2011年04月16日

ダブル・プロット

岡島二人:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
若い母親が死んだ真相と赤子の行方、
フィルムに記録されていた驚くべき殺人手口、
遅れて配達された年賀状に隠された犯罪…
日本ミステリー界の至宝・幻の名コンビ岡嶋二人による
傑作短編集。
既刊の『記録された殺人』に、表題作を含めた
3編の未収録作品を加え、再編成した文庫オリジナル。

投稿者 fran : 21:35 | コメント (0)

2008年04月14日

焦茶色のパステル

岡嶋二人:著者
講談社文庫

うらがきより
東北の牧場で、牧場長と競馬評論家・大友隆一が殺され、サラブレッドの
母子、モンパレットとパステルも撃たれた。
競馬の知識のない隆一の妻・香苗を怪事件が次々に襲う。
一連の事件の裏には、競馬界を揺るがす恐るべき秘密が隠されていた。
注目の共作作家の傑作競馬ミステリー。第28回江戸川乱歩賞受賞作品。

うーん、お馬さんに興味がないといまいちかなぁ。
一応、馬には無知な人を主人公にして、結構細かく解説はして
あったりするんだけど。
まぁ、サラブレッドというか、血統って大変なんっすねーと
そんくらいしか感想浮かびませんが(苦笑)

それでも読ませちゃうんだから、なかなかのもんかとは思います。
スリリングだし。

でも、血統一つで殺されちゃう馬は哀れ。
百万千万単位の金が動く世界とはいえ、人間勝手過ぎ。
面白かったけど、やっぱ、嫌かも。

投稿者 fran : 23:45 | コメント (0)

2006年09月08日

クラインの壺

岡嶋二人:著者
講談社文庫

うらがきより
200万円でゲームブックの原作を、謎の企業イプシロン・プロジェクトに
売却した上杉彰彦。その原作をもとにしたヴァーチャルリアリティ・
システム『クライン2』の制作に関わることに。
美少女・梨紗と、ゲーマーとして仮想現実の世界に入り込む。
不世出のミステリ作家・岡嶋二人の最終作かつ超名作。

こいつは、、、すごい。1989年に発表されたものだが、今でも
十分通用する世界である。
逆に言えば、17年ではさほど世界は進んでないということか?
しかし、パソコンといえばDOSだった時代である。
さすがにC言語のみという時代ではないが、それでもwindowsなんて
誰も、マニアくらいしか知らなかった時代。
マックでさえ、ようやくカラーになったばかりの頃。
ギガバイトが当たり前になった今の時代でさえ、テラバイトもまだそんなに
ないのに、この本の世界はペタである。ペタバイト。
ギガバイトの千倍がテラ。テラの千倍がペタ。
いや、ほんとにこの人たち、時代を間違えましたね。

えーと。で、ゲームなんです。要は。
バーチャルリアリティとはいえど、まだまだお粗末なものしかできて
いないと思いますが。この話の世界では、リアリティ以上の出来。
登場人物との自然な会話、食べることも飲む事も現実並み。
殴られれば痛いし、触れられれば温かい。
決定的に違うのは死んでもゲームオーバーになるだけ。
しかし、あまりに現実と区別がつかなくなり、ゲームの中に本当の
現実世界─自分の部屋や街、日常生活、友人たち─が現れた場合・・・
自分は今、「どっち」にいるのか?

クラインの壺とは、メビウスの環を四次元にしたもの、だそうだ。
三次元では無理が生じるが、四次元にまですると無理なく収まる。
しかし、実際に図形でみても、なんだかよくわからん(笑)
表をなぞっていたらいつのまにか裏だったというのは、わかるんだけどね。
つまりそういう意味で、現実にいるつもりだったらゲームの中だった
なんてオチは怖いじゃないですか。
そこまでのリアリティなんてゲームに欲しくないです。

なかなか楽しくそしてホラー並みな恐怖も味わえる1冊。

投稿者 fran : 23:34 | コメント (0)

2005年10月14日

99%の誘拐

岡嶋二人:著者
講談社文庫

うらがきより
末期ガンに冒された男が、病床で綴った手記を遺して生涯を終えた。
そこには八年前、息子をさらわれた時の記憶が書かれていた。
そして十二年後、かっての事件に端を発する新たな誘拐が行われる。
その犯行はコンピューターによって制御され、前代未聞の完全犯罪が
幕を開ける。

二人なんてまたけったいな名前付けて、と思ったらほんとに
ふたりだった(^^;
徳山諄一、井上泉の共同著名である。
井上泉は現在、井上夢人という名で書いており、なんだこのひと
だったんだ、と思った。

さて、この話は最初から犯人が出てくるタイプです。
犯人を探すんではなくて、犯人と共に誘拐事件を見守っていく?
いや、現在進行形で追っかけていく?そんな感じ。
思い切り一気読みですた。はい。

初出は1988年。あら、17年前(^^;・・・かなり古いな。
どぉりでパソコン通信だのトランシーバーだのラップトップだの
古くさいと思ったわけだ(笑)
その当時でこれだけのコンピューター犯罪を考えつくのはすごいかも。
ただ、今となってはおもいっきり突っ込みどころ満載なのですが(笑)
いっかな優秀なプログラマーだとしても、完璧はあり得ませんがな。
そして、身代金が現金ではなくダイヤ。当時はダイヤが一番足が
つかなかったのかしら?いくらあのトリックのためとはいえど、ダイヤは
ちょっと簡単に足つくよぅ。・・・でも17年前だしな・・・
無理矢理納得させてみる(苦笑)

脱線しますが。
マブチモーターの社長宅が襲われて奥さんと娘さんが殺された事件。
3年たったついこないだ、犯人が捕まりましたね。
別件から引き出された逮捕でしたが、決めては宝石だったそう。
宝石は安易に売りさばくとあっさり足つきます。
今の世界中にはられた貴石流通のネットワークはすごいものらしい。

で。この誘拐犯の動機はなんだったのでしょうか?
強いて言うなら復讐、かな。完全犯罪をなしとげた彼ですが、決して
その心は晴れやかではなかったはず。
お金が欲しかったわけではなかったのですから。

もうこの”岡嶋二人”はコンビ解消してしまってますが、井上夢人は
なかなかおもしろい作品かいてます。
そのうちまた新しい物探してみよう。

投稿者 fran : 22:53 | コメント (0)