2013年07月19日

消防女子!

佐藤青南:著者
宝島社文庫

内容紹介
横浜市消防局湊消防署に勤める任官2年目の女性消防士、
高柳蘭。
区内では、2ヵ月間で42件もの火災が発生していた。
そのうちの16件は半径1.5キロ圏内に集中し、火災原因も
明らかになっていないことから、警察は事件性を疑う。
火災原因調査員の木場は、根拠の薄いことから
「事件」との見方に慎重になるが、ある人物の存在に気づき……。
一方、民家の消火に当たった浜方隊は、殉職者を出してしまう。
それを機に蘭に異変が起こって……。

投稿者 fran : 00:38 | コメント (0)

2012年08月05日

僕は長い昼と長い夜を過ごす

小路幸也:著者
ハヤカワ文庫JA

「BOOK」データベースより
50時間起きて20時間眠る特異体質のメイジは、
のんびりした性格とは反対に、母親が失踪、
父親が強盗に殺されるという過去があった。
あるとき、ときどき引き受けている“監視”の
アルバイトで二億円を拾ってしまい、
裏社会から命を狙われるようになる。
家族を、大切な人たちを守るため、
知恵と友情を武器に立ち向かう。
だが、その体質が驚愕の事態を引き起こし…
人とは違う時間を生きる青年が挑むタイムリミットサスペンス。

投稿者 fran : 21:42 | コメント (0)

2011年10月03日

誘拐児

翔田寛:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
終戦翌年の夏、5歳の男の子が誘拐された。
“使い古しの新圓で百萬圓を用意しろ。
場所は有樂町カストリ横丁”という脅迫状に従い、
屈強な刑事たちが張り込むなか、誘拐犯は子どもを
連れて逃げてしまう。
そして15年後、とある殺人事件をきっかけに、
再びこの誘拐事件が動き出す。
第54回江戸川乱歩賞受賞作。

投稿者 fran : 14:47 | コメント (0)

2010年11月25日

カレンダーボーイ

小路幸也:著者
ポプラ文庫

「BOOK」データベースより
ある朝目が覚めたら、小学五年生に逆戻り!?
社会人としてそれなりの地位を築いてきた二人の男が、
眠りについて目が覚めるごとに現在と過去を
行き来するようになってしまう。
二人は過去を変えることで、ある人を救うことが
できると気づく。
あたたかな切なさに満ちた物語。

投稿者 fran : 00:44 | コメント (0)

2009年05月13日

クリスマス・テロル

佐藤友哉:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
女子中学生・小林冬子。
苫小牧から船に乗り、行き着いた先は見知らぬ孤島。
いったいここは―後頭部を殴られ小屋に寝かされた文子は、
監視の役目を依頼される。
「見る」者と「見られる」者の関係が逆転するとき、
事態は一変する。
話題をさらった佐藤友哉の問題作ついに文庫化。
著者本人による25頁の解説つき。

初・佐藤友哉でこれを読んだことは、きっと失敗なんだろうなと
思いはしますけど。
つまらん。
奇をてらいすぎて、

しかし、よく出したよ。講談社(^^;

投稿者 fran : 23:32 | コメント (0)

2008年12月18日

TENGU

柴田哲孝;著者
祥伝社文庫

うらがきより
26年前の捜査資料と、中央通信の道平(みちひら)記者は対面した。
凄惨(せいさん)きわまりない他殺体の写真。そして、唯一の犯人の
物証である体毛。当時はまだなかったDNA鑑定を行なうと意外な事実が……。
1974年秋、群馬県の寒村を襲った連続殺人事件は、いったい何者の
仕業(しわざ)だったのか? 
70年代の世界情勢が絡む壮大なスケールで、圧倒的評価を得て
大藪春彦賞に輝いた傑作。

んー。
初作家ですけどねぇ。

なんか着想はいいんだが、全部が全部そっちに結びつけられちゃうと
ただのB級SFなんだけど。
おもしろいんだけど、結局はUMAに逃げるのは、夢オチくらい卑怯な
かんじで(苦笑)
ベトナム戦争や9.11テロが出てくる割には、肉付けが薄っぺらく。
そのへん、うかつに使わなければ、十分おもしろい荒唐無稽ミステリで
楽しめたと思うですよ。

あとは、まとめ方、あんまりうまくない(笑)
過去と現在交互にやるなら、もう少し工夫してほしいわ。
こんぐらかっちゃう。

なんか酷評してるようだが、実は結構気に入ってる(笑)
でも、ほかの作品を読もうとは思わないんだけどね(爆)

投稿者 fran : 00:34 | コメント (0)

2008年06月24日

少女には向かない職業

桜庭一樹:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した…あたしはもうだめ。
ぜんぜんだめ。少女の魂は殺人に向かない。
誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。
だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、
あいつだけだったから―。
これは、ふたりの少女の凄絶な“闘い”の記録。
『赤朽葉家の伝説』の俊英が、過酷な運命に翻弄される少女の姿を
鮮烈に描いて話題を呼んだ傑作。

これはまた…
どう感想をかいていいやら(^^;

たぶん、この作家は初めてです。どうも見覚えがあるような気がするけど
ただ単に本屋でみただけだとも思うし。
当たりと手放しで言えるほどではないのだが。

この年頃の子供なら、一度はだれでも思う。
こんなやつ死んじゃえばいいのに。
とか
殺してやりたい。
とか。
で、大抵は思うだけで、そのまま流されていく。
でも運が悪いと(いいというべきか?)本当に相手が「死んじゃう」。
直接手を下したかどうかは微妙な所。
しかし、少女は怯えながらも流されながらも次第に、少しずつ
道を踏み外してゆく。

それほど長い話じゃないのに、ぎっしり詰まった内容。
あまりにもわかりすぎる日常なのに、あり得ない非日常。
あまりにもまっとうな女の子に課せられた運命。

個人的には、各章の題にツボりました。
これが殺人に発展するとしても、妙に変です(笑)

投稿者 fran : 23:43 | コメント (0)

2008年03月25日

高く遠く空へ歌ううた

小路幸也:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
ぼく、また死体を見つけてしまったんです。これで10人目なんです。
高くて広い空に囲まれた街で起きる不思議な事件。
少年・ギーガンは知らず知らずのうちに事件に巻き込まれていく。
第29回メフィスト賞受賞作家が放つ会心作。

うらがきより
港に霧が出た夜には「赤眼の魔犬」が現れ、次の日には必ず人が死ぬ
高くて広い空に囲まれた町で暮らす、少年・ギーガン。
また見つけてしまった10人目の死体。
現場には革ジャンの男が現れ、「犬笛」の歌声がきこえてくる。
父さんはなぜ自殺したのだろう。

今流行の携帯小説系かなーと思ったんですが。
どっちかってと、川上弘美氏や小川洋子氏っぽい、ファンタジー。
ギーガンというあだなは義眼だから、ってさらっといっちゃうとこが特に。
現実に足ついてないし。
でも、優しい話です。

どうやら続編っぽいので、前作も読んでみようかと。

投稿者 fran : 00:41 | コメント (0)

2008年01月22日

名探偵に薔薇を

城平京:著者
創元推理文庫

うらがきより
むかしむかし、それはわるい、とてもわるい博士がいました。
悪行の限りをつくしたあげくあっさり死んでしまいましたので、
仲間を殺された小人たちはうらみのはけ口がありません。
話しあいのけっか、ハンナ、ニコラス、フローラの三人をやりだまに
あげることに決めました。つもりつもったうらみをはらすと、
村にへいわがもどしました。めでたしめでたし。
〜『メルヘン小人地獄』〜

——始まりは、複数の新聞社、雑誌編集部に送付された奇妙な文書だった。
ワープロで印刷されたそれには、『メルヘン小人地獄』という童話以外の
説明書きは一切なかった。
各種メディアが騒ぎ始めたのは、それから一ヶ月後、のちに小人地獄事件と
称される連続殺人事件の第一の殺人が起こってからのことである。
被害者は廃工場の天井から逆さに吊され、床には「ハンナはつるそう」と
血文字で記されていた。それは『メルヘン小人地獄』の内容と一致する、
陰惨な殺害状況であった。

これも初作家。
ホラーとミステリが入り交じったもの。
ホラーの部分は徹底してホラー。気味悪いったら。
けれども、ミステリとしても読ませてくれるので、まぁ悪くはない。

だが、このタイトル、さっぱり関連性がわかんないんですけど。
タイトルみて、どんな話か全く思い出せないってね。
探偵役の女の子に関してるんだろうけど、なんか微妙(苦笑)

投稿者 fran : 23:15 | コメント (0)

2007年09月14日

FLY

新野剛志:著者
文春文庫

うらがきより
高校生・向井広幸は、公園で戸浦という男と知り合う。やがて彼が
指名手配犯であることを知った広幸は警察に通報するが、戸浦は察知して
逃亡する。
その事件から4カ月後、戸浦は広幸の恋人を彼の目前で殺害して行方を
くらます。戸浦を追う広幸が執念の追跡の果てに見つけたものは……。
人の心の絆の強さを問う長篇ミステリー。

15年、である。別に将来を誓い合ったとか、そんな濃密な関係で
あったわけでもない恋人が殺されただけで、そんな自分を狂わせてまで
恨みを抱き続けられるものなんだろうか?
ちょっと違っていたら、ただの強烈なストーカーになってただろうなぁ。
いや、すでに相当なストーカーだけどさ。

そんな気持ち悪さはわかったけど、こんな分厚くしてまで描く内容じゃ
なかったね。正直退屈でつまんなかった。
テンポとかペースとか、全然計算されてないという感じ。

まったく、こんなんばっかりだよー最近(しょぼん)

投稿者 fran : 00:23 | コメント (0)

2007年08月19日

脳男

首藤瓜於:著者
講談社文庫

「BOOK」データベースより
連続爆弾犯のアジトで見つかった、心を持たない男・鈴木一郎。
逮捕後、新たな爆弾の在処を警察に告げた、この男は共犯者なのか。
男の精神鑑定を担当する医師・鷲谷真梨子は、彼の本性を探ろうとするが…。
そして、男が入院する病院に爆弾が仕掛けられた。
全選考委員が絶賛した超絶の江戸川乱歩賞受賞作。

あんまりにストレートな題名で買ってしまったのですが(笑)
可もなく不可もなくといったとこでしょか。
ミステリとしてはおもしろくないんだよねぇ。
でも、この「脳男」ってのが結構興味深くて、そこんとこもちょっと
掘り下げてくれたらなー。

感情があるからこそ「人間」なんだろうか?
脳の機能はずば抜けていても、感情…心がない男。
そうだなーロボットだよねぇ。これは。
ま、アンドロイドは夢をみるか?とおんなじような感じかしら。

投稿者 fran : 23:49 | コメント (2)

2007年06月08日

しゃべれどもしゃべれども

佐藤多佳子:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
俺は今昔亭三つ葉。当年二十六。三度のメシより落語が好きで、噺家に
なったはいいが、未だ前座よりちょい上の二ツ目。自慢じゃないが、
頑固でめっぽう気が短い。女の気持ちにゃとんと疎い。そんな俺に、
落語指南を頼む物好きが現われた。だけどこれが困りもんばっかりで…
胸がキュンとして、思わずグッときて、むくむく元気が出てくる。
読み終えたらあなたもいい人になってる率100%。

映画にもなってるので、知ってる人も多いかと。

いやーおもしろかったです。
吃音に悩む友人、自己表現の下手な女性、いじめにあってる関西弁の少年
仕事なのにまともに解説もできない元プロ野球選手。
ひょんなことからこの4人に話し方教室なんぞをするはめになった、これまた
落語家としてはちょい頼りない二ツ目の三つ葉。
どうしょうもなく不器用なみんなが、不器用ながらも一生懸命がんばってる
そんな姿を、テンポよく話にのせていく。
端からみりゃ、なんでそんなことにそんな悩む?意地はる?と思えることも
本人にしてみたら大問題。
その要領悪さに笑ったり、同感したり、応援したり、等身大の人間像が
ここにはある。

本を読んで映画もみたいな、と思うのはめったにないのですが、これは
ぜひ、みてみたいと思った。
それに、国分くん、はまってるよきっと。うん。

投稿者 fran : 23:41 | コメント (0)

2007年06月06日

行きずりの街

志水辰夫:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
女生徒との恋愛がスキャンダルとなり、都内の名門校を追放された元教師。
退職後、郷里で塾講師をしていた彼は、失踪した教え子を捜しに、
再び東京へ足を踏み入れた。そこで彼は失踪に自分を追放した学園が
関係しているという、意外な事実を知った。十数年前の悪夢が蘇る。
過去を清算すべき時が来たことを悟った男は、孤独な闘いに挑んでいった…
日本冒険小説協会大賞受賞作。

1991年のこのミス1位の作品らしいですが・・・
正直、よくわからん。
16年前って、こんなのがよかったの?

なんというか、主人公の行動が解せない。
自分勝手というか、思い込みが激しいというか。
自己完結しちゃった男が小説書いたらこんなんですかね。
ハードボイルドとか書かれてるけど、全然ハードボイルドじゃない。
ムカつくくらい軟弱じゃん。

ということで、またも帯に踊らされたわたくしです(涙)
このミスにハズレはないかなーと思ったんだけどなー
去年のも結構評判悪いし、あてにならんなー

投稿者 fran : 23:37 | コメント (0)

2007年01月18日

地獄のババぬき

上申宣之:著者
宝島社文庫

うらがきより
卒業旅行のため、夜行バスで東京へと出発したしよりと愛子。旅行を
満喫していた二人だったが、なんとバスジャック事件に巻き込まれて
しまう。一方、深夜タクシーに乗っていたしよりの親友・弥生は、ラジオ
から流れる怪談話に耳を傾けていた。やがて話は現実を侵食し始め・・・
導かれるように、しよりと愛子に合流する弥生。バス車内では、犯人の
命令により、命を賭けた”地獄のババぬき”が開始されようとしていた。

く、く、く、、、くだらなすぎー!!
なぜババ抜きなんだ(大笑)
心理戦とかいいたいんだろうが、あまりにもしょぼすぎ(笑)

ま、それはともかくも。
なんつか、小説じゃないっすね。マンガをそのまま文字だけ抜き取って
並べただけ?そんな感じ。逆にそのまんまコマ割りできますって。
そしてこれは絶対少年マンガで(笑)
マンガにありがちな「ま、まさか」「で、でも」みたいな吃り言葉。
一番鼻についたのが感嘆符の多用とそれに準ずる小さい「つ」。
「なぜっ」「〜なのよっ」とかね。
説明もくどいくどい。いちいち訳のわかんない名前つけるし、読み進めば
進むほどイライラしてきた。
おかげで内容自体はどうでもよくなっちゃったよ(苦笑)

ある程度は予想できたことではあるが、一応このミスにも上がってた
やつみたいだし、と思って買ったら、ほんとにババひいちゃった気分。
やっぱり勢いで買うとろくなもんじゃないね。ぷっ

あ、これ、一応シリーズつか、前作があって、その前作のことが、
これでもかと出て来る。読まなきゃ分からないということはない。
が、何かと言うと「前回のときは〜」みたいな流れって、かなりうんざり
しますわよ。誰が読むか!と思っちゃった(爆)

投稿者 fran : 23:22 | コメント (0)

2006年12月26日

償いの椅子

沢木冬吾:著者
角川文庫

うらがきより
五年前、脊髄に銃弾を受けて能見は足の自由を失い、そして同時に、
親代わりと慕っていた秋葉をも失った。
車椅子に頼る身になった能見は、復讐のため、かつての仲間達の前に
姿を現した。
刑事、公安、協力者たち。
複雑に絡み合う組織の中で、能見たちを陥れたのは誰なのか?
そしてその能見の五年間を調べる桜田もまた、公安不適格者として、
いつしか陰の組織に組み込まれていた。
彼らの壮絶な戦いの結末は…。

うーむ。こうも登場人物が多いとなにがなんやら(汗)
公安と刑事がどっちがどっちやらもー(滝汗)
つか、毎回思うのだが、公安っつーのは、こんなにはちゃめちゃなのか?
やりたい放題ではないっすか。
しかも大体性格めちゃ悪(笑)

それはともかく。
能見たちが関わったという事件はなんなのか?そもそも能見たちって
一体どういう立場?何者?
とにかく説明がない(笑)なんで、最初は結構イライラしましたねー
もったいぶったまま話を進めるな!とか(苦笑)
で、最後まで結局よくわかんなかった。
よくわかんないけど、思い切りハードボイルドしてるので、その勢いだけで
読み切っちゃった、という感じ。
勢いがあるだけに、ちょっと残念。

投稿者 fran : 20:27 | コメント (0)

2006年12月17日

死亡推定時刻

朔立木:著者
光文社文庫

うらがきより
山梨県で地元の有力者の一人娘が誘拐される事件が起こった。
警察の指示に従った結果、身代金の受け渡しは失敗。少女は死体となって
発見された。県警は、遺留品についていた指紋から、無実の青年を逮捕。
執拗な揺さぶりで自白に追い込んでしまう。
有罪は確定してしまうのか?そして真犯人は?
現役の法律家が描く、スリリングな冤罪ドラマの傑作。

法律家、とは弁護士とは違うのかな?
いずれにせよ法律には詳しいということなんだろし、警察や裁判官の
実情なんかも詳しそうだ。
まさしく「冤罪の作り方」のマニュアル本みたいで、小説と言うよりは
ノンフィクションかドキュメンタリーか?と思わせる文章構成。
所々に説明が挟まったりして、なかなかわかりやすい。
前半は、警察がどのようにして青年を犯人にしたてあげるか、ということを
描いて行き、後半で”まともな”弁護士が、明らかに冤罪だと控訴する
その過程が描かれていきます。

事件が起こった時、取り調べにあたる刑事の中で、「事件の真相」の
ストーリーはあらかじめ作られている。
そのストーリー通りに「自白」しないと、脅し・暴力・なだめあらゆる
手を使って、ストーリー通りにもっていこうとする。
冤罪とはそんな風に作られるんだな、と驚愕です。
もちろんこの話の場合極端すぎるとは思いますが、なくはないだろうと
想像はできるのです。
刑事の全てが正義の味方じゃない。だけど正義の味方過ぎても、逆に
狂ってしまう恐ろしさ。
そしてやる気の無い、警察様に間違いはない的な弁護士に当たって
しまったときの無意味さ。
読んでて怖くなりますよ。

ただねぇ。事件そのものはあまりにもお粗末すぎて、もちろん警察の
おえらいさんの保身の為に、偽装がされていくっていうのはあるんだけど
この程度で、黙って、というか怯えて、殺人者にしたてあげられてしまう
青年があまりにバカ過ぎ。
気が弱すぎる青年だからこそ簡単に出来た冤罪でしょう。
ここはひとつ、バリバリに戦う男でも、やってみて欲しい(笑)

ラストは、現実ってこんなもんかもしれないな、とそれはそれで
納得出来るものでありました。
最後まで絵空事にしない筆力は秀逸だと思います。

投稿者 fran : 23:09 | コメント (0)

2006年10月04日

時の渚

笹本稜平:著者
文春文庫

うらがきより
元刑事で、今はしがない私立探偵である茜沢圭は、末期癌に冒された
老人から、35年前に生き別れになった息子を捜し出すよう依頼される。
茜沢は息子の消息を辿る中で、自分の家族を奪った轢き逃げ事件との
関連を見出す・・・
「家族の絆」とは何か、を問う第18回サントリーミステリ大賞&
読者賞ダブル受賞作品。

ちょっと古い作品ですが。っても、初めて読む作家ですけど。
けっこう、いいです。典型的な探偵物路線をふまえながらも、しっかりと
したミステリになってる。最後のどんでん返しは鮮やかですが、
少々都合よすぎないかぁ?と思えないこともない(笑)

末期癌で、余命半年の老人から、昔捨てたような形で見ず知らずの女性に
あげてしまった子供を、探して欲しいと依頼される茜沢。
分かっているのは、要町で「金龍」という居酒屋をやっていたという
ことだけ。35年という歳月が厚い壁として立ちはだかるが、地道な
捜査により、少しずつ糸をたぐりよせていく。
そして、刑事時代、逃走する殺人犯により轢き逃げされ、妻子を一度に
亡くした茜沢の過去に関わる男が再び事件をおこす。
2つの捜査を平行しているうちに、まるで違うはずの2つが結びついた。
そして、最後、衝撃の真実が明らかにされる。

けっこうね、関わる人たちがいいひとなんですよ。
人情というのがまだまだ残ってるような下町みたいなとこが多いから
かもしれないですが。
しかも、必要以上におせっかい(笑)
おかげで、集まる情報もたいしたものに(笑)
そこらへんご都合主義っぽいし、いちいち説明がくどい面もありますが
まぁ、よしとしましょう。
でも、笹本氏としては異色らしいので、ほかのはどうなのかなー。
探してみましょう。

投稿者 fran : 23:02 | コメント (0)