2017年11月01日

私に似た人

貫井徳郎:著者
朝日文庫

「BOOK」データベースより
小規模なテロが頻発するようになった日本。
実行犯たちは実生活では接点がないものの、
一様に、冷たい社会に抵抗する“レジスタント”と称していた。
テロに関わらざるをえなくなった、それぞれの人物の心象と
日常のドラマを精巧に描いたエンターテインメント大作。

投稿者 fran : 21:29 | コメント (0)

2016年10月30日

北天の馬たち

貫井徳郎:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
横浜の馬車道で探偵事務所を始めた皆藤と山南。
優秀で快活な彼らに憧れを抱いた喫茶店マスターの毅志は、
2人の仕事を手伝うことになった。
しかし、復讐や男女を引き合わせるといった、探偵としては
奇妙な依頼を受ける彼らに、毅志は違和感を覚える。
何か裏があると独自に調べ始めた毅志は、2人の隠された
過去を知ることになり―。
緻密な伏線が繋がったとき、驚愕の全貌が姿を現す。
感動と衝撃のサスペンスミステリ。

投稿者 fran : 22:00 | コメント (0)

2016年01月13日

微笑む人

貫井徳郎:著者
実業之日本社文庫

「BOOK」データベースより
エリート銀行員の仁藤俊実が、「本が増えて家が手狭になった」
という理由で妻子を殺害。小説家の「私」は事件を
ノンフィクションにまとめるべく取材を始めた。
「いい人」と評される仁藤だが、過去に遡るとその周辺で、
不審死を遂げた人物が他にもいることが判明し…。
戦慄のラストに驚愕必至!ミステリーの常識を超えた衝撃作、
待望の文庫

投稿者 fran : 16:11 | コメント (0)

2015年06月30日

新月譚

貫井徳郎:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
美貌と壮絶な作品世界で一世を風靡した作家、咲良怜花。
だが彼女は突如として筆を折った。
なぜ彼女は執筆をやめたのか。
彼女が隠し続けてきた秘密とは何か。
沈黙を破り、彼女は語り始める―
目立たない娘だった彼女を変貌させた、ある男との恋の顛末を。
恋愛の陶酔と地獄を活写し、読む者の呼吸を奪う大作。

投稿者 fran : 23:55 | コメント (0)

2013年12月10日

灰色の虹

貫井徳郎:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
身に覚えのない殺人の罪。
それが江木雅史から仕事も家族も日常も奪い去った。
理不尽な運命、灰色に塗り込められた人生。
彼は復讐を決意した。ほかに道はなかった。
強引に自白を迫る刑事、怜悧冷徹な検事、不誠実だった弁護士。
七年前、冤罪を作り出した者たちが次々に殺されていく。
ひとりの刑事が被害者たちを繋ぐ、そのリンクを見出した。
しかし江木の行方は杳として知れなかった…。
彼が求めたものは何か。次に狙われるのは誰か。
あまりに悲しく予想外の結末が待つ長編ミステリー。

投稿者 fran : 00:00 | コメント (0)

2013年06月06日

明日の空

貫井徳郎:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
両親は日本人ながらアメリカで生まれ育った栄美は、
高校3年にして初めて日本で暮らすことに。
「日本は集団を重んじる社会。極力目立つな」と父に
言われ不安だったが、クラスメイトは明るく親切で、
栄美は新しい生活を楽しみ始める。
だが一つ奇妙なことが。
気になる男子と距離が縮まり、デートの約束をするようになるが、
なぜかいつも横槍が入ってすれ違いになるのだ。
一体どうして―?
栄美は、すべてが終わったあとに真相を知ることになる。

投稿者 fran : 01:21 | コメント (0)

2012年12月23日

後悔と真実の色

貫井徳郎:著者
幻冬舎文庫

「BOOK」データベースより
あの強固な呪縛から、いつか解き放たれたかった。
若い女性を襲い、死体から人指し指を切り取る連続殺人魔
「指蒐集家」が社会を震撼させている。
警察は、ネットでの殺人予告、殺害の実況中継など犯人の
不気味なパフォーマンスに翻弄され、足がかりさえ見えない。
その状況下、捜査一課のエース、西條輝司はある出来事を機に
窮地に立たされていた―。
これは罠なのか?
被害者たちにつながりはあるのか?
犯人の狙いは何か?
緻密な構成で不器用に生きる男たちを活写する傑作長編。

投稿者 fran : 22:04 | コメント (0)

2011年12月10日

乱反射

貫井徳郎:著者
朝日文庫

「BOOK」データベースより
幼い命の死。報われぬ悲しみ。遺された家族は、
ただ慟哭するしかないのか?
良識派の主婦、怠慢な医師、深夜外来の常習者、
無気力な公務員、尊大な定年退職者。
複雑に絡み合うエゴイズムの果て、悲劇は起こった…。
罪さえ問えぬ人災の連鎖を暴く、全く新しい社会派
エンターテインメント。

投稿者 fran : 21:42 | コメント (0)

2010年07月07日

空白の叫び(上・中・下)

貫井徳郎:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
退屈な日常の中で飼いならしえぬ瘴気を
溜め続ける久藤。恵まれた頭脳と容姿を
持ちながら、生きる現実感が乏しい葛城。
複雑な家庭環境ゆえ、孤独な日々を送る神原。
それぞれの理由で、殺人を犯した三人は
少年院で邂逅を果たす。しかし、人殺しの
レッテルを貼られた彼らにとって、
そこは想像を絶する地獄であった…。
苛烈ないじめを受ける久藤は、混乱の中で
自らを律し続ける葛城の精神性に強い興味を持つ。
やがて、少年院を出て社会復帰を遂げた三人には、
さらなる地獄が待ち受けていた。

社会復帰後も失意の中にいた久藤は、友人水嶋の
提案で、銀行強盗を計画し、神原と葛城にも協力を
依頼する。三人は、神原の提案で少年院時代の
知り合いである米山と黒沢にも協力を依頼する。
三人の迷える魂の彷徨の果てにあるものとは?

少年犯罪をテーマに中学生たちの心の軌跡を
描き切った衝撃のミステリー長編。

救いようのない人間の闇を描かせたら、やっぱり
貫井氏は一番なのでは。
感情的なものはなにもない。
とにかく淡々と描かれている。
これが、一番怖い。

読み応えはずっしりとあります。
気は滅入りますけどね。

投稿者 fran : 00:51 | コメント (0)

2010年04月20日

ミハスの落日

貫井徳郎:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
一面識もない財界実力者に呼び出された青年ジュアン。
訪れたミハスの地で明かされたのは、亡き母の記憶と、
30年前に起きた密室殺人の真相であった。
スペインを舞台にした表題作他、憧れの女性に裏切られ、
殺意を抱いた男が予期せぬ殺人事件に巻き込まれる
「ストックホルムの埋み火」など5編。
本格ミステリ、警察小説、そして驚愕のどんでん返し。
貫井徳郎の全てが詰まった短編集。

実に10年近くかけてまとめられた短編集。
海外が舞台の作品というコンセプトらしいのだが。
そのためか、なんかの雑誌で読んじゃったみたいな
作品もあったりで、こっちは、また二度買い?!な
あせりまくりでしたけど(苦笑)

やっぱりいいですね、貫井氏。
叙述を攻めなくても、十分やっていけるし、
ぜひいろんな手法で攻めていってほしいです。

投稿者 fran : 00:40 | コメント (0)

2009年12月16日

夜想

貫井徳郎:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
事故で妻と娘をなくし、絶望の中を惰性で
ただ生きる雪籐。だが、美少女・天美遙と
出会ったことで、雪籐の止まっていた時計が
また動き始める。やがて、遙の持つ特殊な力は、
傷ついた人々に安らぎを与え始めるが…。
あの傑作『慟哭』のテーマ「新興宗教」に再び
著者が挑む。
魂の絶望と救いを描いた、渾身の巨篇。

ずいぶん久しぶりの気がする、貫井氏。
微妙な位置だわー(苦笑)
新興宗教をひたすら否定するけど、はたからみたら
新興宗教。
こういうものは、結局人間がつくり、人間が勝手に
都合のいいように歪める、というのか。
ひとの価値観なんて、ひとそれぞれだし、いちいち
なんかの枠に嵌めなきゃなんないっていうのも
愚かすぎるとは思いますが。

なんつか、考えても答えなんか永遠にでないことを
延々とやってるんで、ちょっと飽きます(苦笑)
まぁ、ただ、そういう一連の流れは、そこは貫井氏
ですから、テンポはよくて、それなりにハッピーエンドだし
悪くはないんですよね。はい。

投稿者 fran : 00:56 | コメント (0)

2009年05月26日

愚行録

貫井徳郎:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
ええ、はい。あの事件のことでしょ?
―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。
深夜、家に忍び込んだ何者かによって、一家四人が惨殺された。
隣人、友人らが語る数多のエピソードを通して浮かび上がる、
「事件」と「被害者」。理想の家族に見えた彼らは、
一体なぜ殺されたのか。
確かな筆致と構成で描かれた傑作。『慟哭』『プリズム』に続く、
貫井徳郎第三の衝撃。


宮部みゆきの「理由」恩田陸の「Q&A」「ユージニア」のような、
インタビュー形式の小説。
そして合間に挿入される、一見無関係な「告白」。
事件とこの告白がなんの関係があるのか。

貫井氏で久々唸りました。
ここ近刊はトリックに走りすぎて、いまいちだったんですね。あたしには。
つか、コメディっぽかったし。
なんか「復活した?!」という感じです(笑)

「愚行録」というタイトルに喝采したくなるような内容。
貫井さんもなんか恨みでもあるんですかね?こういう人種に(笑)

投稿者 fran : 01:46 | コメント (0)

2009年01月05日

悪党たちは千里を走る

貫井徳郎:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
しょぼい仕事で日々を暮らすお人好しの詐欺師コンビ、高杉と園部。
ひょんなことから切れ者の美人同業者とチームを組むはめになり、
三人で一世一代の大仕事に挑戦する。それは誰も傷つかない、
とても人道的な犯罪計画だった。準備万端、すべての仕掛けは順調のはずだったが…
次ぎから次ぎにどんでん返しが!
息をつかせぬスピードとひねったプロット。
ユーモア・ミステリの傑作長編。

投稿者 fran : 20:40 | コメント (0)

2008年09月20日

追憶のかけら

貫井徳郎:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
事故で愛妻を喪い、失意の只中にあるうだつの上がらない
大学講師の松嶋は、物故作家の未発表手記を入手する。
絶望を乗り越え、名を上げるために、物故作家の自殺の真相を
究明しようと調査を開始するが、彼の行く手には得体の知れない
悪意が横たわっていた。
二転三転する物語の結末は?著者渾身の傑作巨篇。

半分が別の物語、つまり「物故作家の未発表手記」である。
1作なのに2作楽しめるグリコアーモンドキャラメル(笑)のような作品。

が、作中作、正直途中で飽きました(^^;
それを読まなきゃ、本編行けないんですけどねぇ。
でも、それから後はもぅ怒濤のスピードで。
とにかく、話が二転三転するので、もぅ出てくる人全て疑ってしまったり。
まぁ、ラストに行く前にわかるんですけどね。
その動機はちょっと意外、というか、どうなの?(苦笑)

いやしかし、久しぶりの貫井氏。じっくりと堪能させていただきやした。
トリックは健在だけど、だいぶ読まれ易くなってるぽいのが少々心配。
パターンは変えた方がいいぜよー
って、なにえらそうに(苦笑)

投稿者 fran : 02:11 | コメント (0)

2006年07月18日

被害者は誰?

貫井徳郎:著者
講談社文庫

うらがきより
豪邸の庭に埋められていた白骨死体は誰なのか?犯人が黙秘を
貫く中、警察は押収した手記をもとに、被害者の特定を試みるが・・・
警視庁の桂島刑事から相談される、迷宮入り寸前の難事件の数々。
それを解き明かすのは、頭脳も美貌も態度も規格外のミステリ作家
吉祥院慶彦。痛快無比!本格推理の傑作。

久々新刊でたよ。
美形で超天才、でも態度もでかすぎなミステリ作家の吉祥院先輩が
後輩で警視庁捜査課に勤める桂島のもちこんでくる事件を鮮やかに
解き明かしていく、中編連作。

貫井氏らしい、叙述トリック満載。
よくもまぁここまで話をややこしくできるもんだ(笑)
出てくる人物が、この話にどう絡むのか?と思ってる間に
どんでん返し。へ?これってあれ?あれがこれ?
え?じゃあこっちはなんなの?
むきーっ!

人物表つくらんと(爆)

で、ネタが割れちゃうと、なーんだ。なんですが。
対人関係苦手なあたしは、特に2編目「目撃者は誰?」で難儀しました。

この作品は作中作っていっちゃっていいのかな?劇中劇みたいな感じの
話の中で話を作ってるのが、メインとなっていまして、なかなか
おもしろかったです。
コメディ系な作りなので、さくっといけます。

最近ドツボに暗い話、書かなくなったのかしら(笑)

投稿者 fran : 23:20 | コメント (0)

2006年02月28日

さよならの代わりに

貫井徳郎:著者
幻冬舎ノベルズ

うらがきより
「私は未来から来たの」
劇団「うさぎの眼」に所属する、駆け出しの役者・和希の前に
現れた美少女。彼女は劇団内で起きた殺人事件の犯人を見つける
ために、27年の時を超えてきたという。
彼女が和希に近づく目的は?素性は?何より未来から来たという
言葉の真意は?疑いを抱きながらも、彼女の魅力に惹かれ始めた
和希は、犯人の捜索に乗り出すが・・・。
錯綜する謎を軽快なタッチで描き切った青春ミステリ。

ちょっと変わった作品出しましたなぁ。
ここんとこ貫井氏といえば、暗い話ばっかりで、さらにワンパターンに
なりつつあった叙述ミステリにいささか飽きた感があったけど
やてくれたな、にやり、ってとこでしょか(笑)
かなり軽いテンポの作品です。

しかし、まさか時間SFをやるとは・・・

タイムスリップといや、もはや出切っちゃった感じなんだけど。
そういう話をかくときは、きちんとつじつま合わせないと、ただの
ギャグだから、それなりに完成されたものになるし。
ま、オチが「うそでしたー」とか「夢でしたー」とかやられるよりは
いいですが(笑)
もちろん、これもきちんと練られています。タイムパラドックスも
きちんと説明されてるし。
それでも、どうしてハッピーエンドにならんかな、この人は(^^;
いや、ある意味ハッピーエンドですが。後味悪い訳ではないので。

あ、いっこ、引っかかってる点はあるのだ。
誰か、読んで答え教えてくれない?(笑)

投稿者 fran : 23:07 | コメント (0)

2005年07月12日

殺人症候群

貫井徳郎:著者
双葉文庫

うらがきより
警視庁内には、捜査課が表立って動けない事件を
処理する特殊チームが存在した。
そのリーダーである環敬吾は、部下の原田柾一郎、
武藤隆、倉持真栄に、一見無関係と見える複数の
殺人事件の繋がりを探るように命じる。
「大切な人を殺した相手に復習するのは悪か?」
「この世の正義とは何か?」という大きなテーマと
抜群のエンターテイメント性を融合させた怒濤の
ノンストップ1100枚!

なんて、軽く書いてありますが・・・
現代の異常な犯罪を考えたら、あまりにも現実と
シンクロしてしまい・・・

婚約者とただドライブデートをしていただけなのに
質の悪い少年たちに目を付けられ、婚約者は惨殺、
己は輪姦され心身共にボロボロとなった響子。
同級生たちに「むかつく」というただそれだけの
理由で人としての原形もとどめないほどのリンチで
殺された息子。なんとしてでも法の裁きをと紛争する
梶原。
同じように子供を殺された親たちが結成する会の
会長、牧田。
そして精神病者に妻子を惨殺された過去をもつ倉持。

大事な家族を殺されたのに、犯人は未成年というだけで
法のもとに手厚く保護され、反省どころか何も感じない
まま、社会に復帰し、同じことを繰り返している。
少年たちの親も全く意に介さず、被害者の遺族たちを
疎ましく思う現実。
こんなやつらが生きていたところで、確かに何の意味も
ないだろう。ゴキブリにも劣る屑だと怒りを覚えるのも
当然だろう。
だからといって殺すというのはどうなんだろうか。
復讐をしたところで殺された人は帰ってこない。
復讐という名の殺人者となるだけ。
しかし、響子を愛する渉は、響子を救うために犯人たちを
殺し、さらには響子が同じような境遇の人を救いたいと
関わる牧田の会からも依頼を請け負って職業殺人者と
なっゆく。

響子と渉の話が軸となり、いろいろな事件が交錯して
複雑な展開となっていくが、要点はただひとつ。
「殺されたら殺してもいいのか?」
最後はやりきれない後味の悪さが残ります。

人が人を裁くのはそんな簡単なものではないはず。
そんな重いテーマを扱う貫井氏はうまいと思うが、
ちょっとところどころ半端になってしまったところが
あったのが残念。
この症候群シリーズは3部作で、これが最後。(たぶん)

さらに補足。
この話は実は3つの軸があります。
響子と渉。環率いる特殊チーム。
そして「少年犯罪を呼び込む」結果となってしまった看護師。
ここまで長いとどうまとめていいやらなんで、あえて一番
考えさせられた話にしぼりましたが。
看護師もね・・・親の自己中心の罰があたったと言ってしまえば
それまでだけど・・・
まぁ、興味があったら読んでみてください。

投稿者 fran : 23:51 | コメント (0)