2011年10月01日

どこから行っても遠い町

川上弘美:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
男二人が奇妙な仲のよさで同居する魚屋の話、
真夜中に差し向かいで紅茶をのむ「平凡」な
主婦とその姑、両親の不仲をじっとみつめる小学生、
裸足で男のもとへ駆けていった魚屋の死んだ女房…
東京の小さな町の商店街と、そこをゆきかう人々の、
その平穏な日々にあるあやうさと幸福。
短篇の名手による待望の傑作連作小説集。

投稿者 fran : 14:44 | コメント (0)

2011年04月21日

ざらざら

川上弘美:著者
新潮文庫

うらがきより
風の吹くまま和史に連れられ、なぜか奈良で
鹿にえさをやっているあたし(「ラジオの夏」)。
こたつを囲みおだをあげ、お正月が終わってから
お正月ごっこをしているヒマな秋菜と恒美と
バンちゃん(「ざらざら」)。
恋はそんな場所にもお構いなしに現れて、
それぞれに軽く無茶をさせたりして、やがて消えていく。
おかしくも愛おしい恋する時間の豊かさを、
柔らかに綴る23の物語のきらめき。

投稿者 fran : 21:42 | コメント (0)

2008年04月22日

古道具 中野商店

川上弘美:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
東京の西の近郊の小さな古道具屋でアルバイトをする「わたし」。
ダメ男感漂う店主・中野さん。きりっと女っぷりのいい姉マサヨさん。
わたしと恋仲であるようなないような、むっつり屋のタケオ。
どこかあやしい常連たち…。
不器用でスケールちいさく、けれど奥の深い人々と、懐かしくも
チープな品々。中野商店を舞台に繰り広げられるなんともじれったい恋、
世代をこえた友情。幸福感あふれる最新長篇。

めずらしくしっかりしたストーリー性のある話だった(笑)
いつもどっかぶっとんでて、あっちの世界な話なのに、「センセイの鞄」
以来ですな。
それでも、通常の小説からしたらふわふわ漂っててつかみ所のない
作品なんですが、これがこれで味があるんだな。このひとは。

ヒトミを中心に、彼女がみた世界感じた世界を語っているのだけど
こじんまりとした狭い世界だけど、柔らかくて優しい。
そしてもどかしい。
多くを説明しないのに、なんでこんなにすんなり”わかって”しまう
のだろうか。

なんともいえないけど、刺々しい現実に疲れたら、ぜひ。
きっと癒される気がする。

投稿者 fran : 00:07 | コメント (0)

2008年02月05日

ニシノユキヒコの恋と冒険

川上弘美:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
ニシノ君とのキスは、さみしかった。今まで知ったどんなさみしい
瞬間よりも。女には一も二もなく優しい。姿よしセックスよし。
女に関して懲りることを知らない。だけど最後には必ず去られてしまう…
とめどないこの世に、真実の愛を探してさまよった、男一匹ニシノ
ユキヒコの恋とかなしみの道行きを、交情あった十人の女が思い語る。
はてしなくしょうもないニシノの生きようが、切なく胸にせまる、
著者初の連作集。

言う事はないかも(^^;
なにしろ川上弘美ですから(^^;
とはいえ、数ヶ月たつと、全く内容が思い出せないというのは
ある意味すごいかもしれない(苦笑)
こういう思い上がったオトコが川上氏の手にかかると、不思議と憎めなく
なってしまうのも、川上マジックだよなぁ、と思うのです。

投稿者 fran : 23:57 | コメント (0)