2016年08月07日

死神の浮力

伊坂幸太郎:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
娘を殺された山野辺夫妻は、逮捕されながら
無罪判決を受けた犯人の本城への復讐を計画していた。
そこへ人間の死の可否を判定する“死神”の千葉が
やってきた。千葉は夫妻と共に本城を追うが―。
展開の読めないエンターテインメントでありながら、
死に対峙した人間の弱さと強さを浮き彫りにする傑作長編。

投稿者 fran : 20:55 | コメント (0)

2016年05月25日

ガソリン生活

伊坂幸太郎:著者
朝日文庫

「BOOK」データベースより
実のところ、日々、車同士は排出ガスの届く距離で
会話している。本作語り手デミオの持ち主・望月家は、
母兄姉弟の四人家族(ただし一番大人なのは弟)。
兄・良夫がある女性を愛車デミオに乗せた日から
物語は始まる。強面の芸能記者。不倫の噂。
脅迫と、いじめの影―?
大小の謎に、仲良し望月ファミリーは巻き込まれて、
さあ大変。凸凹コンビの望月兄弟が巻き込まれたのは
元女優とパパラッチの追走事故でした―。
謎がひしめく会心の長編ミステリーにして幸福感の
結晶たる、チャーミングな家族小説。

投稿者 fran : 19:42 | コメント (0)

2015年11月01日

ジャイロスコープ

伊坂幸太郎:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
助言あります。
スーパーの駐車場にて“相談屋”を営む稲垣さんの下で
働くことになった浜田青年。人々のささいな相談事が、
驚愕の結末に繋がる「浜田青年ホントスカ」。
バスジャック事件の“もし、あの時…”を描く「if」。
謎の生物が暴れる野心作「ギア」。
洒脱な会話、軽快な文体、そして独特のユーモアが詰まった
七つの伊坂ワールド。
書下ろし短編「後ろの声がうるさい」収録。

投稿者 fran : 15:26 | コメント (0)

2015年06月22日

夜の国のクーパー

伊坂幸太郎:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
目を覚ますと見覚えのない土地の草叢で、蔓で縛られ、
身動きが取れなくなっていた。
仰向けの胸には灰色の猫が座っていて、
「ちょっと話を聞いてほしいんだけど」と声を出すものだから、
驚きが頭を突き抜けた。
「僕の住む国では、ばたばたといろんなことが起きた。
戦争が終わったんだ」猫は摩訶不思議な物語を語り始める―
これは猫と戦争、そして世界の秘密についてのおはなし。

投稿者 fran : 23:52 | コメント (0)

2015年06月10日

仙台ぐらし

伊坂幸太郎:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
タクシーが、見知らぬ知人が、ずうずうしい猫が、多すぎる。
タクシー運転手が嘆く不景気の元凶は何か、
喫茶店で執筆中にやたらと話しかけてくるおじさんは誰なのか、
どうすれば自分の庭に猫が糞をしなくなるか。
仙台に暮らす心配性の著者が、身の回りで起きた
ちょっとおかしな出来事を綴る。
2005年から2015年までに書き溜められたエッセイ集。
短篇小説「ブックモビール」も収録。

投稿者 fran : 23:42 | コメント (0)

2015年01月30日

PK

伊坂幸太郎:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
人は時折、勇気を試される。
落下する子供を、間一髪で抱きとめた男。
その姿に鼓舞された少年は、年月を経て、
今度は自分が試される場面に立つ。
勇気と臆病が連鎖し、絡み合って歴史は作られ、
小さな決断がドミノを倒すきっかけをつくる。
三つの物語を繋ぐものは何か。
み解いた先に、ある世界が浮かび上がる。

投稿者 fran : 23:15 | コメント (0)

2013年11月13日

マリアビートル

伊坂幸太郎:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
元殺し屋の「木村」は、幼い息子に重傷を負わせた相手に
復讐するため、東京発盛岡行きの東北新幹線“はやて”に乗り込む。
狡猾な中学生「王子」。
腕利きの二人組「蜜柑」&「檸檬」。
ツキのない殺し屋「七尾」。
彼らもそれぞれの思惑のもとに同じ新幹線に乗り込み―
物騒な奴らが再びやって来た。
『グラスホッパー』に続く、殺し屋たちの狂想曲。
3年ぶりの書き下ろし長編。

投稿者 fran : 01:25 | コメント (0)

2013年08月10日

オー!ファーザー

伊坂幸太郎:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
父親が四人いる!?高校生の由紀夫を守る四銃士は、
ギャンブル好きに女好き、博学卓識、スポーツ万能。
個性溢れる父×4に囲まれ、息子が遭遇するは、
事件、事件、事件―。
知事選挙、不登校の野球部員、盗まれた鞄と心中の遺体。
多声的な会話、思想、行動が一つの像を結ぶとき、
思いもよらぬ物語が、あなたの眼前に姿を現す。
伊坂ワールド第一期を締め括る、面白さ400%の長篇小説。

投稿者 fran : 01:01 | コメント (0)

2013年04月20日

バイバイ、ブラックバード

伊坂幸太郎:著者
双葉文庫

「BOOK」データベースより
星野一彦の最後の願いは何者かに“あのバス”で
連れていかれる前に、五人の恋人たちに別れを告げること。
そんな彼の見張り役は「常識」「愛想」「悩み」「色気」
「上品」―これらの単語を黒く塗り潰したマイ辞書を持つ
粗暴な大女、繭美。なんとも不思議な数週間を描く、
おかしみに彩られた「グッド・バイ」ストーリー。
特別収録:伊坂幸太郎ロングインタビュー。

投稿者 fran : 01:51 | コメント (0)

2012年12月05日

SOSの猿

伊坂幸太郎:著者
中公文庫

「BOOK」データベースより
三百億円の損害を出した株の誤発注事件を調べる男と、
ひきこもりを悪魔秡いで治そうとする男。
奮闘する二人の男のあいだを孫悟空が自在に飛び回り、
問いを投げかける。
「本当に悪いのは誰?」
はてさて、答えを知るのは猿か悪魔か?
そもそも答えは存在するの?
面白くて考えさせられる、伊坂エンターテインメントの集大成。

投稿者 fran : 21:49 | コメント (0)

2012年09月09日

あるキング

伊坂幸太郎:著者
徳間文庫

「BOOK」データベースより
弱小地方球団・仙醍キングスの熱烈なファンである
両親のもとに生まれた山田王求。
“王が求め、王に求められる”ようにと名づけられた
一人の少年は、仙醍キングスに入団してチームを優勝に
導く運命を背負い、野球選手になるべく育てられる。
期待以上に王求の才能が飛び抜けていると知った両親は、
さらに異常ともいえる情熱を彼にそそぐ。
すべては「王」になるために―。
人気作家の新たなるファンタジーワールド。

投稿者 fran : 21:14 | コメント (0)

2011年11月13日

モダンタイムス(上・下)

伊坂幸太郎:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
恐妻家のシステムエンジニア・渡辺拓海が請け負った仕事は、
ある出会い系サイトの仕様変更だった。
けれどもそのプログラムには不明な点が多く、
発注元すら分からない。そんな中、プロジェクトメンバーの
上司や同僚のもとを次々に不幸が襲う。
彼らは皆、ある複数のキーワードを同時に検索していたのだった。

5年前の惨事―播磨崎中学校銃乱射事件。
奇跡の英雄・永嶋丈は、いまや国会議員として権力を手中にしていた。
謎めいた検索ワードは、あの事件の真相を探れと仄めかしているのか?
追手はすぐそこまで…
大きなシステムに覆われた社会で、幸せを掴むには―問いかけと
愉しさの詰まった傑作エンターテイメント。

投稿者 fran : 23:46 | コメント (0)

2010年12月22日

ゴールデンスランバー

伊坂幸太郎:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、
ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、
何年かぶりで呼び出されていた。
昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子は
どこかおかしい。訝る青柳に、森田は
「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」
「金田はパレード中に暗殺される」
「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、
鬼気迫る調子で訴えた。
と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、
青柳に向かって拳銃を構えた―。
精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―
伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、
現時点での集大成。

投稿者 fran : 01:18 | コメント (0)

2010年07月24日

砂漠

伊坂幸太郎:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
入学した大学で出会った5人の男女。
ボウリング、合コン、麻雀、通り魔犯との遭遇、
捨てられた犬の救出、超能力対決…。
共に経験した出来事や事件が、互いの絆を深め、
それぞれ成長させてゆく。
自らの未熟さに悩み、過剰さを持て余し、
それでも何かを求めて手探りで先へ進もうとする青春時代。
二度とない季節の光と闇をパンクロックのビートに
のせて描く、爽快感溢れる長編小説。

投稿者 fran : 01:18 | コメント (0)

2010年01月27日

フィッシュストーリー

伊坂幸太郎:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
最後のレコーディングに臨んだ、売れないロックバンド。
「いい曲なんだよ。届けよ、誰かに」テープに記録された
言葉は、未来に届いて世界を救う。時空をまたいでリンクした
出来事が、胸のすくエンディングへと一閃に向かう瞠目の
表題作ほか、伊坂ワールドの人気者・黒澤が大活躍の
「サクリファイス」「ポテチ」など、変幻自在の筆致で
繰り出される中篇四連打。爽快感溢れる作品集

短編じゃないのか、、、中編ね。

相変わらずとらえどころが難しい伊坂作品です(笑)

でもおもしろいんだな、これが。
人物がみんなビミョーでよろしい(笑)
泥棒って、こんなでいいんだっけ?(笑)

いろんな意味で、ゆるくて、なんかほっとする作品集。

投稿者 fran : 02:34 | コメント (0)

2008年10月08日

魔王

伊坂幸太郎:著者
講談社文庫

うらがきより
会社員の安藤は弟の潤也二人で暮らしていた。
自分が念じれば、それを相手が必ず口に出すことに偶然気がついた安藤は、
その能力を携えて、一人の男に近づいていった。
五年後の潤也の姿を描いた「呼吸」とともに綴られる、何気ない日常生活に
流されることの危うさ。新たなる小説の可能性を追求した物語。

政治が絡んでるからなぁ。。。
理想なんてそれこそ十人十色、千差万別。
人よりちょっと違う能力をもったのを、主人公にしたあたり
なんか和らげようという感がなくもないが。

でもなぁ、、、
万人が満足する世界なんて、絶対あり得ないわけで。

だから、潤也のはなしである「呼吸」では、ちょっとほっとした。
なんだかんだで議論はされているけど。
それは、あたしらのおしゃべりと同等の範疇を出ないから。

たとえ、作者本人に確としたメッセージ性がないにせよ、現実の政治を
扱うのは、かなり危険を伴うと思うんですよねぇ。
赤だ、黒だ、右だ、左だ、ってねぇ。。。

この50年後が「モダンタイムス」という作品になってると。
読みたいが、怖いような(^^;

投稿者 fran : 00:38 | コメント (0)

2007年09月06日

グラスホッパー

伊坂幸太郎:著者
角川文庫

うらがきより
「復讐を横取りされた。嘘?」
元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。
どうやら「押し屋」と呼ばれる殺し屋の仕業らしい。鈴木は正体を
探るため、彼の後を追う。
一方、自殺専門の殺し屋・鯨、ナイフ使いの若者・蝉も「押し屋」を
追い始める。それぞれの思惑のもとに─
「鈴木」「鯨」「蝉」、三人の思いが交錯するとき、物語は唸りを
あげて動き出す。
疾走感溢れる筆致で綴られた、分類不能の「殺し屋」小説。

よくまぁこれだけ死をばらまきましたなぁ。
これなら賛否両論きっぱり分かれるのも無理ないか。
内容はともかく、読ませる力はやっぱり伊坂氏ならではなので
いいや(なにが?)

投稿者 fran : 23:21 | コメント (2)

2007年06月18日

チルドレン

伊坂幸太郎:著者
講談社文庫

うらがきより
「俺たちは奇跡を起こすんだ」
独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか
憎めない男・陣内。彼を中心にして起こる不思議な事件の数々─。
何気ない日常に起こった五つの物語が、一つになったとき、予想もしない
奇跡が降り注ぐ。
ちょっとファニーで、心温まる連作短編の傑作。

登場人物の奇抜さがどんどんエスカレートしてってるような気がするのは
あたしだけでしょか(^^;
読み始め、一瞬「陽気なギャング・・・?」と思った銀行強盗と鉢合わせの
物語。そこで出会った、同じように人質にされた盲目の永瀬。
朝令暮改どころか、3分後にはさっきと全く正反対のことを言う陣内に
振り回されつつも、つい尊敬してしまう同僚の武藤。
彼らを軸にした、なんとも不思議な話である。

とにかく根拠のない自信にみちあふれ、周りがどう思おうと我が道をゆく、
こんなのが同僚にいたら、頭抱えるぞと思うような男が家裁調査員で
非行に走った子供を相手にするというのだから、世も末です(笑)
ところが、これがいいんだなぁ。
むちゃくちゃ言ってるようでいて妙な説得力。
天才的采配とでもいうのか。武藤がうっかり尊敬しちゃうのも頷ける(笑)
少々、親子とか家族とかいう重いテーマではあったりしますが、うんざり
するような重さではない。
派手な話ではないが、読み終わった後にホッとできるような、そんな一冊。

陣内もいいけど、永瀬もかっこいい。
そして永瀬の彼女もすごくいい。
もちろん永瀬の相棒レトリーバーのベスもね。
ますます惚れ直していく伊坂作品なのでした。

投稿者 fran : 23:02 | コメント (0)

2007年03月26日

死神の精度

伊坂幸太郎:著者
文藝春秋

「MARC」データベースより
「俺が仕事をするといつも降るんだ」
クールでちょっとズレてる死神が出会った6つの物語。
音楽を愛する死神の前で繰り広げられる人間模様。
『オール読物』等掲載を単行本化。

「棺桶の釘を打たれるまでなにが起こるかなんてわからない」

いや、やりますね。死神が主人公であります。
死神の世界もちゃんと組織化されてて、情報部がよこすスケジュールに
従って、一週間調査を行い、「可」か「見送り」かを報告する。
「可」であれば当然、一週間後にその人は死ぬのである。
それを見届けて仕事が終わる。そこには何の感情も無い。
死神は我々と同じく「決められた仕事をする」だけ。
それでも、なんらかの形で調査の為に密着(?)してなければならないので
暇つぶしに質問とかぶつけてみちゃったりするのだ。
死神なので人間の常識はわからない。そのあたりがゆるいボケぶりに映り、
面白さを増幅させている。

しかもミュージックが大好きでCDショップの試聴コーナーに張り付いて
弛緩してる死神なんて誰が想像する?(笑)

人の死を扱っているが、悲壮感はない。
いわゆる”寿命”とか”病気”での死ではなく、あくまでも「突発的な
事故・事件による死」のみを扱うため、本人は一週間後に死ぬなんて
夢にも思ってないわけだ。だから日常が流れているだけなのである。

人は誰だっていつかは死ぬ。
ヤクザだって好青年だって犯罪者だって、みんな平等。
それをさらっと分からせてくれる、伊坂氏ならではのセンス。
秀逸でございます。

投稿者 fran : 23:22 | コメント (0)

2006年12月30日

アヒルと鴨のコインロッカー

伊坂幸太郎:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
引っ越してきたアパートで、最初に出会ったのは黒猫、次が悪魔めいた
長身の美青年。
初対面だというのに、彼はいきなり「一緒に本屋を襲わないか」と
持ち掛けてきた。彼の標的は—たった一冊の広辞苑。
僕は訪問販売の口車に乗せられ、危うく数十万円の教材を買いそうに
なった実績を持っているが、書店強盗は訪問販売とは訳が違う。
しかし決行の夜、あろうことか僕はモデルガンを持って、書店の裏口に
立ってしまったのだ!
四散した断片が描き出す物語の全体像は?
注目の気鋭による清冽なミステリ。

現在と2年前が交互に語られる構成。
このふたつの出来事がどこで交わるのか?
なんとも悲しい話でした。でも優しい。

主人公と一緒に「河崎」に振り回されてみました(笑)
ほんとに、こんなん身近にいたら迷惑この上ないわ(笑)
でも楽しそう(ゲラ)
こういう登場人物の魅力が、伊坂氏の魅力なのです。
そんで、猫につけた名前が「シッポサキマルマリ」・・・ながっ
愛すべきひとだ(笑)

今回のゲストはギャングシリーズの響野夫人・抄子サンでした。
これも毎回「誰がでてくるかなぁ?」と楽しみなひとつ。
でも、作品が多くなってきて、そろそろわからなくなりつつある。

これは映画化だそうですね。
でも、この話、どう映画化するんだろう?
陳腐にはしないで欲しいなぁ。

投稿者 fran : 23:13 | コメント (0)

2006年12月04日

終末のフール

伊坂幸太郎:著者
集英社

出版社 / 著者からの内容紹介
あと3年で世界が終わるなら、何をしますか。
2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。

世界滅亡まであと3年となったときの、8つの人間模様。
家庭崩壊してしまった家族の葛藤、あと3年しか生きられない子供を
産むかどうかで悩む夫婦、恋愛したいなとふと思う少女、世の中の騒ぎなど
目もくれず、淡々とトレーニングに励むボクサー、疑似家族が形成されていく
ある老女の家、などなど。
世界が滅亡しようがしまいが、それぞれにはそれぞれの考え悩み悲しみ
喜びがあり、残された時間を自分らしく生きて行こうとする。
愛する者、家族のあり方、そして生きて行くという事を静かに問う作品。

最後のとき、あなたは誰と迎えますか?
そしてどんな最後を迎えたいですか?

少なくともじたばたあがくようなみっともないことはしたくないな。
どうせ本屋なんか機能しなくなるんだから、忍び込んでこころゆくまで
読んでいたいな(笑)
あとは酒が残っていればいうことなし。
どうせ俗物です(大笑)

伊坂作品のなかでは、かなり真面目な方かな。
でもやっぱりちょっと地軸がずれてるのが、ふふっという感じです。

投稿者 fran : 23:31 | コメント (2)

2006年07月20日

重力ピエロ

伊坂幸太郎:著者
新潮文庫

うらがきより
兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。
家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が
大人になった頃、事件は始まる。
連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。
そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。
謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは─。
溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。

気になって気になってしょーがなく、でも、文庫までじっと我慢の子で
待った。ようやく解禁♪
ギャングでゆるさに脱力してたが、さすが伊坂氏。
期待を裏切らない出来。

遺伝子情報を扱う会社に勤める泉水。天才的な絵の才能をもつ弟・春。
春は、母親が暴行魔に襲われレイプされて出来た子供である。
父親の判断で、春はふたりの子供として、泉水の弟として、産まれてきた。
それから20数年、母はすでに亡く、父はガンに冒され、春は街の落書きを
消すという仕事を不定期にしながら、きままに暮らしていた。
そんな日々に起こる連続放火事件。
泉水の会社も被害にあう。が、その前日、春から「兄貴の会社が放火
されるかもしれない」という電話がきていた。
春が見つけた放火と奇妙な落書きの関係。謎を解くべく調査にのりだす
泉水と春、入院中の父までおもしろがって協力を始めるが・・・

と、一見犯人探しのミステリだが、これには深い「家族の愛」のような
テーマが流れている。
半分しか血がつながっていない兄弟。遺伝子を扱う会社という皮肉。
そして、途中から「あぁそうなんだな」と気がつく、春の深い心の闇。
それがこの話のラストです。

けっして明るい話ではなく、ともすれば引きこもり?的な展開をみせる
話だが、とにかく会話がシャレているので、そこんとこは気にならない。
「深刻なことは陽気に伝えるべきなんだよ」という春の台詞どおり、
どんなことにも、前向きさ、ポジティブさが漂い、深刻なのに暗くない
不思議な世界を作り上げています。

遺伝子をさんざん語り尽くし、くどいほどの説明をしておきながら
この3人は血のつながりなぞ全く無視で、親子で兄弟なのです。
うん、かっこいいかも(笑)
もっともラストは切ないですけどね。無視しきれなかった悲しみが
これからこの兄弟をどう成長させるか。

ところで、オーデュボンとラッシュライフの登場人物もちら出して
ますね。あの泥棒さん大好きなので、かなり喜んだ(笑)

投稿者 fran : 22:57 | コメント (4)

2006年05月25日

陽気なギャングの日常と襲撃

伊坂幸太郎:著者
祥伝社ノン・ノベル

うらがきより
人間嘘発見器成瀬が遭遇した刃物男騒動、演説の達人響野は
「幻の女」を探し、正確無比な”体内時計”の持ち主雪子は
謎の招待券の真意を追う。そして天才スリの久遠は殴打される
中年男に─史上最強の天才強盗(ギャング)4人組が巻き込まれた
バラバラな事件(トラブル)。だが、華麗なる銀行襲撃の裏に
突如浮上した「社長令嬢誘拐事件」と奇妙な連鎖を始め・・・。

「陽気なギャングが地球を回す」の続編。
文庫まで待てなかったよ(^^;
まぁ、ノベルズだからいいか。

さて。このおかしな4人組ギャング再登場。
今回は、それぞれがバラバラに事件に遭遇し、気がついたら
1本に繋がっていたという、伊坂氏お得意のパターン。
もちろん、銀行強盗もちゃんとやりますよ。
ネタバレなしにはちょいと語れないので、ぜひ本編をお楽しみ
くださいませ(^^;

それにしても、これすごいね。マンガ化もしてるし、映画の方は
公式ガイドブックまででてるよ(笑)
響野のダメダメっぷりが、なんか佐藤浩市だとすんごくすんなり
想像できちゃって(巧いからなぁあのひと)、この2作目は
読み乍ら脳内映像は完全に佐藤浩市で出来上がっておりました(笑)
あ、映画はみてないっす。そのうちテレビでやるでしょ。
(何年後だ・笑)

投稿者 fran : 23:03 | コメント (0)

2006年02月18日

陽気なギャングが地球を回す

伊坂幸太郎:著者
祥伝社文庫

うらがきより
嘘を見抜く名人、天才スリ、演説の達人、精確な体内時計を
もつ女。この四人の天才たちは百発百中の銀行強盗だった。
・・・はずが、思わぬ誤算が。
せっかくの「売上」を、逃走中に、あろうことか同じく
逃走中の現金輸送車襲撃犯に横取りされたのだ!
奪還に動くや、仲間の息子に不穏な影が迫り、そして死体も
出現。映画化で話題のハイテンポな都会派サスペンス。

あ。映画になるんだ・・・(苦笑)
いや〜非常に楽しい話です。たしかに映画向きだ。
ぽんぽんと進んで行くテンポのよさ。
緻密にはりめぐらされた伏線の結末。
裏の裏の裏をかく騙し合い。一気に読めちゃう。
なによりも、登場人物のこの底抜けな明るさがイイ。
強盗中に演説ぶちかますやつなんて、そうそういるまい(笑)
会話のセンスも抜群である。
そして、いつも思うけど、副題(章ごとの)のつけかたが
ものすごくツボなんだよねぇ。

ベタ褒め(笑)

伊坂氏の話って、いつもどこか現実からちょっと飛んでる。
でも「ありえなく」はない、かもしれない。
このセンスはちょっと真似できないっしょな。
もっといっぱい本出してるんだけど、はよ文庫化してなぁ。

「重力ピエロ」をあちゃに先越されてくやしいのでした(爆)

投稿者 fran : 23:39 | コメント (2)