2012年09月15日

扉守 〜潮ノ道の旅人〜

光原百合:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
古い井戸から溢れだす水は“雁木亭”前の小路を水路に変え、
月光に照らされ小舟が漕ぎ来る。この町に戻れなかった魂は
懐かしき町と人を巡り夜明けに浄土へ旅立つ。
(「帰去来の井戸」)
瀬戸の海と山に囲まれた町でおこる小さな奇跡。
柔らかな方言や日本の情景に心温まる幻想的な七篇。
第一回広島本大賞受賞作。

投稿者 fran : 21:11 | コメント (0)

2008年01月16日

最後の願い

光原百合:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
新しく劇団を作ろうとしている男がいた。度会恭平。劇団の名は、劇団φ。
納得するメンバーを集めるため、日々人材を探し回る。
その過程で出遭う謎—。
日常に潜む謎の奥にある人間ドラマを、優しい眼で描く青春ミステリー。

投稿者 fran : 23:02 | コメント (0)

2006年08月17日

時計を忘れて森へいこう

光原百合:著者
創元推理文庫

うらがきより
同級生の謎めいた言葉に翻弄され、担任教師の不可解な態度に
胸を痛める翠は、憂いを抱えて清海の森を訪ねる。
さわやかな風が渡るここには、心の機微を自然のままに見て取る
森の護り人が住んでいる。一連の話を材料にその人が丁寧に織りあげた
物語を聞いていると、頭上の黒雲にくっきり切れ目が入ったように
感じられた。
その向こうには、哀しくなるほど美しい青空が覗いていた・・・。

なんだかよくわからないうらがきっすね(^^;
光原氏の、これがデビュー作だった、らしい。
かなり時間がたっての文庫化っぽい、が、どっかで出してるかもしれない
ので、正確なとこわかりませんです(^^;

シーク協会という、いわゆる環境保全のような活動をしている団体が
拠点としている牧場というか、公園というか、まぁ、よくある自然公園
みたいな感じ?そこで翠が出合った、森の人のような穏やかな自然解説
指導員(レンジャー)の護さん。
物事の本質を見抜く護さんが、おこる小さな事件の真実を見事に織りあげ
ていく。
シークでの四季を通して触れる自然の優しさと厳しさ。

最近、自然保護とかあちこちで行われている、そんな団体のひとつで
清里に実在するものらしいです。
活動の内容とかも話に織り込まれていますので、だいたいこんな感じかな
という想像はつきますが。
まぁ、この護さんっていうのがまた浮世離れしてまして(笑)
自分たちが食べる野菜を植える畑を耕す時に、土の中にいる虫や微生物に
まで謝りますか、ふつー(^^;
とか言って、そういうのも好きだったりするんですが。

ただ、デビュー作らしく、めちゃくちゃ青いです。
翠が高校生なので、青春ものに近く、文章も青春してますので、時々
赤面します(苦笑)
でも、いいです。青臭いとこは目をつぶれば、なかなかさわやかで
いいと思います。この人も北村弟子だなー。

光原氏も何作か読んだけど、まだちょっとスタンスがつかめません。
これからどういう話描いていくんだろうね。

投稿者 fran : 23:08 | コメント (0)

2006年06月13日

十八の夏

光原百合:著者
双葉文庫

うらがきより
「恋しくて恋しくて、その分憎くて憎くて、誰かを殺さなければ
とてもこの気持ち、収まらないと思った」
─切なすぎる結末が、最高の感動をよぶ物語。第55回日本推理作家
協会賞を受賞し、「2003年このミステリがすごい!第6位」にも
ランクインをした珠玉の連作ミステリ。

えーっと。以前にこの作家の作品読んだ時はあんまりどうってこと
なかったのですが。っていうか、挿絵がおもいっきり少女マンガで
「コバルトか?!」なイメージが強かったので、それしか印象ない(笑)
とりあえずそれはそれでおいといて、読んでみて?と本仲間のめいにゃに
勧められて探しました。

まぁまぁ、なかなかよかった。これもちらり高村風。
創元推理文庫から出る作家には、高村弟子って感じの人が多いと、
めいにゃは言ってましたが、いわれてみればそうかもしれない。
光原氏はまだまだ、ですけどな。素質はあるかもしれん。

浪人中の信也がジョギングの途中の土手で出会った絵を描く女性・紅美子
信じられないくらいボロいアパートに住み、生活感がほとんどない。
さっぱりした性格に、なついたようにつきまとう信也。
しかし、その裏にはある秘密を抱えての行動だった。
家族という絆とほんのりほろ苦い恋と呼べるかどうかな感情が
複雑に絡み合った物語。
(十八の夏)
妻が亡くなって、幼い息子をひとりで育てなくてはならなくなり、
妻の両親を頼って大阪に引っ越してきた水島。
どうにか親子ふたりの生活も板についてきた時に、ふと出会った明日香。
明日香は結婚間近な婚約者を事故で亡くし、お腹の子供も亡くして
しまった過去があった。
お互いに惹かれていく二人。しかし水島は息子と妻の両親のことを考え
迷いに答えがだせないでいた。そんな水島に息子は・・・
(ささやかな奇跡)
舞台役者で、単純明快な性格故に、はためいわくな兄をもつ洋二。
そんな兄が恋をしたらしい。しかしその相手とは・・・
どたばたコメディという感じの物語。
(兄貴の純情)
一家で私塾を開き、講師を勤める啓介。かっての教え子史香がふらりと
訪ねてきた。両親が相次いで亡くなると言う、忘れかけていた過去の
悲しい事件が蒸し返され、真実が少しずつ明らかになっていく中、
当時は推し量ることもできなかった、史香の心の闇も明かされていく。
(イノセント・デイズ)

投稿者 fran : 23:10 | コメント (0)