2005年12月20日

東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜

リリー・フランキー:著者
扶桑社

あらすじ
どんなに貧しくても、ボクにだけは何でも買い与えてくれた。
料理が得意で、いつもたくさんのおかずが食卓に乗った。
いつもいつも、オカンの飯を食べに沢山のひとが集まった。
いつでも明るく、笑い声が絶えなかったオカン。
時々、別居してるオトンと会うときは、いつも照れくさそうな
幸せそうな顔だったオカン。
ボクとオカンが過ごした日々を、幼少時代から綴った、小説。

号泣もんでした。
ティッシュボックス片手に読みましたよ。
泣かせようってものではなく、淡々と、でも愛情たっぷりに
オカンに対する思いを綴っているのですから。
きっとこんな息子ですごい大変だったろうなぁと思うけど、
母親ってのはすごいもんです。
息子からみた母親ですから、本当はもちょっと違うのかも
しれないけど、でもアリですな。いいオカンです。

そんで、ふらっと出てくるオトン。
もぅどうしょうもないマイペースなひとですが、何十年も
別居しながら離婚はしないで、最期亡くなるときはきちんと
看取った。これはこれで、こういう夫かつ父親もアリなのかも。

やっぱり親が死ぬってのは避けられないけど、考えたくないし
恐怖でもある。大往生ならまだいいけど、病気で苦しみながら
死んでいく姿を直視しなければならないとしたら・・・

うちの親は「決して延命はしないでくれ」とことあるごとに言う。
実際そうなった時にどうするか、自分はわからない。
「倒れたらそのままぽっくり、が一番幸せだ」とも。
・・・そうだね、あいつがそうだったよ。きっと自分が死んだことも
気がつかなかっただろうね。ふと想い出しました。
大好きだった大叔母もね、今でも後悔が残ってます。

そんな風に、自分が愛したひとが亡くなった時を想い出してしまう
そんな本でもあるかもしれません。

投稿者 fran : 23:14 | コメント (2)