2014年11月30日

田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察

望月諒子:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
マンションも買った。車も買った。足らないものは男だけ。
桃沢桜子42歳。立志館大学准教授。
出世争いには巻き込まないで的な、
食事は売れ残り弁当でOK的な合理主義な女。
ある朝、田崎教授が大学の玄関ロビーで死んでいた。
前日に教授と言い争っていたのを目撃された桜子は
警察に事情を聞かれる。
一癖も二癖もある教授たちと大人になりきれない学生たち。
魑魅魍魎が跋扈する大学内ミステリー。

投稿者 fran : 21:52 | コメント (0)

2014年07月17日

花の鎖

湊かなえ:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
両親を亡くし仕事も失った矢先に祖母がガンで入院した梨花。
職場結婚したが子供ができず悩む美雪。
水彩画の講師をしつつ和菓子屋でバイトする紗月。
花の記憶が3人の女性を繋いだ時、見えてくる衝撃の事実。
そして彼女たちの人生に影を落とす謎の男「K」の正体とは。
驚きのラストが胸を打つ、感動の傑作ミステリ。

投稿者 fran : 00:24 | コメント (0)

2013年05月25日

腐葉土

望月諒子:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
笹本弥生という資産家の老女が、高級老人ホームで
殺害されているのが見つかった。
いつもお金をせびっている孫の犯行なのか?
そこに生き別れたもう一人の孫という男が名乗りでる。
詐欺事件や弁護士の謎の事故死が、複雑に絡まりはじめ―。
関東大震災、東京大空襲を生き延び、焦土の中、
女ひとりでヤミ市でのし上がり、冷徹な金貸しとなった
弥生の人生の結末とは。
骨太ミステリーの傑作長編。

好きな作家なのだが、なんでカテゴリに作者名がないんだろうと
思ったら、このブログを始めてから作品みてないんだ!と気がついた。
つまりもう8年以上?!
おかしいと思って調べたら、やっぱ細々と出していた。
気がつかなかったなぁ。。。
見つかったらカテゴリ作りますw

しかし、デビューから9年で7冊…
よく作家生命繋がってるなぁ…

投稿者 fran : 00:50 | コメント (0)

2013年03月06日

夜行観覧車

湊かなえ:著者
双葉文庫

「BOOK」データベースより
高級住宅地に住むエリート一家で起きたセンセーショナルな事件。
遺されたこどもたちは、どのように生きていくのか。
その家族と向かいに住む家族の視点から、事件の動機と
真相が明らかになる。
『告白』の著者が描く、衝撃の「家族」小説。

投稿者 fran : 00:51 | コメント (0)

2012年07月12日

贖罪

湊かなえ:著者
双葉文庫

「BOOK」データベースより
15年前、静かな田舎町でひとりの女児が殺害された。
直前まで一緒に遊んでいた四人の女の子は、
犯人と思われる男と言葉を交わしていたものの、
なぜか顔が思い出せず、事件は迷宮入りとなる。
娘を喪った母親は彼女たちに言った
―あなたたちを絶対に許さない。必ず犯人を見つけなさい。
それができないのなら、わたしが納得できる償いをしなさい、と。
十字架を背負わされたまま成長した四人に降りかかる、
悲劇の連鎖の結末は!?
特別収録:黒沢清監督インタビュー。

投稿者 fran : 21:59 | コメント (0)

2012年06月01日

1Q84(全6巻)

村上春樹:著者
新潮文庫

BOOK1〈4月‐6月〉前編
1Q84年―私はこの新しい世界をそのように呼ぶことにしよう。
青豆はそう決めた。Qはquestion markのQだ。
疑問を背負ったもの。彼女は歩きながら一人で肯いた。
好もうが好むまいが、私は今この「1Q84年」に身を置いている。
私の知っていた1984年はもうどこにも存在しない。
…ヤナーチェックの『シンフォニエッタ』に導かれて、
主人公・青豆と天吾の不思議な物語がはじまる。

BOOK1〈4月‐6月〉後編
ふかえりはきっと特別な存在なんだ、と天吾はあらためて
思った。ほかの少女たちと比べることなんてできない。
彼女は間違いなくおれにとって、何らかの意味を持っている。
それなのにどうしてもそのメッセージを読み解くことができない。
…『空気さなぎ』、宗教集団さきがけ、リトル・ピープル、
そして夜空に浮かぶ月。謎に満ちた「1Q84年の世界」を生きる
天吾と青豆の運命は―。

BOOK2〈7月‐9月〉前編
心から一歩も外に出ないものごとなんて、この世界には
存在しない―君たち二人の運命が、ただの成り行きによって
ここで邂逅したわけではない。君たちは入るべくしてこの世界に
足を踏み入れたのだ。この1Q84年に。
…雷鳴とどろく夜、青豆はさきがけのリーダーから「秘密」を
明かされる。天吾と父親の宿命的な再会、そして猫の町。
二人が迷いこんだ世界の謎はまだ消えない。

BOOK2〈7月‐9月〉後編
青豆に言わなくてはならないことがいくつもあった。
しかし今ここで天吾にできるのは、ただ名前を口にすることだけだ。
青豆、と彼は呼びかけた。それから思い切って手を伸ばし、
空気さなぎの中に横たわっている少女の手に触れた。
…天吾と青豆、空に二つの月が浮かぶ1Q84年の世界で、
二人はもう一度めぐり逢えるのか。深い森の中へ分け入るように、
物語は続いて行く―。

BOOK3〈10月‐12月〉前編
青豆は「さきがけ」のリーダーが最後に口にした言葉を覚えている。
「君は重い試練をくぐり抜けなくてはならない。
それをくぐり抜けたとき、ものごとのあるべき姿を目にするはずだ」。
彼は何かを知っていた。とても大事なことを。
―暗闇の中でうごめく追跡者牛河、天吾が迷いこんだ海辺の「猫の町」、
青豆が宿した小さき生命
…1Q84年、混沌の世界を貫く謎は、はたして解かれるのか。

BOOK3〈10月‐12月〉後編
その誰かは、そこにあるものが本当にあることを確認するために、
彼の幅広い手をいっそう強く握りしめた。
長く滑らかな指、そして強い芯を持っている。
青豆、と天吾は思った。しかし声には出さなかった。
彼はその手を記憶していた。
―青豆と天吾、二人は「物語」の深い森を抜けてめぐり逢い、
その手を結び合わせることができるのか。
ひとつきりの月が浮かぶ夜空に向かって…。

投稿者 fran : 00:37 | コメント (0)

2012年03月13日

少女

湊かなえ:著者
双葉文庫

「BOOK」データベースより
親友の自殺を目撃したことがあるという
転校生の告白を、ある種の自慢のように
感じた由紀は、自分なら死体ではなく、
人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。
自殺を考えたことのある敦子は、死体を見たら、
死を悟ることができ、強い自分になれるのでは
ないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、
それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く―
死の瞬間に立ち合うために。
高校2年の少女たちの衝撃的な夏休みを描く長編ミステリー。

投稿者 fran : 22:30 | コメント (0)

2010年05月07日

告白

湊かなえ:著者
双葉文庫

「BOOK」データベースより
「愛美は死にました。しかし事故ではありません。
このクラスの生徒に殺されたのです」
我が子を校内で亡くした中学校の女性教師による
ホームルームでの告白から、この物語は始まる。
語り手が「級友」「犯人」「犯人の家族」と次々と変わり、
次第に事件の全体像が浮き彫りにされていく。
衝撃的なラストを巡り物議を醸した、デビュー作にして、
第6回本屋大賞受賞のベストセラーが遂に文庫化!

ひたすら、ダークヘビー。
読んでてヘコむわ。
人間の悪意、自己中、ゆがみetc
これでもかと見せつけ突きつける。
しかも淡々とねぇ。
この作者、相当な人間嫌いか?と
マジに思いましたよ。

でも。
これ、実話ですから。
と、言われても、全然違和感ないくらい
狂った現実の方がもっと怖いですけど。

ほんとに、最後まで、どっぷりダークです。

投稿者 fran : 23:48 | コメント (0)

2009年12月11日

きつねのはなし

森見登美彦:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
「知り合いから妙なケモノをもらってね」
篭の中で何かが身じろぎする気配がした。
古道具店の主から風呂敷包みを託された
青年が訪れた、奇妙な屋敷。彼はそこで魔に
魅入られたのか(表題作)。
通夜の後、男たちの酒宴が始まった。
やがて先代より預かったという“家宝”を持った
女が現われて(「水神」)。
闇に蟠るもの、おまえの名は?
底知れぬ謎を秘めた古都を舞台に描く、
漆黒の作品集。

なんかと話題に上がってる作家ですよね。
話題作じゃなくて、こういうのから読み出す
いわゆるひねくれ者です(笑)

京都なら不思議はないよなぁと妙に納得
させられてしまってるような。
なんとなく、ぼんやりとした輪郭は、読み終わっても
かわりがなかったです。

ホラーならこれもありか。

投稿者 fran : 01:33 | コメント (0)

2009年07月31日

雨にもまけず粗茶一服(上・下)

松村栄子:著者
ピュアフル文庫

「BOOK」データベースより
友衛遊馬、18歳。
弓道、剣道、茶道を伝える武家茶道坂東巴流の嫡男でありながら、
「これからは自分らしく生きることにしたんだ。黒々した髪
七三に分けてあんこ喰っててもしょうがないだろ」と捨て台詞を
残して出奔。向かった先は、大嫌いなはずの茶道の本場、京都だった―。
個性豊かな茶人たちにやりこめられつつ成長する主人公を描く、
青春エンターテイメント前編。

投稿者 fran : 23:41 | コメント (0)

2007年08月18日

永遠の出口

森絵都:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
「私は、“永遠”という響きにめっぽう弱い子供だった。」
誕生日会をめぐる小さな事件。
黒魔女のように恐ろしい担任との闘い。
ぐれかかった中学時代。バイト料で買った苺のケーキ。
こてんぱんにくだけちった高校での初恋…。
どこにでもいる普通の少女、紀子。
小学三年から高校三年までの九年間を、七十年代、八十年代の
エッセンスをちりばめて描いたベストセラー。

大久保に勧められて読んだ初めての森絵都。
すまん〜〜〜〜これは、、、こっぱずかしい!!!(笑)
同い年だからこそ、わかりたくもないけどわかってしまうこの感覚。
やっぱりね、昔の自分の日記見てるようなもんだよ、こりゃ(苦笑)

いわゆる「女の子」が好きそうだねぇ。。。
もぅできればこの世界は遠慮したいです(^^;

投稿者 fran : 00:01 | コメント (0)

2007年04月04日

となり町戦争

三崎亜記:著者
集英社文庫

「BOOK」データベースより
ある日、突然にとなり町との戦争がはじまった。だが、銃声も聞こえず、
目に見える流血もなく、人々は平穏な日常を送っていた。
それでも、町の広報紙に発表される戦死者数は静かに増え続ける。
そんな戦争に現実感を抱けずにいた「僕」に、町役場から一通の任命書が
届いた…。見えない戦争を描き、第17回小説すばる新人賞を受賞した傑作。
文庫版だけの特別書き下ろしサイドストーリーを収録。

なにやら話題になってるぽいので、買ってみた。
マンガにも映画にもなってるって?
しかし。
これのどこをどうしたら、マンガに、映画に、したいと思えるのだ?

ひと言でいえば、何がいいたいのかさっぱりわからん。
戦争批判?役所批判??
今の日本の「戦争」といえば確かにこんな感じでしょう。
どっかの国で戦争してます、でもここには銃声も砲弾も届きません。
テレビでは血まみれの人たちを映していても、わたしたちには、映像の
中だけのことで、その痛みも悲しみも伝わってこない。
人間というのは己がその立場に立たないと、わからない生き物です。
想像は所詮想像でしかない。
たぶん、そういったことを描きたかったのかな?と思ったんですが。

あまりに中途半端でした。
最近の賞ものは、ほんとスカばっかだな。

投稿者 fran : 23:32 | コメント (0)

2007年03月20日

星々の舟

村山由佳:著者
文春文庫

うらがきより
禁断の恋に悩む兄妹、他人の恋人ばかりを好きになってしまう末妹、
居場所を探す団塊世代の長兄、そして父は戦争の傷痕を抱えて─。
愛とは、家族とはなにか。別々に瞬きながらも見えない線で繋がる
星座のように、家族は「家」という舟に乗って無限の海を渡っていく。
心震える感動の短篇連作小説集、第129回直木賞受賞作。

ある家族のそれぞれの視点で描く短篇連作。
以前に村山氏は読んだ事あるが、あたしの好みではなかった。
これはまぁまぁかな。
それでも重松氏とか読み慣れちゃってるもんだから、ふーん、、、と
いう感じで終わったんだが(^^;

ひとつひとつでとりあげると、なんとも救いようがないっすね。
近親相姦、不倫、いじめ、トラウマ、、、
しかも家族の中の誰かが、ではなく、全員が罪を背負い、問題を背負い
してるわけで。やりすぎな気も(苦笑)

でもまぁ、不快感はない。
ちょっと冷めた話運びなのがよいのだろう。

投稿者 fran : 23:36 | コメント (0)

2006年07月06日

犬吉

諸田玲子:著者
文春文庫

うらがきより
第五代将軍・徳川綱吉が貞享二年(1685)に発した「生類憐れみの令」
から十年。巷に犬があふれ、ついに幕府は野良犬を収容する「御囲」を
作った。赤穂浪士が討入りを果たした朝、中野村の「御囲」で犬の
世話をする娘・犬吉は一人の侍と出合う。討入りの興奮冷めやらぬ
狂気の一夜の事件と恋を描く長編。

赤穂浪士討入りと生類憐れみの令、うわぉ昔話〜と思っちゃう
あたしはいったいなんなんでしょか(笑)
それはさておき。
犬大好き将軍(?)綱吉が発行したこの令は、相当な勢いで犬を
増やしていっただろうと思われます。
市井の人々にとっては、迷惑この上ない。うっかり「お犬さま」を
どうかしようもんなら、自分の首が飛びます。
家の前で行き倒れているだけで、お家断絶です。
まちに野良犬があふれ、そうなると満足に餌にもありつけない、
そんなお犬さまのために作った「御囲」。
犬吉はその御囲で働く娘。
誰よりも犬を愛し、人を嫌い、変わり者と蔑まされても頓着なしの
犬吉がある日出合った侍は、自分がかってかわいがっていた犬の
「雷光」に感じがよく似ていた。
そして赤穂浪士討入りの夜、狂乱の祭りがはじまった。

悪くはないんだけどねぇ。なんか気味わりー話。
犬吉が全くかわいげない女だっつーのもあるかもしれんが。

それにしても、これだけの犬を集めたら、臭いなんてもんじゃなかろ。
今の「お犬さま」みたいに、ペットサロンなんてないし〜(笑)
いくら掃除したって、不衛生この上ない。よくまぁ、生きていられたと
思うよ。(人間のほうが)

ところで。
綱吉は死ぬ前にこの令を廃止するよう、命じたんだそだな?
そして、逝去と同時に撤廃されたそうだが、果たして犬たちは
どうなったんだろうか?
考えるのは簡単だが、おぞけだつからやめておこう。

投稿者 fran : 22:55 | コメント (2)

2006年02月06日

非常線

松浪和夫:著者
講談社文庫

うらがきより
同僚殺しの容疑をかけられた金谷刑事は、真犯人を挙げ
自らの潔白を証明するため、取り調べ室から逃走した。
同僚・鹿島が探っていたコカイン密売組織を追い、警察から
逃れる金谷に次々と襲いかかる危機。刑事魂を捨てず、フェアに
戦い続ける金谷を待ち受ける真実とは?
手に汗握るアクション警察小説の傑作。

おもしろかった!!
もぅそのまんま映画にできます。エンターテインメントです。
イメージとしては「容疑者・室井慎次」ってとこかな?
っても、この映画も知らないので(笑)あくまでも、題名や
予告から想像しただけのですが〜

コカイン密輸組織をコンビを組んでいる金谷にも黙って一人で
捜査していた鹿島。「密輸の黒幕がわかった」と金谷を呼び出し
伝えようとした途端、何者かに撃たれてしまう。
そしてその狙撃犯に殴られ気を失った金谷が、意識を戻した時、
鹿島を殺したのは金谷だというシナリオが出来上がってしまって
いた。
そしてそこから逃亡劇がはじまるのですが、刑事だから捜査の
抜け道とか、いろいろわかりきってる。
組織としての警察vs一人の刑事の知恵比べ。
ま、あちこちご都合主義が散らばってるのも否めないですが、
そこは大目にみましょう(笑)
どんな危機一髪も際どい所で逃れられる、この強運さは、まさしく
主人公は死なないよ〜ん、って安心感ですな(トムクルーズ?・爆)

そして終わり方も、映画だ(笑)
エピローグまで書かなくても、簡単に想像できちゃう。

気軽に楽しめる一冊だと思います。

投稿者 fran : 23:19 | コメント (0)

2005年12月05日

アブサン物語

村松友視:著者
河出文庫

うらがきより
我が人生の伴侶、愛猫アブサンに捧ぐ。
二十一歳という長寿をまっとうし、大往生をとげたアブサンとの
”ペット”を超えた交わりを、ユーモアと哀感をこめて描く感動の
書き下ろしエッセイ。

アブサンという猫が松村家にやってきてから21歳で亡くなるまでを
回顧風に綴り、そして猫についての作者の認識みたいなエッセイ。
ぶんぶん家のゴローと同じキジトラで、ゴローによく似た顔だち(笑)
それにしても、21歳はすごいです。
ほんとに大往生って感じでした。
わかってはいたけど、やっぱり最後は涙なしでは読めませんでした。

21年もいたのだから、思い出も膨大であろうと思われますが、
そこにいちいち筆はとれませんから、必然話の中心は「家に来た
仔猫の頃」と「大往生の最期」になってしまうのですが・・・
でも、アブサンは幸せだったなーというのは十分くみ取れます。
村松氏と奥さんのやりとりもなかなかに微笑ましく・・・
アブサンが亡くなってから(猫に亡くなるというのもおかしいかも
しれないが、ここは長老みたいな感じで敬意をこめて・笑)
この本を出して、それから更に10年はたってるので、もしかすると
新しい家族がいるのかもしれない。
このおうちにもらわれた子は、きっとどんな子も幸せだと思う。
ぜひ飼っていて欲しいものである。

んでも、もーちょっと、写真あったらよかったなー・・・

あ。作者名、”ともみ”の”み”が漢字出ませんですた。
示す偏に見るです。”視”で代用。

投稿者 fran : 23:26 | コメント (4)

2005年10月31日

ジョッキー

松樹剛史:著者
集英社文庫

うらがきより
財布は空っぽ、乗る馬にも恵まれず、さえない毎日を送る
青年騎手・八弥。それでも夢を忘れない彼に、ケタ外れの
力を持つ注目の新馬に乗るチャンスが。しかし、そこには
意外な落とし穴があった・・・。
エリート騎手との対決、目標としていた先輩の失踪、大馬主の
横暴、そして女子アナとの淡い恋。
様々な思いを抱え、彼は天皇賞の大舞台を疾走する。
第14回小説すばる新人賞受賞。

いやーおもしろかった!
菊花賞でディープインパクトが劇的な勝利を収めましたが
あの勝ち方は追い込みっていうんですねー。
逆にずっとトップを保って勝つのは逃げる。
まぁ、わかりやすい(笑)

それはともかく。
フリーの騎手で所属厩舎をもたない八弥は騎乗依頼がなければ
生活に困るわけだが、騎乗させてもらうよう頭を下げる営業は
やらないという信念を貫いている。
かって所属していた千葉厩舎がとってくれる騎乗依頼でもって
かつかつながらもなんとか生活している。
この話の見所(読み所?)は、そんな状態だから、乗る馬は選べず
いろんな馬でレース展開をしていくところだと思う。
馬にも個性があって、どれだけその馬の性格・癖をつかめるかで
勝負が決まるあたりはかなりわくわくします。
そして、馬だけではなく世話をする厩務員、調教師、さらには
馬主との関わりまでもしっかり書かれています。

どんな馬でも、しっかり個性をつかみ、それなりの上位につける
八弥はかなりやり手だと思うのだけど、でも騎手ってのはそれだけ
じゃないのかもしれないなーというのもなんとなくわかる気がします。
そんでもって、成金でただ派手な勝ち方で賞賛を浴びたいという
横暴な馬主も、きっといるでしょうねぇ。

ほんとうに馬と会話しながら走るんだなーという心地よい感動が
味わえる話でした。
ミステリ以外もたまにこういった本に巡り会うとうれしいね。
でもこの作者、若っ!
文章が安定してるのは文学科ゆえか?

投稿者 fran : 23:25 | コメント (7)