2018年05月03日

何が困るかって

坂木司:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
子供じみた嫉妬から仕掛けられた「いじわるゲーム」の行方。
夜更けの酒場で披露される「怖い話」の意外な結末。
バスの車内で、静かに熾烈に繰り広げられる「勝負」。
あなたの日常を見守る、けなげな「洗面台」の独白。
「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない“私”の物語―
などなど。
日常/非日常の情景を鮮やかに切り取る18篇を収録。

投稿者 fran : 00:25 | コメント (0)

2018年01月12日

ホリデー・イン

坂木司:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
元ヤンキーの大和と小学生の息子・進の期間限定
親子生活を描いた「ホリデー」シリーズ。
彼らを取り巻く愉快な仕事仲間たち、それぞれの“事情”を
紡ぐサイドストーリー。
おかまのジャスミンが拾った謎の中年男の正体は?
完璧すぎるホスト・雪夜がムカつく相手って??
ハートウォーミングな6つの物語。

投稿者 fran : 23:49 | コメント (0)

2017年11月16日

肉小説集

坂木司:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
凡庸を嫌い「上品」を好むデザイナーの僕。何もかも自分と
正反対な婚約者には、さらに強烈な父親がいて―。
(「アメリカ人の王様」)
サークルで憧れの先輩と部屋で2人きり。
「やりたいなら面白い話をして」と言われた俺は、
祖父直伝のホラ話の数々を必死で始めるが…。
(「魚のヒレ」)
不器用でままならない人生の瞬間を、肉の部位と
それぞれの料理で彩った、妙味あふれる傑作短篇集。

投稿者 fran : 22:51 | コメント (0)

2015年11月15日

大きな音が聞こえるか

坂木司:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
退屈な毎日を持て余す高1の泳。
サーフィンをしている瞬間だけは、全てを忘れられる気がした。
そんなある日、泳は“終わらない波”ポロロッカの存在を知る。
「この波に乗ってみたい―」。こみ上げる想いに、
泳はアマゾン行きを決意する。アルバイトや両親の説得を経て、
退屈な日常が動き出す。降り立った異国が出会ったのは、
様々な価値観と強烈な個性を持った人々。
泳はもがきながらも、少しずつ成長していき…。

投稿者 fran : 15:28 | コメント (0)

2015年01月25日

ウィンター・ホリデー

坂木司:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
元ヤンキーでホストだった沖田大和の生活は、
小学生の息子・進が突然に夏休みに現れたことから一変。
宅配便のドライバーへと転身し子供のために奮闘する。
そして冬休み、再び期間限定の親子生活がはじまるが、
クリスマス、お正月、バレンタインとイベント盛り沢山の
この季節は、トラブルも続出で…。

投稿者 fran : 23:11 | コメント (0)

2012年12月09日

和菓子のアン

坂木司:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
デパ地下の和菓子店「みつ屋」で働き始めた梅本杏子
(通称アンちゃん)は、ちょっぴり(?)太めの十八歳。
プロフェッショナルだけど個性的すぎる店長や同僚に
囲まれる日々の中、歴史と遊び心に満ちた和菓子の
奥深い魅力に目覚めていく。
謎めいたお客さんたちの言動に秘められた意外な真相とは?
読めば思わず和菓子屋さんに走りたくなる、
美味しいお仕事ミステリー。

投稿者 fran : 21:52 | コメント (0)

2012年01月22日

先生と僕

坂木司:著者
双葉文庫

「BOOK」データベースより
都会の猫は推理好き。田舎のネズミは…?―
ひょんなことから大学の推理小説研究会に入った
こわがりな僕は、これまたひょんなことから
ミステリ大好きの先生と知り合う。そんな2人が、
身のまわりにあるいろいろな「?」を解決すると同時に、
古今東西のミステリ作品を紹介していく連作短編集。
事件の真相に迫る名探偵は、あなたをミステリの
世界に導く名案内人。
巻末には仕掛けに満ちた素敵な「特別便」も収録。

投稿者 fran : 22:28 | コメント (0)

2011年10月06日

夜の光

坂木司:著者
新潮文庫

「BOOK」データベースより
約束は交わさない。別れは引きずらない。
大事なのは、自分に課せられた任務を遂行すること。
正体を隠しながら送る生活の中、出会う特別な仲間たち。
天文部での活動を隠れ蓑に、今日も彼らは夜を駆ける。
ゆるい部活、ぬるい顧問、クールな関係。
ただ、手に持ったコーヒーだけが熱く、濃い。
未来というミッションを胸に、戦場で戦うスパイたちの
活躍を描く。オフビートな青春小説。

投稿者 fran : 14:53 | コメント (0)

2011年03月02日

短劇

坂木司:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
懸賞で当たった映画の試写会で私が目にしたのは、
自分の行動が盗撮された映像だった。その後、
悪夢のような出来事が私を襲う…(「試写会」)
とある村に代々伝わる極秘の祭り。村の十七歳の
男女全員が集められて行われる、世にも恐ろしく
残酷な儀式とは?(「秘祭」)
ブラックな笑いと鮮やかなオチ。
新鮮やオドロキに満ちた、坂木司版「世にも奇妙な物語」

投稿者 fran : 15:17 | コメント (0)

2010年11月08日

ホテルジューシー

坂木司:著者
角川文庫

「BOOK」データベースより
大家族の長女に生まれた柿生浩美=ヒロちゃんは、
直情で有能な働きモノ。だがこの夏のバイト先、
ホテルジューシーはいつもと相当勝手が違う。
昼夜二重人格の“オーナー代理”はじめあやしげな
同僚達や、ワケありのお客さんたちに翻弄される日々。
怒りつつもけなげに奮闘するヒロちゃんにさらなる災難が…。
注目の覆面作家がおくる、ひと夏の青春&ミステリ。

投稿者 fran : 23:47 | コメント (0)

2010年02月15日

ワーキング・ホリデー

坂木司:著者
文春文庫

「BOOK」データベースより
「初めまして、お父さん」。
元ヤンでホストの沖田大和の生活が、
しっかり者の小学生・進の爆弾宣言で一変!
突然現れた息子と暮らすことになった大和は
宅配便ドライバーに転身するが、荷物の世界も
親子の世界も謎とトラブルの連続で…!?
ぎこちない父子のひと夏の交流を、爽やかに
描きだす。文庫版あとがき&掌編を収録。

いきなり「あなたの子供です」といわれたら?!

女にはわからん感覚よなー(笑)

坂木氏は安心して読むことができる数少ない作家です。
とにかく人間がみんなやさしい。
悪意があるように見えても、きちんとその理由を
説明してくれる。そして、それは決して悪意なんかじゃ
ないわけで。
ぬるいかもしんないけど、殺伐した現実で生きてると
こういうオアシスも、必要かなと。

いきなりあんたの子供、って飛び込んできたにも
関わらず、いやーな顔しながらも、面倒くさい態度
とりながらも、しぶしぶながらも、ちゃんと父親としての
顔も見せるのです。
ま、この子供も非常に出来過ぎなんですが(笑)

不器用に交わり合う父子は、なんだかほんわかしてきます。

投稿者 fran : 00:06 | コメント (0)

2009年08月20日

切れない糸

坂木司:著者
創元推理文庫

「BOOK」データベースより
周囲が新しい門出に沸く春、思いがけず家業の
クリーニング店を継ぐことになった大学卒業間近の
新井和也。不慣れな集荷作業で預かった衣類から、
数々の謎が生まれていく。
同じ商店街の喫茶店・ロッキーで働く沢田直之、
アイロン職人・シゲさんなど周囲の人に助けられながら
失敗を重ねつつ成長していく和也。
商店街の四季と共に、人々の温かさを爽やかに描く、
青春ミステリの決定版。

投稿者 fran : 00:27 | コメント (0)

2009年05月11日

シンデレラ・ティース

坂木司:著者
光文社文庫

「BOOK」データベースより
大学二年の夏、サキは母親の計略に引っかかり、大っ嫌いな
歯医者で受付のアルバイトをすることになってしまう。
個性豊かで、患者に対し優しく接するクリニックのスタッフに
次第にとけ込んでいくサキだったが、クリニックに
持ち込まれるのは、虫歯だけではなく、患者さんの心に隠された
大事な秘密もあって…。サキの忘れられない夏が始まった。

引きこもり探偵の路線を崩してないとこはうれしい。
が、やっぱりパターンが決まっちゃうのだよねぇ(笑)
ま、安心して読めます。はい。
こぞばゆいくらいのロマンティックミステリですけど(^^;

投稿者 fran : 23:13 | コメント (0)

2006年10月17日

動物園の鳥

坂木司:著者
創元推理文庫

みひらきあらすじより
春が近づくある日、鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。
僕、坂木司のお得意先であり年上の友人でもある木村栄三郎さんと
高田安次郎さんだ。高田さんがボランティアとして働く動物園で
野良猫の虐待事件が頻繁に発生しているという。
野良猫の姿をみて心を痛めている、同じボランティアの女性のために、
二人は鳥井のもとを訪れたのだった。
さっそく動物園に向かった僕たちが掴んだ事実、そして鳥井が
ひきこもりの原因となった少年時代の出来事とのつながりは─。
果たして鳥井は外の世界に飛び立つことができるのか。
シリーズ完結編。

ひきこもり探偵シリーズと名付けられた、鳥井と坂木の物語完結です。
「巣の中」の「卵」が「鳥」になっていく経過そのまんまの題名も
なかなかよろしいかと。
友人で警官の滝本の複雑な家庭事情。うわべだけの表現しかできない
ボランティアの女性・松谷。事件の後遺症を抱える滝本の同僚・寺田。
またたくさんのひとが、鳥井によって救われていきます。

さて。
鳥井がひきこもりになってしまった原因。中学時代のいじめ。
その元凶の人物が登場して、坂木は思い切り困惑・動揺します。
しかし、鳥井は強かった。いじめっこというか、性格悪いそのまんま
大人になった彼を、これ以上ないくらいの冷淡さで、突き放します。
もっとも。
鳥井は当時から、「自分」というものをしっかりと持っていて
他人に振り回されるとかいうことがなく、冷淡といえば冷淡なものいい
しかしなかったので、いじめだのどうのの前にお互いの力関係はまるで
変わってないんですけどね。
そうやって言い負かすことができるのに、なぜ鳥井はひきこもりにまで
なってしまったか。
それが「いじめ」というものの怖さかも。
集団になった人間ほど、恐ろしいものはない。
いじめているのが彼・谷越だけなら、どうということはなかった。
しかし谷越に乗ってクラス全員が敵に回った。
担任も見て見ぬ振りだった。
どっかの自殺した子供の学校みたいですねぇ。

そして、いじめまっただ中に鳥井に近づいていった坂木もまた、その
恐怖心から逃れられずにいたのでした。
坂木が鳥井を守っていたのではない。お互いに支え合っていた。
そのことをようやく坂木は自覚します。

「あいつは守っているつもりでその相手にすがっているからだ」

この話に出てくるひとたちは、みんな、そうでしたね。

鳥井が本当にひとりで生きていけるようになるまで、まだまだ時間が
かかると思います。
でも、出会った人たちはみんないいひとだった。
そこからひとつづつ始めていけばいいのでしょう。

この文庫版、鳥井が作中で作っていた料理のレシピが載ってます(笑)
もぅ、めちゃくちゃよだれでそうなくらいおいしそうなんだよぅ。
あぁ、こんな婿さん欲しい・・・(爆)
実際に作ってみて、おいしくできたものだけ載せてるんだって。ぷぷぷ。

ちょっと名残惜しい気もするけど、ここで終わってきっと正解。
違う話も楽しみ。

投稿者 fran : 22:53 | コメント (0)

2006年06月30日

仔羊の巣

坂木司:著者
創元推理文庫

うらがきより
自称引きこもり友人、鳥井真一が風邪で寝こんでいたある日、
僕、坂木司は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談を受ける。
慣れない探偵役をつとめた僕が導きだした解答は・・・。
また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見かけた
少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を
鳥井はどう解明するのか。
ひきこもり探偵シリーズ第二弾。

「青空の卵」に続く鳥井と坂木の物語第二弾。
2作目となると、ちょーっとばかり、「くどい!」と思うほどの
擁護ぶり。
坂木の気持ちが思い切り揺れまくっているといいたいのでしょうが。

今回も少しずつ”お友達”が増えてきています。
そして少しずつ風が通っていきます。
卵から孵った”鳥”は、今”親”に守られながらも、巣の中に訪れる
ものを見、聞き、触れ、外に飛び立つ準備をしています。

秋にはシリーズ最後の3作目が出るらしい。”鳥”は果たして”鳥”に
なれるのでしょうか。
そして、子離れ、できるかな。坂木(^^;

投稿者 fran : 22:55 | コメント (0)

2006年05月31日

青空の卵

坂木司:著者
創元推理文庫

うらがきより
僕、坂木司には一風変わった友人がいる。自称ひきこもりの
鳥井真一だ。複雑な生い立ちから心を閉ざしがちな彼を外の
世界に連れ出そうと、僕は日夜頑張っている。
料理が趣味の鳥井の食卓で、僕は身近に起こった様々な謎を
問いかける。鋭い観察眼を持つ鳥井は、どんな真実を描きだすのか。
謎を解き、人と出会うことによってもたらされる二人の成長を
描いた感動の著者デビュー作。

先ほど読み終わったばかりのほやほや〜。
既読の本を押しのけて、優先レビュー。だって、すごく気に入って
しまったのだ。
北村薫氏の作品によく似た空気をもっていると思う。
純粋すぎるほどの人物描写。
日常にあっても不思議はない悪意のない事件。
刺々しいものが何一つない、安心感をもたらす会話。
ミステリばかり読んでいると、たまにささくれ立っちゃうけど、
ミステリでありながら、やさしい一冊です。

この「坂木司」は作者の名前であり、登場人物の名前でもある。
覆面作家らしい(笑)こんなとこまで北村さんそっくり(笑)
(北村氏はデビュー当時覆面作家だったのだ。)

さて。
坂木の友人鳥井は、ひきこもりである。外に出たがらない、人と
接したがらない。仕事は在宅プログラマー。
母親に捨てられ、学校ではいじめに遭い、人間嫌いとなった鳥井を
たったひとり、かばい守り続けた坂木。
そんな坂木も感情過多といえるくらい、涙もろく、すぐに感動し、
バカ正直に素直で愛すべき男である。

そんなふたりが、ささやかな事件を元に交友関係を広げて行く。
鳥井を守ってるつもりで、本当は依存してるのは自分だと、うすうす
気がついている坂木は、少しずつ増えて行く友人を歓迎しながらも
心のどこかで怯えていたりするのである。

子供の時に虐待とか受けて、心に傷を負ったまま大人になったら
きっとこんなふうだろうなぁ、と、普段はものすごく乱暴で意地の
悪い言葉使いの鳥井が、パニックを起こした時の変貌ぶりが痛々しい。
そして、それは坂木の感情にもシンクロして起こってしまう。
坂木さえ側にいれば、それは大事にもならずに終わるのだが、いい
大人がいつまでもこんな風で、大丈夫なのだろうか?とよけいな
心配をしてしまった。いや、坂木も心配してるんだけどさ。

しかし、この鳥井、料理がめちゃ凝ってる。
別に一緒に暮らしてるわけではないが、夕飯は鳥井のうちみたいな
坂木は、おかげで男一人暮らしにも関わらず、栄養が偏る心配も
ないのがうらやましい(笑)
もっともその料理ひとつにしても、心の傷から来てるものなのだが。

坂木と鳥井のシリーズとしてはこれが第1弾で、全部で3部作らしい。
この二人が今後どのように成長していくのか、楽しみである。

投稿者 fran : 23:12 | コメント (0)