2008年05月20日

王蘭

桐野夏生:著者
朝日文庫

うらがきより
張り詰めた東京での生活に疲れ、すべてを捨てて上海に留学した有子。
しかし、どうしても断ち切れぬ思いは、70年前、この地で生き、同じ
思いを抱えた大伯父の幽霊を呼ぶ。枯れた王蘭の花とともに…。
交錯する二つの思いは時を越え、”過去”と”現在”を行き交う。
人は恋愛の果てに何を得るのか。

すでに絶版なんですかね?Amazonにもひっかからなかった。
友達が古本屋で手に入れたのを借りたものだけど。

桐野作品はいまいち印象に残らない、のが、これも例外ではなく
読んでからしばらくすると、うらがき読んでも思い出せん(笑)
ただ、いっつも重いわどろどろだわ後味よくないわで、今は自分で
買う気にもならない作者だとインプット(苦笑)

これも。
有子の”現在”よりも”過去”の大伯父「広野質(ただし)」の話の方が
良かった気がする。
ま、どっちもどっちでいらつくんだけどー(苦笑)

たまにはいいです。はい。

投稿者 fran : 01:12 | コメント (0)

2007年03月19日

グロテスク(上・下)

桐野夏生:著者
文藝春秋

【本書の内容】Amazon.co.jpより
世にも美しい妹ユリコを持つ「わたし」は、ユリコと離れたい一心で
Q女子高を受験して合格し、スイスに住む両親と離れて祖父とふたり
暮らしを始める。
エスカレーター式の名門Q女子高は厳然とした階級社会であった。
佐藤和恵という同級生が美人しか入れないという噂のチアガール部に
入ろうとして果たせず、苛立つのを、「わたし」は冷やかに見守る。
夏休み前に母が自殺したという国際電話が入る。ユリコが帰国すると
いうので、「わたし」は愕然とする。同じQ女子高の中等部に編入した
ユリコは、その美貌でたちまち評判になるが、生物教師の息子木島と
組んで学内で売春し、それがばれて退学になる。
和恵はQ大学から大手のG建設に就職した。
—そして二十年後、ユリコと和恵は渋谷の最下層の街娼として殺される。

いやー・・・ほんまグロテスク・・・
人間をここまで気持ち悪く描ける桐野氏はある意味すごい。
東電OL殺害事件を下敷きにした話らしいが、とことん落ちる人間は
最初から落ちてるんだなぁと思ったです。

淡々と話を進めているようでいて、底なしの悪意にあふれている。
ぞっとしましたね。

しかしこのひと、相変わらずの詰めは甘いわね。
ここまでやったんだから、この最後、なんとかしなさいよ(苦笑)

投稿者 fran : 23:04 | コメント (2)