが長篇だったら、きっとだらだら専門分野の展開で読めなかっただろう。
やっぱり北森氏は、短編がいい。

投稿者 fran : 23:33 | コメント (0)

2008年02月28日

瑠璃の契り-旗師・冬狐堂-

北森鴻:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
私は旗師をやめない。狐は負けない。
騙しあいと駆けひきの骨董業界を生きる“冬狐堂”こと宇佐見陶子を
襲う眼病。付け入ろうとわけありの品を持ち込む同業者に立ち向かう。
古美術ミステリー。

旗師・冬狐堂のシリーズ。
短編の小作品集ですね。

目利きの命である眼を患った彼女を食い物にしようと、同業者たちが
訳ありの品物を持ち込む。
一匹狼ならぬ狐である陶子だが、友人のカメラマン硝子や数少ない
信頼できる同業者・雅蘭堂の越名の手助けもあって、なんとか乗り切って
いく。
そして今回はその友人・硝子の過去にまつわる話もでてきて。
さらに陶子の元夫・プロフェッサーDに関する出来事も。

短いながらも盛りだくさんという感じがする。
やっぱり、長篇より短篇が向いてるんじゃないかしらね。
あんまり気張って長くするとボロ出るタイプかも(苦笑)
でも好きだけど(笑)

投稿者 fran : 00:20 | コメント (0)

2008年01月27日

蛍坂

北森鴻:著者
講談社文庫

出版社/著者からの内容紹介
カウンターでゆるり、と時が流れる。≪香菜里屋≫に今日もまた、
事件がひとつ。
わだかまっていた謎が、旨いビールと粋な肴で柔らかくほぐされる。
それが当店の「陰謀」なんです。

「螢坂」
すべてを捨てて戦場カメラマンをめざした頃のあの坂道は、どこに
消えたのだろうか。
「猫に恩返し」
世田谷線の線路に面して建てられた黒猫ゴン太の顕彰碑。
その裏側に、女の顔が浮かぶという噂が……。
「雪待人」
3代続いた画材屋が、いよいよ店を畳むという。
待ち続けた1枚の絵は、いつ完成するのだろう。
「双貌」
カウンターの向こうから見つめてくる男の姿が、記憶の底を刺激する。
「孤拳」
若くして逝った「脩兄ィ」の最期の願い
幻の焼酎・孤拳を探し求めてドアを開けた、香菜里屋で明かされた
衝撃の事実。

大好きな「香菜里屋」シリーズ。第3弾。
短い話の中に凝縮されたたくさんの想い。
どれもこれも、悲しいながらもそれなりのハッピーエンドに収まるのが
このひとのいいところ。
「当店の陰謀」こんな陰謀ならはめられてみたいものです。

そして今回もなんとも美味そうな料理が・・・じゅるん(笑)

投稿者 fran : 23:35 | コメント (0)

2008年01月09日

パンドラ'Sボックス

北森鴻:著者
光文社文庫

うらがきより
画壇の若き寵児が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた
驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)
大阪府警に届いた殺人を告白する手紙。少女の死体を古墳の陵墓に埋めたと
いうのだ。捜査は、専門家による発掘調査を終えてからと命じられた
刑事は…(「踊る警官」)
大胆な着想と鮮やかな謎解き。
デビュー作を含む初期短編7作と、エッセイ7編を収録。

初期短編というだけあって、北森氏らしくない、でもやっぱり北森氏だー
みたいな、おもしろい作品集。
合間のエッセイが、個別に読めばおもしろいのだが、合間に入れないでよ
というくらい、余韻をぶち壊してくれます(笑)
書けない書けないといいながら、この発想はなに。
むかつくー(笑)

ちょっと完成度は低いかもしんないけど、貴重な1冊だと思います。

投稿者 fran : 00:21 | コメント (0)

2007年10月02日

共犯マジック

北森鴻:著者
徳間文庫

「BOOK」データベースより
人の凶兆・不幸のみを予言する、謎の占い書「フォーチュンブック」。
読者の連鎖的な自殺を誘発し、回収騒ぎにまで発展したこの本を、
松本市のとある書店で偶然入手した、七人の男女。
彼らは、運命の黒い糸に搦めとられ、それぞれの犯罪に手を染める。
そして知らず知らずのうち、昭和という時代の“共犯者”の役割を演じる
ことに…。錯綜する物語は、やがて、驚愕の最終話へ—!!
連作ミステリーの到達点を示す、気鋭・北森鴻の傑作最新長篇。

時代設定が自分の生まれた頃なんです。
名前だけは知ってる数々の大事件。
それらに絡めた「フォーチュンブック」。
1編1編はそれぞれに楽しめる短篇、でも大きな長篇。
バラバラなようでいて、全てが繋がるラスト。
かなり唸ってしまいました。
北森さん、もしかしてあの事件の犯人ですか?(爆)
冗談はともかく、こんな真相だったら、おもしろいよなぁ。
そんな作品です。

占いに関してはあまり興味はないが「不吉な結果しかださない」
なんて占いがあったら、思わず興味もっちゃうかも(苦笑)
危ない危ない。

投稿者 fran : 00:37 | コメント (0)

2007年07月26日

顔のない男

北森鴻:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
多摩川沿いの公園で、全身を骨折した惨殺死体が発見された。
空木精作—彼は周辺の住民との接点も交友関係もない男だった。
原口と又吉、二人の刑事は空木の自宅で、一冊の大学ノートを発見する。
ノートを調べるうちに二人は次々に新たな事件に遭遇する。
空木とは一体何者だったのか?本格長篇ミステリー。

なんとも変わった作品。
読んで行くいうちに、誰の目線で話が進んでいるのかわからなくなる。
というか、誰が誰だって?という感じになっていくのだ。
長編とはいいがたい長さなのに、みっしり。
でも、これ連作短編なんだそう。
あれれ???
やっぱりわけわかんなーい(苦笑)

一話の間にはさまれる「風景」。
これがあって、ようやく謎の一辺がみえてくる。

人は過去があって、初めて生きてると言える。
生きていた証が過去であるわけです。
その証がない、、、まさしく顔がない、、、うまくできてる。

いや、北森氏おもしろいです(いろんな意味で・笑)

投稿者 fran : 01:33 | コメント (0)

2007年04月29日

狂乱廿四孝

北森鴻:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
明治三年。脱疽のため右足に続き左足を切断した名女形、沢村田之助の
復帰舞台に江戸は沸いた。ところが、その公演中に主治医が惨殺され、
さらには、狂画師・河鍋狂斎が描いた一枚の幽霊画が新たな殺人を引き
起こす。戯作者河竹新七の弟子・峯は捜査に乗りだすが、事件の裏には
歌舞伎界の根底をゆるがす呪われた秘密が隠されていた…。
第六回鮎川哲也賞を受賞したデビュー表題作に、その原型となった短編
「狂斎幽霊画考」を併せて収録。
気鋭の原点とも言うべき傑作時代ミステリ。

今更なんだが、デビュー作。
うーん。デビュー作でこれを書くか。歌舞伎をテーマにしたのは正解
なのかどうか・・・
ただでさえ特殊世界。筆の青い若造(失礼!)には重かったのでは?
なんて余計な心配は素人がするもんじゃないっすね(笑)
立派な北森ワールドでした。
難解っちゃ難解だし、もう少し今なら砕けて描けるだろう面もありますが
原点というのをしっかりと味わわせてもらいました。

ただ、歌舞伎に詳しいひとが読んだら、やっぱり甘い、らしい・・・
あたしにゃどう転んでも難しいですが(苦笑)

しかし、人物がややこしいよん(涙)
頼むから本名か通り名か屋号か統一してくれぃ(泣)

投稿者 fran : 23:47 | コメント (0)

2006年10月24日

屋上物語

北森鴻:著者
祥伝社文庫

うらがきより
そのデパートの屋上では、いつも不思議な事件が起こる。
飛び降り自殺、殺人、失踪。ここに、何があっても動じない傑物がいた。
人呼んでさくら婆ァ、うどん店(スタンド)の主である。
今日もPHSの忘れ物が一つ。奇妙なことにそれが毎日、同時刻に呼出音
だけ鳴るのだ。彼女の手が空いた時間帯に、まるで何かを伝えたいかの
ように・・・。
屋上の名探偵さくら婆ァの奮闘ミステリ。

東京都内で、300円で本場讃岐うどんが食べられるなんて、ありえん!
しょっぱなの感想はそれですた(大笑)
いや、きっちり本場ですってよ。
なにしろ北森氏。あれだけのグルメ小説ともいえるような、よだれでそうな
作品描いてて、嘘がかけるわけはない。
うどーん!くいたーい!!(笑)

さて。
さくらさん、婆ァなんていわれてますが。
おそらくあたしとたいして年変わらないはず。失礼だわ。
というのはおいといて。

主人公はさくらさんですが、語り部はデパート屋上にまつられてる
お稲荷さんの像だったり、ベンチだったり、します。
語り部は全ての真相を知ってる訳ですが、口がきけないので、さくらさんの
推理にかけているのです。
全体的に、「明るい」とはいえない、内容です。
いい意味で、きちんと悪意が描かれたミステリといったとこでしょか。
短篇のそれぞれの事件が、最後一点に収束されていく。
さくらさんの過去もからんで、なんとも救いようがない寂しさが
あります。

ちょっとめずらしく、読んだ後カランとした孤独を感じました。

でも、ほのぼのや満足もいいけど、こういう孤独もいいな、と思います。

投稿者 fran : 23:13 | コメント (0)

2006年09月21日

親不孝通りディテクティブ

北森鴻:著者
講談社文庫

うらがきより
タクシー強盗と、港の火事、そしてスーパーの警報騒ぎ、同時に起こった
事件の意外な関連とは・・・。
中州の屋台でバーを営む鴨志田鉄樹(かもしだてつき)と、結婚相談所の
調査員・根岸球太(ねぎしきゅうた)。腐れ縁の通称「鴨ネギコンビ」が
どういうわけか、物騒な事件に関わっていく。
博多を舞台に大暴れ!ハードボイルド・ストーリー。

北森さんって、いろんな話かくなぁ。
なかなかめずらしい一作。6編からなる短編連作集。

おもしろかったです。
博多と言えば、屋台ですね。今ではずいぶん数も減ってしまったよう
だけど、あそれでもなかなかに壮観でしたな。
そんな屋台が舞台の一部。
おでんとラーメンとカクテル(!)の店を営むテッキこと鴨志田鉄樹。
お調子者で能天気なキュータこと根岸球太。
しかし、なんちゅー名前(笑)
もの静かでどちらかといえば頭脳派なテッキと、はちゃめちゃにうるさい
お気楽男・キュータ、全く性格の違うふたりが巻き込まれる事件。
役割分担しっかりと、解決していきます。

博多弁バリバリで語られる台詞が、ともすれば重くなってしまう話を
上手く中和しています。
高校時代からかれこれ10年、つかず離れずの腐れ縁がもつ雰囲気もまた
よいのでしょう。

最後の話で、一気に悲しい作品になってしまったけど、でもきっと
また戻ってくることを願って・・・

投稿者 fran : 23:09 | コメント (0)

2006年08月25日

支那そば館の謎

北森鴻:著者
光文社文庫

うらがきより
僕の名前は有馬次郎。京都でも指折りの貧乏寺、大悲閣千光寺の寺男だ。
怪盗と呼ばれた過去もあったが、縁あって慈悲深い住職に拾われ、表の
世界の住人となった。
厄介なのは、寺に奇妙な事件ばかり持ち込まれること。持ち前の身軽さと
裏の人脈を駆使、住職の知恵をお借りして、解決にひた走る日々だ。
京の風情と垂涎の料理の数々も楽しい、本格推理の傑作登場。

表紙の絵と、色(べたきみどり)に思わず一瞬引いてしまったが(笑)
まぁ、お軽い登場人物に時に真面目な話のミステリ、ってとこ。
有馬次郎はちゃんと真面目なんだが、周りの、ちょっと頭抱えたくなる、
わけわかんない人物が、おちゃらけてるのは、(いや本人はいたって真面目
なんだが)正直、疲れます(^^;

怪盗とも呼ばれた過去をもつ元盗賊の有馬は、今はすっかり足を洗い
大悲閣千光寺で雑用の寺男をしている。
けれども、事件があり、ちょっと情報が欲しいな、なんて時にはちゃっかり
昔取った杵柄〜で、裏の人間の顔になったりする。
よいことに使うのならば、その特殊能力はいいのではないかと思う。
それに、ちゃんと住職の許可を得てからやるのだ。(住職はもちろん過去を
知っていて、雇っている)
その捕ってきた情報に、住職が道筋をちょいとつけたら、有馬君ひらめき!
なのが、典型的パターンのよう。

北森氏の作品の特徴のひとつに、「料理が凝ってる」というのがある。
そして、料理屋が舞台のことも多い。料理屋がだすんだから、そりゃ
おいしそうに書かなきゃダメだろう、ともいうだろうが、そんな域は
超えちゃってます。かなりの食通なんだろうなぁ。

さて。この大悲閣千光寺、実在のお寺だそうです。
文庫の解説、このお寺の住職さんが書いてます。
たのしすぎ(笑)
マイナーとはいうけど、さほどマイナーなものでもないようです。
住職さんがお寺をまかされたときはすごいボロだったらしいけど。

ミステリはミステリだし、話はいいんだが、キャラで脱力orzな一作。

投稿者 fran : 23:27 | コメント (0)

2006年06月02日

メビウス・レター

北森鴻:著者
講談社文庫

うらがきより
男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。
数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が
次々と送りつけられる。なぜ阿坂のもとに?そして差出人の正体は?
阿坂は人妻のストーカーに付け狙われ、担当編集者は何者かに
殺害された。すべてがひっくり返る驚愕の結末とは?!

鮎川賞受賞後の第1作といわれている作品。
紆余曲折あるみたいだが、デビュー2作目か3作目かそんなあたり
なんだろう。要するに、若い。(年齢がじゃなくて^^;)
デビュー間もない頃のとはおもえないほど、ぎっしり計算された
トリックてんこもり。
が、逆に、それがあまりにも「詰め込み過ぎ」となってしまい、
読み終わって疲れたなりよ。

メビウスの環、という意味で使われているタイトル通り、裏か表か
辿って行っても、わからない。気がついたら堂々巡り。
そんな感じ。
人物のメビウスだけでなく時間までメビウスやってくれちゃ、
おバカなあたしにゃ、混乱しか起きませんぜ(苦笑)

狐冬堂でおなじみのコンビ刑事、練馬署の根岸と四阿もでてきますが、
もしかして彼らのデビューもこれなのかな?(笑)

まぁ、ともあれ、初期作品ってことで、お茶を濁す(^^;
やっぱ北森氏は骨董話とビアバー話がいいや(^^;

投稿者 fran : 23:22 | コメント (0)

2006年05月08日

桜宵

北森鴻:著者
講談社文庫

うらがきより
一度たずねてみてください。わたしがあなたに贈る最後のプレゼントを
用意しておきました─。
そう綴られた亡き妻の手紙だけを頼りに、ビアバー《香菜里屋》に
やってきた神崎。マスター・工藤が語った、妻がプレゼントに込めた
意味とは・・・。
客から持ちかけられた謎の数々を解き明かす連作短編集の第2弾。

東急田園都市線三軒茶屋の駅から商店街を抜け、いくつかの路地の
闇を踏みしめたところにぽってりと等身大の白い提灯が浮かぶ。
それがこの《香菜里屋》(かなりや)の目印。
度数が違うビールが4種類。数種類のワールドビールがおかれ、
ビアバーの体裁をもつこの店はけして大きくはないが、隠れ家的な
雰囲気もあり、マスター・工藤が作る創作料理も色をそえ、密やかな
人気を保っている。

いーきーてーぇぇぇぇ!!(笑)
読むたびに思うですよ。出てくる料理の美味そうなこと。
結構細かく説明してあるんだが、材料からしてよだれもん。
北森さぁんどこで食べたんすか!こんなん!と問いつめたくなるような。
ビールに関しても、半端じゃないこだわり。
ビールは基本的に苦手なんだが(炭酸がダメ)、ここなら絶対美味しく
飲めそうな気がする。

いや、食べ物だけじゃないですけど(笑)

客の会話の中の謎を、さらりと解決してしまうスマートさ。
決して後味のよくない事件も、アフターケア付き(え?)
けれど押し付けがましいとか、出しゃばるとか、そういうのではない。
頭の回転がいい静かな男が好きなのよ(笑)
では簡単に紹介。

故郷の小料理屋の15周年記念パーティに招かれた日浦。
しかし、どことなく漂う違和感。一体なぜ自分が招かれたのか?
(十五周年)
亡き妻が残した手紙から香菜里屋にやってきた神崎。
工藤が出してくれた「桜飯」から、かって妻が作っていた「茶飯」を
思い出す。が、妻が作っていたのは薄緑の「桜飯」。
あれは”御衣黄”をさしていたのか?
それが意味するものとは?
(桜宵)
結婚を間近に控えた美野里と修。しかし修の会社ではリストラの
嵐が吹き荒れていた。そんな中にまことしとやかにささやかれる噂。
「人事の湯浅課長がリストラ候補者を集めて開くホームパーティで
湯浅の飼い犬に咬まれた者がリストラされる」
名付けて「悪夢のリストランテ」。
修もまた招待状が届いた一人であった。果たして真実は?
(犬のお告げ)
「金色のカクテルを作ってくれ」
いきなり現れた謎の男。金色のカクテルを探し求めて、店を渡り
歩いているようだが・・・
(旅人の真実)
「十五周年」の日浦のその後。
故郷に帰り小料理屋を継いだ日浦。たまたま休みを取ることに
なった工藤が臨時雇いの料理人をかってでる。
閉店間際に入ってきた男と女。十年前恋人同士であったふたりが
どんな人生を送ってきたか。再会の目的は?
(約束)

以上5編。
短編ならではの粒ぞろい。

投稿者 fran : 23:17 | コメント (0)

2006年02月18日

蜻蛉始末

北森鴻:著者
文春文庫

うらがきより
明治十二年、政商・藤田傳三郎は贋札事件の容疑者として
捕縛された。その十七年前、高杉晋作の元に集まる志士たちの
なかに傳三郎がいた。幼馴染みの《とんぼ》宇三郎が影のように
寄り添う。奇兵隊結成、禁門の変・・・幕末から明治にかけての
激動の世の中で〈光〉と〈影〉の宿命を負った二人の友情と
別離、対決を描く傑作歴史長篇。

ちょっと、読むのに手間取ったのはこいつです(^^;
いえ、決して難しいとか読みにくいとかではなくて
あたしの頭が幕末は新選組で止まってるもんだから
そのちょっと先ってのが、馴染めなくて(^^;
「時代物」ではなくて「歴史物」のゆえんですか。

藤田傳三郎は大阪の商人である。その才能ゆえに、時代を翔る
志士たちは己の時代の足がかりにすべしと金策に利用し、彼は
政に翻弄されることとなる。
この話は一種の伝記であるかもしれない。

明治十二年、藤田組贋札事件で幕を開ける。
身に覚えのない傳三郎であるが、巷に流れる「贋札を見分ける噂」を
聞いた途端、全てを悟り、沈黙する。
そして、話は回顧となる。
明治維新という激動の時代を駆け抜けた傳三郎。そしてその側には
いつも「とんぼ」と呼ばれる宇三郎がいた。
なにがあっても離れない、傳三郎を守るのは自分だとついていく
宇三郎。うとましく思いつつも、なにかと目をかける傳三郎。
時代のなかのほんの流れの一つ。でもこのふたりの悲劇は
とても重かったです。
「蜻蛉」は「とんぼ」だけど「かげろう」。
かげろうのように薄く、でもしっかりとそこにいた宇三郎。
静かに泣ける本です。

ちなみに藤田傳三郎に関するものといえば藤田美術館
あるみたいですね。収集家でもあったのか。

骨董ミステリが主流の北森氏ではありますが、これほど読ませる
歴史物も書くなら、これはもう、全作品制覇を目指すっきゃない。

投稿者 fran : 23:48 | コメント (0)

2006年01月24日

緋友禅〜旗師・冬狐堂〜

北森鴻:著者
文春文庫

うらがきより
古物、骨董品を専門に扱う旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子は
銀座の画廊でみたタペストリーに魅せられ、現金で全作品を
買う約束をする。しかし作者は死に、作品は消えていた・・・
騙しあいと駆けひきの骨董業界を生き抜く美貌の一匹狼を描く
古美術ミステリ。
表題作他「陶鬼」「『永久笑み』の少女」「奇縁円空」の
三編を収録。

おなじみ冬狐堂ですが、短編集。
出版社が違うからか、シリーズではないです。
でも内容は古美術界の魑魅魍魎がみっしりと詰まっております。

表題作「緋友禅」は古美術ではなく、どっちかってと素人探偵の
謎解きっぽいですが、でも友禅が絡むし、昔の、今ではもうやる人が
ない技法で染めて行くという、芸術性はしっかり押さえてあります。
北森氏作品は読むたびにやりたくなるんだよなぁ。ガラスにしろ
布にしろ焼き物にしろ・・・魅力満載っす。
友禅。うずうず(笑)

そして「奇縁円空」。真作か贋作かをめぐる一体の仏像。
贋作ではなく、「円空」を継ぐもの、として黙々と仏像を
作る男。金儲けにだけ奔走し、あげくに殺し合いさえ起こる
周りの滑稽さが際立つ、短編とはいえなかなかの読み応え。
しかしこの何重にも絡まった糸をほぐすのは大変(苦笑)
最後の最後まで気を抜けない話でした。

次が楽しみなんだわ♪

投稿者 fran : 23:23 | コメント (0)

2005年10月06日

蓮丈那智フィールドファイルシリーズ

北森鴻:著者
新潮文庫

凶笑面(蓮丈那智フィールドファイルⅠ)
触身仏(蓮丈那智フィールドファイルⅡ)

うらがきより
暗き伝承は時を超えて甦り、封じられた怨念は新たな供物を
求めて浮遊する。那智の端正な顔立ちが妖しさを増す時、
怪事件の全貌が明らかになる。民俗学ミステリ。

2本立てでお送りしております(笑)
まずは凶笑面。
民俗学者という特殊な分野の研究者である蓮丈那智と
その助手・内藤三國。
フィールドワークとして訪れた先々で殺人事件やら事故やらに
巻き込まれ、警察など歯牙にもかけず解決していってしまう。
いわゆる素人探偵の様相なのだが、なにしろ「民俗学」に
関わることなので、おそらく彼女がいなかったら事件は解決
しないかもだなー、と思わせる、極めて専門的なミステリ。
こちらはおおざっぱに言って宗教的なものが多い。
ってか、またキリストかよ・・・縁あるな、最近(苦笑)

そして、昔話にまつわるような伝承。
この代々伝わる祭りにはどういった意味が込められているのか?
この家のこの部屋はなんの目的で?
依頼があって足を運ぶ、あるいは調べ物の途中でみつけた、
なんとなく腑に落ちないもの。
そういったものを調査する傍ら、それらに関わる現代の事件も
解決していく。短編連作5編。

触身仏。同じく短編連作5編。
こちらはどっちかというと研究室内で起こった事件。
三國が、論文や那智のファイル整理に精を出しているときに
論文に関わること、あるいは整理をしてて見つけた過去のものの
回想録式が多い。
これは・・・神話かな。
まぁ、歴史なんてほとんどが宗教戦争に近い物があるから、結局は
宗教なんだけど。それから蹈鞴(たたら)伝説ですか。
「鉄」というものが人類にどれだけの影響を与えたか。
そういったものが伝説あるいは民話として残っている。

伝承・神話・伝説。掘り下げればかなり残酷な話。
民俗学という答えのでない世界の、一歩間違えたら歴史が覆る、
そんな危うさが、かなりおもしろいです。
ただし、あくまでもこれは「北森民俗学」なので、現実と同じ
民俗学を論じる必要はない。>あとがきで文学教授が言ってます(笑)

さらに。
これもキャラ萌えができない人は苦痛かもね(苦笑)
宇佐見陶子の狐シリーズはそうでもなかったけど、これはかなり
人物描写が極端でし。

投稿者 fran : 22:52 | コメント (0)

2005年08月23日

花の下にて春死なむ

北森鴻:著者
講談社文庫

うらがきより
年老いた俳人・片岡草魚が、自分の部屋でひっそりと
死んだ。その窓辺に咲いた季節はずれの桜が、さらなる
事件の真相を語る表題作をはじめ、気の利いたビアバー
「香菜里屋(かなりや)」のマスター・工藤が、謎と
人生の悲哀を解き明かす全六編の連作ミステリ。

んー。なんかね、どっかでみたパターンの数々。
誰からも慕われるマスター・工藤。
店に集まる常連達の話から、事件の解決ばかりか
関わる人の深いところまで読みとる洞察力。
「いったいこの人の頭の中はどうなってるのか?」と
周りに呆れられるくらいの回転の速さ。
多くは語らず、立ち入って欲しくないだろう場面は
詮索一切せず。
・・・なんてこたない、大好きな北村薫せんせの
円紫さんと一緒だわ。うははは。
こーゆーのって、一歩間違えたら陳腐なんだよね。
北村氏はOKですが、北森氏はちょっとぎりぎりの
ところでセーフって感じ。
しかしもーややこしいなぁ。。。北村北森・・・ぶつぶつ

で。各作のあらすじぬきだそうとしたんですけどね。
短編なのに盛り沢山で、あたしの頭じゃうまくまとめられない
ですよ。事件あり謎解きありひっかけあり。
ほんとに「この人の頭の中ってどうなってんでしょうね?」

投稿者 fran : 22:54 | コメント (0)

2005年06月28日

闇色のソプラノ

北森鴻:著者
文春文庫

うらがきより
夭折した童謡詩人・樹来たか子の「秋ノ聲」に
書かれた<しゃぼろん、しゃぼろん>という不思議な
擬音の正体は?
たか子の詩に魅せられた女子大生、郷土史家、刑事、
末期ガンに冒された男、医師、そしてたか子の遺児・
静弥が神無き地・遠誉野に集まり、戦慄の事件が
幕を開ける。

またも北森氏。
骨董ミステリ以外にどんなもの書いてるかと思って
手にとってみた1冊。
・・・いやぁ・・・
このひと、こーゆー書き方がすきなんだ・・・
いつまでたっても解決しない事件。
これが正解かとおもいきゃ、でも・・・とくる。
こんどこそ?とおもいきゃ、しかし・・・となる。
ようやく終わってあとはエピローグと、一息ついたら
最後の最後で意外な伏兵の真実。
全く「終」という文字を見るまで、油断も隙もないったら。

少々、だらだらしてるなーという感があるし、くどいぞ!
といいたくなるくらい、繰り返しが多いが、まぁいいだろう。
きっとそれも罠なんだろうから(笑)

あんまりハッピーエンドではないのもこの人の特徴かな。

投稿者 fran : 22:03 | コメント (0)

2005年06月14日

狐闇

北森鴻:著者
講談社文庫

うらがきより
魔鏡を競り市で手に入れたことで、宇佐見陶子の
運命は変わった。市に参加していた男が電車に
飛び込んだのを皮切りに周囲で命を落とす者が続出。
陶子は絵画の贋作作りの汚名を着せられ、骨董業者の
鑑札を剥奪されてしまう。
狡猾な罠を仕掛けたのは誰か?
満身創痍の捜査行は日本の歴史の断層に迫っていく。

冬狐堂シリーズ第2弾。
ある日、得意先から依頼をうけた陶子は青銅鏡
「海獣葡萄鏡」2枚を競り落とす。しかし家に帰り
改めて品物を確かめると、1枚は絶対に市に出る
筈もない皇帝の三種の神器ともいわれる「三角縁
神獣鏡」とすり替わっていた。
そして、ふとしたことからこれが八咫烏を映し出す
「魔鏡」だと気がついてしまう。
そこから、陶子は運命が変わるかのように様々な
不幸な出来事に遭遇していく。

自分に降りかかった災難に、逃げも隠れもしないぜ!な
根性で立ち向かっていく陶子。
謎を解いていくうちに、話がどんどん壮大になって
いきます。
そして、歴史の闇に触れていきます。
歴史の苦手なひとには、なんやねん?って感じに
なりましょう。日本史のお話でもあるわけで。
しかし、壮大な話でオチかとおもいきや、そうは
問屋がおろさないのが北森氏なんでしょかぁ(^^;

これを読んでいると、人間不信が究極まで高められます
(ヲイ^^;)
個人的には1作目の方が、はらはらどきどきがあったな。
こっちは壮大すぎて、頭がついていかんです(笑)
おもしろかったけど。

投稿者 fran : 21:45 | コメント (0)

2005年06月09日

狐罠

北森鴻:著者
講談社文庫

あらすじ
宇佐見陶子は店舗を持たず自分の鑑定眼だけを頼りに
骨董を商う「旗師」と言われる骨董業者。
屋号を「冬狐堂」という。
ある日同業の橘薫堂から持ちかけられ手に入れた
「唐様切子紺碧碗」が巧妙な贋作で、自分が目利き殺しに
嵌められたと悟る。
プロを騙す目利き殺し。目には目を、と意趣返しの罠を
仕掛ける陶子だが、意外な殺人事件に巻き込まれ・・・

魑魅魍魎が蠢く古美術業界を舞台に、骨董商・
贋作者・大学教授・保険会社の調査員・博物館の
研究員らが入り乱れ、それぞれの思惑で騙し騙されの
頭脳戦を繰り広げる、スリリングなコン・ゲーム小説
(あとがきより抜粋)

骨董の世界、ましてや骨董師なんてなじみがない
なんてなもんじゃないくらい特殊な世界では
ありますが、これがめちゃ引き込まれる。
騙す方騙される方、まさしく「狐と狸の化かし合い」
どうがんばっても先が見えない、どう終わるのか
想像もつかない、最後の最後まで油断出来ない
見事なミステリだと思います。

ってか、知らない世界だからなのかなぁ。
すげーおもしろかった。
どんどん読めちゃうテンポのよさ。
専門用語もそれとなく解説つきで、それが邪魔に
ならない程度、なおかつきちんと分かるように
書かれているのはすごいと思う。
ものすごい勢いで読破した。
だってすんげぇ気になるんだもん。先が。

この冬狐堂第2弾を今読んでるが、こっちはもっと
すごい。明日には読み終わるな。

投稿者 fran : 21:37 | コメント (0)