2018年01月20日

太宰治の辞書

北村薫:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
大人になった“私”は、謎との出逢いを増やしてゆく。
謎が自らの存在を声高に叫びはしなくても、
冴えた感性は秘めやかな真実を見つけ出し、
日々の営みに彩りを添えるのだ。
編集者として仕事の場で、家庭人としての日常において、
時に形のない謎を捉え、本をめぐる様々な想いを糧に
生きる“私”。今日も本を読むことができた、
円紫さんのおかげで本の旅が続けられる、と喜びながら

投稿者 fran : 23:57 | コメント (0)

2016年10月15日

野球の国のアリス

北村薫:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
春風に誘われたような気まぐれから、アリスは新聞記者の
宇佐木さんのあとを追い、時計屋の鏡の中に入ってしまった。
その日は夏休みの「全国中学野球大会最終戦」の前日。
少年野球のエースだった彼女は、負け進んだチーム同士が
戦う奇妙な大会で急遽投げることになる。
美しい季節に刻まれた大切な記憶の物語。

投稿者 fran : 21:47 | コメント (0)

2016年07月18日

八月の六日間

北村薫:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
40歳目前、文芸誌の副編集長をしている“わたし”。
ひたむきに仕事をしてきたが、生来の負けず嫌いと
不器用さゆえか、心を擦り減らすことも多い。
一緒に住んでいた男とは、3年前に別れた。
そんな人生の不調が重なったときに、わたしの心を
開いてくれるもの―山歩きと出逢った。
四季折々の山の美しさ、怖ろしさ。様々な人との一期一会。
いくつもの偶然の巡り合いを経て、心は次第にほどけていく。
だが少しずつ、けれど確実に自分を取り巻く環境が
変化していくなかで、わたしは思いもよらない報せを耳にして…。
生きづらい世の中を生きる全ての人に贈る“働く山女子”小説!

投稿者 fran : 20:39 | コメント (0)

2014年01月19日

飲めば都

北村薫:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
人生の大切なことは、本とお酒に教わった―
日々読み、日々飲み、本創りのために、好奇心を力に
突き進む女性文芸編集者・小酒井都。
新入社員時代の仕事の失敗、先輩編集者たちとの
微妙なおつきあい、小説と作家への深い愛情…。
本を創って酒を飲む、タガを外して人と会う、
そんな都の恋の行く先は?
本好き、酒好き女子必読、酔っぱらい体験もリアルな、
ワーキングガール小説。

投稿者 fran : 00:02 | コメント (0)

2013年10月05日

いとま申して

北村薫:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
父が遺した日記に綴られていたのは、旧制中学に学び、
読書と映画を愛し、創作と投稿に夢を追う
父と友人たちの姿だった。
そして彼らが夢を託した雑誌「童話」には、
金子みすゞ、淀川長治と並んで父の名が記されていた―。
著者の父の日記をもとに、大正末から昭和初年の
主人公の青春を描く、評伝風小説。

投稿者 fran : 01:58 | コメント (0)

2012年10月20日

元気でいてよ、R2-D2。

北村薫:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
平穏な日常は、他人の何気な言葉ひとつで、ざわつき始める。
夫と後輩女性が噂になっていると聞き、妻が駆け込んだ所は?
(「マスカット・グリーン」)
女同士の飲み会で、あっちこっち脱線しながら話すうち、
ふと蘇る切ない記憶
(「元気でいてよ、R2‐D2。」)
笑顔の裏の真意、言葉にできない負の感情など、
普段は隠している本音が顔を出す瞬間を、女性を主人公に
巧みに描く。傑作短編8編を収録。

投稿者 fran : 20:45 | コメント (0)

2011年10月30日

鷺と雪

北村薫:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
昭和十一年二月、運命の偶然が導く切なくて劇的な
物語の幕切れ「鷺と雪」ほか、華族主人の失踪の謎を解く
「不在の父」、補導され口をつぐむ良家の少年は夜中の
上野で何をしたのかを探る「獅子と地下鉄」の三篇を収録した、
昭和初期の上流階級を描くミステリ“ベッキーさん”
シリーズ最終巻。第141回直木賞受賞作。

投稿者 fran : 00:29 | コメント (0)

2010年06月26日

1950年のバックトス

北村薫:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
一瞬が永遠なら、永遠もまた一瞬。
過ぎて返らぬ思い出も、私のうちに生きている。
秘めた想いは、今も胸を熱くする。
大切に抱えていた想いが、解き放たれるとき―
男と女、友と友、親と子を、人と人を繋ぐ人生の一瞬。
「万華鏡」「百物語」「包丁」「昔町」「洒落小町」
「林檎の香」など、謎に満ちた心の軌跡をこまやかに
辿る短篇集。

北村ワールドにどっぷりつかれます。
いろんなタイプの話が、すっきりまとめられ
やさしさも厳しさも満載。
短くも贅沢な一冊。

投稿者 fran : 00:48 | コメント (0)

2009年09月26日

玻璃の天

北村薫:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
昭和初期の帝都を舞台に、令嬢と女性運転手が
不思議に挑むベッキーさんシリーズ第二弾。
犬猿の仲の両家手打ちの場で起きた絵画消失の
謎を解く「幻の橋」、手紙の暗号を手がかりに、
失踪した友人を探す「想夫恋」、ステンドグラスの
天窓から墜落した思想家の死の真相を探る「玻璃の天」の
三篇を収録。

ベッキーさんと英子シリーズと銘打たれた第二弾。

どれほど待ちこがれたことか。。。
北村氏はなかなか出ないから、作品が出るとほんとうれしい。
3作目は直木賞獲っちゃったから、文庫になるの、おそいかも
しれないなぁ。しょんぼり。
そこまで好きなら、単行本で買え、といわれそうだが、収納が
もはやないのだから、仕方がない。
母に「絨毯かわりに床にしいたら」と言われてしまったよ。とほ。

それはさておき。
今回も深い話でした。
女性が言いたいことも言えなかった時代。
いや、男性だとて思想の議論は出来なかった時代。
右へ倣えが美徳であり、そうでなければならなかった時代。
何に熱狂しているのかわからないまま、流されていた時代。
そんな時代に対峙しようとするかのような女性ふたり。
ベッキーさんこと別宮の凛とした生き方、良家のお嬢様で
ありながら、型にはまらない英子の考えや行動。
とにかく一気読みです。

こういう質のいい作品を書く作家にはなかなか巡り会えないので
それだけでも幸運だったと思えるのです。
気長に、次を待ちます。

投稿者 fran : 00:08 | コメント (0)

2009年07月06日

ニッポン硬貨の謎〜エラリー・クイーン最後の事件〜

北村薫:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
ミステリ作家にして名探偵エラリー・クイーンが
出版社の招きで来日、公式日程をこなすかたわら、
東京に発生していた幼児連続殺害事件に関心を持つ。
同じ頃アルバイト先の書店で五十円玉二十枚を
千円札に両替する男に遭遇していた小町奈々子は、
クイーン氏の観光ガイドを務めることに。
出かけた動物園で幼児誘拐の現場に行き合わせるや、
名探偵は先の事件との関連を指摘し…。

北村薫によるクイーンのパスティーシュ小説。
とのことですが。

わたくし、ミステリは好きですけど、外国物は
読んだこと、ございません。
エラリー・クイーンももちろん、名前だけは
知ってますけど、状態。
なので。
正直これはどうしたものか、と思ったんですが〜
ま、引用だのネタバレだの、そこここに警告してあるのは
無視で「そういうおはなし」として読んだら、かなり楽しめました。
さすが北村氏。

後で知ったが、若竹七海のお題に13人が競作した
「五十円玉二十枚の謎」というのがあるのだそうだな。
これ自体には北村氏は参加してないが、この作品で
参加しているということになるらしい。
というか、正解発表〜!状態?(笑)

ともあれ、エラリーに心底惚れ込んでるのは、よくわかった。
でも、あたしはそのエラリーをネタに、こんな話を作れちゃう
北村氏に心底惚れました(笑)

しかし、立て続けにエラリーのネタものだなぁ。
(こないだ霧舎氏で読んだばかり)
なんかあるのか?
読めってこと?
やなこった。
本当に北村さんが翻訳したなら、読んでやってもよいがな。

投稿者 fran : 01:10 | コメント (0)

2009年06月23日

ひとがた流し

北村薫:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
十代の頃から、大切な時間を共有してきた女友達、
千波、牧子、美々。人生の苛酷な試練のなかで、千波は思う。
「人が生きていく時、力になるのは自分が生きていることを
切実に願う誰かが、いるかどうか」なのだと。
幼い頃、人の形に作った紙に願い事を書いて、母と共に川に流した…
流れゆく人生の時間のなかで祈り願う想いが重なりあう―
人と人の絆に深く心揺さぶられる長編小説。

久しぶりに北村氏読んだ気がするが、、、
重いなあ。。。

40代の女3人。高校時代からのつきあい。
バツイチ子持ち、独身、の違いはあれど、
現実の自分たちを苦もなく当てはめられちゃう。
もっとも、子供はいないので、その辺は想像で
補うとして。
友人・家族その綿密な関係を、北村氏ならではの
筆力で紡ぎだされていきます。

で、やっぱり、落ち込んじゃうのは、後半で。。。
あり得ないのは「甘えられる男がいる」という
ことだが(笑)
親もまだ健在。もちろんそれぞれにはそれぞれ
あたしたち以外の友人もいる。
あたしたちだけが全ての、世界じゃない。
何事もなく、のんびり縁側でお茶すすってる老後
かもしれない。

だが。
あり得ない瞬間ではない。

誰に見せられるだろうか?
逆に、直視できるだろうか?
死の恐怖におびえる姿を。

ドラマになってたんですねぇこれ。
今なら、見たいかも。

さらに「月の砂漠をさばさばと」も読むといいと思います。
こっちが先に出てたんで、当時はなんのことやら
でしたけど(笑)

投稿者 fran : 00:16 | コメント (0)

2009年05月23日

紙魚家崩壊〜九つの謎〜

北村薫:著者
講談社ノベルズ

「MARC」データベースより
狂気にとらわれていくOLを描いた「溶けていく」、
日常の謎を描く「おにぎり、ぎりぎり」、
『メフィスト』連載の「新釈おとぎばなし」など、
優美なたくらみにみちた「9つの謎」を収録したミステリ短編集。

<収録作品>
「溶けていく」
「紙魚家崩壊」
「死と密室」
「白い朝」
「サイコロ、コロコロ」
「おにぎり、ぎりぎり」
「蝶」
「俺の席」
「新釈おとぎばなし」

負の面の北村薫、ですか。
このひとがかくと、へたなホラーなんか足下にも及ばない。
何気ない話に、総毛立つ怖さを感じる。

たまにはこういう話もおもしろいけど、あんまり
やってほしくはないなぁともおもうのでした(苦笑)

投稿者 fran : 23:21 | コメント (0)

2007年05月01日

語り女(め)たち

北村薫:著者
新潮文庫

うらがきより
海辺の街に小部屋を借りて、潮騒の響く窓辺に寝椅子を引き寄せ横になり、
訪れた女の話を聞く─さまざまな女が男に自分の体験を語り始める。
緑の虫を飲みこんだという女、不眠症の画家の展覧会での出来事、詩集で
結ばれた熱い恋心、「ラスク様」がいた教室の風景、水虎の一族との恋愛…
微熱をはらんだその声に聴きいるうちに、からだごと異空間へ運ばれて
しまう、色とりどりの17話。

千夜一夜物語ともいえそうな、ショートショートの17作。
海辺の小部屋で寝転がりながら、女たちが語る話に耳を傾ける。
優雅な生活である。
語られる話はどれも幻想世界のようであり、現実でもある。
とらえどころのない不思議な空間でありながら、足は地にきっちりついて
いる、矛盾してるようであるが、だいたい北村氏はこんな感じなので
それがめいっぱい表現されてる本書は、本領発揮ではないだろか。

何も考えずに、彼と同じように、ただ女たちが語る話を追っていくのが
一番贅沢な読み方だと思います。
たまには、こんな時間も必要ですね。

投稿者 fran : 23:50 | コメント (0)

2006年05月12日

街の灯

北村薫:著者
文春文庫

うらがきより
昭和7年、士族出身上流家庭・花村家にやってきた女性運転手
別宮(べつく)みつ子。令嬢の英子はサッカレーの『虚栄の市』の
ヒロインにちなみ、彼女をベッキーさんと呼ぶ。
新聞に載った変死事件の謎を解く「虚栄の市」、英子の兄を悩ませる
暗号の謎「銀座八丁」、映写会上映中の同席者の死を推理する
「街の灯」の三篇を収録。

じ〜〜〜〜〜〜〜ん(T▽T)
新刊だよ〜新作だよ〜きたむらさ〜ん(感涙)
もぅ描くのは止めてしまったのかと思ってたくらい、編集だの
監修だのエッセイだのばかりの活躍しか目に入らなかったこの頃。
ほんっとに待ちこがれましたっ。しかも”新シリーズ”ですっ!
これからしばらくは楽しめるのね♪

しかも解説を貫井氏が書いています。
これがまた、とってもうまく言い表していてね〜
全部ここに引用したいくらい、「そうそう、そうなのよ!!」
連発でした(苦笑)

さて。
時代は昭和初期。まだ伯爵だの公爵だのという華族様が普通に
いらした頃。英子は父親が商社の社長で大財閥の娘である。
そして由緒正しいお嬢様学校に通うミドルティーン。
お抱え運転手をもち、学校へも送迎付き。父親が英国かぶれだった
ために、小さい頃から英国人の家庭教師がついていて、英語は
流暢に話せる。一人で出歩くなどもってのほか、な時代で
今の私らからみれば、自由がないなーとか思うだろうけど、
お嬢様はそれが当たり前で、日々を楽しく過ごしている。
そんなある日、退職する運転手のかわりに連れてきた新しい運転手は
なんと女性であった。
女性が車を運転するなど、まだまだ物珍しかった時代。
しかも彼女は剣の達人、拳銃の腕も一流のスーパーウーマンであった。
さらに文学にも詳しく・・・
すっかり気に入った英子は彼女を「ベッキーさん」と呼び、
なにかと頼りにするようになる。

これを読んでて思ったが、代表作のひとつ「円紫さんと私」も
このあたりの時代にあったら、もっと嫌味なくあの純粋な人たちが
生きてただろうな〜と。
貫井氏も書いているが、こういう女性が北村氏の理想というか、
憧れとかそういうんじゃなくて、確信犯的な、あえていわせて
もらえば、こうあって欲しいという希望も込められているんじゃ
ないかなーと思うです。
なんたって文学のせんせいですからね。
日本語はきれいに使って欲しいと思ってる、と思います。

日常のちょっとした事件、謎などをじっくりと考え解いて行く、
そのあたりは円紫さんと変わらない内容ですね。
北村ワールドは健在です♪

投稿者 fran : 23:32 | コメント (0)